次期競輪電話投票システムをクラウド環境で構築 ~「BizXaaS® COBOLクラウドサービス」を導入~

ニュースリリース/NTTデータ

2012年4月4日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータは、財団法人車両情報センター(理事長:平柳 豊)の次期競輪電話投票システムに「BizXaaS®注1 COBOLクラウドサービス」を導入し、2012年3月5日よりサービスを開始しました。

「COBOLクラウドサービス」は、COBOL言語で開発された業務アプリケーションの実行環境をプライベートクラウドにて提供するサービスです。今回、「COBOLクラウドサービス」を利用したファーストシステムとして、車両情報センターの次期競輪電話投票システムを、現行サーバー環境からクラウド環境へ、約半年間で移行を行いました。

概要

当社が提供する「COBOLクラウドサービス」は、システムプラットフォームとなるハードウエア・OS、およびミドルウェアをクラウドサービスとして構築し、お客様資産であるCOBOL言語の業務アプリケーションを移行する環境を提供します。

今回、当サービスと、COBOL言語の業務アプリケーションを移行する「BizXaaSマイグレーションサービス注2」を組み合わせ、財団法人車両情報センターの次期競輪電話投票システムの移行を約半年間という短期間で実現しました。

【図】

図1:次期競輪電話投票システムの「COBOLクラウドサービス」導入イメージ

COBOLクラウドサービスの特徴

「BizXaaSマイグレーションサービス」の「COBOLクラウドサービス」は、主にメインフレーム上に構築されているお客さまIT資産のマイグレーション先として、COBOLアプリケーションの実行環境をプライベートクラウドにて提供するサービスです。本サービスでは、「BizXaaS」で提供するクラウド環境に、ミッションクリティカルシステムで実績のある当社のオープン系の基盤ソリューション「PORTOMICS®注3」を組み合わせることで、従来個別SIが必要であったメインフレームシステムのマイグレーションを業務プログラムの移行だけで実現可能となります。これによりレガシーシステムのオープン化における課題となっていた、移行リスクの低減、移行コストの削減、移行期間の短縮を実現します。

【図】

図2:「COBOLクラウドサービス」利用時のダウンサイジング

今回のマイグレーションの特徴

1.アプリケーション移行コストの削減

「COBOLクラウドサービス」の提供するPORTOMICS機能により現行システムの業務アプリケーションのインターフェースをほとんど修正することなく、「COBOLクラウドサービス」上へ移行しました。アプリケーションの修正箇所を局所化することで、従来のシステム開発に比べ単体試験の試験期間を短縮しました。また、その分、現行業務処理との新旧比較試験に重点を置くことで、品質を落とすことなく移行を実現しました。

2.プラットフォーム導入コスト(イニシャルコスト)の削減

「COBOLクラウドサービス」を利用することにより、イニシャルコストに含まれる一般的なシステム開発に必要となるハードウエア・ソフトウエアのプラットフォーム導入コスト(機器費用、ライセンス費用)を削減しました。「COBOLクラウドサービス」は月額利用料のサービス形態をとっており、イニシャルコストを削減することが可能です。

3.実績あるソリューションで短期間、低リスクでのシステム移行を実現

「COBOLクラウドサービス」は当社で既に実績あるソリューション群を活用しているため、品質が確保されているだけでなく、インストールや設定などの環境構築の作業を効率化・削減することができ、短期間でサービス提供しました。

4.オープンサーバーの更改先として導入

「COBOLクラウドサービス」は、主にメインフレームからのダウンサイジング先の環境を提供するサービスですが、今回は現行システムがオープンサーバーからの更改先として採用されました。「COBOLクラウドサービス」は、オープンサーバーからの更改先としても、低コスト・短期間の移行を実現します。

今後について

「COBOLクラウドサービス」はメインフレームからのダウンサイジング先としてだけではなく、オープン系プラットフォームの更改先や新規システム開発のプラットフォームとしてサービス範囲を拡大展開することで、オープン系COBOLプラットフォームのスタンダードを担うことを狙います。

今後は、「BizXaaSマイグレーションサービス」と合わせ、年間20件程度の導入を目指します。また、「COBOLクラウドサービス」導入後のアプリケーション運用・保守についても、「TISAFYS®注4」と連携して提供します。

注釈

  • 注1BizXaaS

    NTTデータのクラウドサービスのブランド名称。長年NTTデータグループが培ってきたシステム構築ノウハウを応用した「安心・安全・信頼」のエンタープライズ向けトータルクラウドサービスです。共同利用型サービスである「BizXaaSプラットフォームサービス」と、個別のお客さま向けにクラウドを構築・運用等を行う「BizXaaS構築・運用サービス」で構成されます。

  • 注2BizXaaSマイグレーションサービス

    NTTデータのシステムインテグレータとしての経験、知見を活かし、お客さまのIT資産の理想とすべき将来像に向けた移行を、安心、安全に、低コストでトータルサポートするサービスです。

  • 注3PORTOMICS

    オープンサーバー上でミッションクリティカルシステムを構築する場合に、主要ベンダ製品の組み合わせだけでは不足する共通的な機能を補完し、システムを効率的に実現するためのソリューションが「PORTOMICS」です。官公庁、金融機関、一般法人分野において多くの実績をあげています。

  • 注4TISAFYS

    NTTデータのカスタムアプリケーション運用・保守のアウトソーシング(AMO)サービスです。お客さまの既存の運用・保守業務を引き継ぎ、より柔軟・高品質、かつ低コストで運用・保守サービスを提供します。

    • TISAFYS®
  • 「BizXaaS」、「PORTOMICS」、「TISAFYS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
高橋
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
前田
TEL:050-5546-2498