スマートデバイス対応の顧客管理クラウドサービスを提供開始 ~地図情報等を活用して営業活動を支援~

ニュースリリース/NTTデータ

2012年9月6日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータは、金融、インフラ業界等向けのクラウド型顧客管理サービス「BizXaaS®注1顧客管理」の提供を本日より開始します。

「BizXaaS顧客管理」では、顧客情報、契約情報といった業務データを、住宅地図、企業情報、電話帳データ等の地図情報コンテンツと重ね合わせて集約でき、またその情報を契約状況に基づいた地図の塗分け等で可視化することが可能となります。

また、スマートデバイスからの利用も可能で、外出先で業務データの登録・参照や地図情報コンテンツの参照を行うことができ、迅速かつ適切な顧客対応による顧客満足度の向上、契約の獲得等、業績の向上につながる営業活動を支援します。

なお、本サービスは、地図情報コンテンツと業務アプリケーションの連携により、業務情報の管理や戦略的なマーケティング等を可能にするクラウドサービス「BizXaaS MaP」の特定業務向けメニュー注2の一つです。

NTTデータでは、今後もBizXaaS MaPに特定業務向けメニューを追加し、特定業務向けメニュー全体で2015年度までに累計で5億円の売り上げを目指します。

背景

スマートデバイスは、個人利用の普及にあわせて、法人での活用も年々加速してきています。それに伴い、スケジュールやメール参照といった活用から、社内システムとの連携による業務活用に用途が拡大しており、持ち運びの利便性から営業支援系システムでの活用に対する注目度が高まっています。

このような状況を背景にNTTデータは、住宅地図等の地図情報コンテンツにひもづけて顧客情報を管理、登録できるサービスを、スマートデバイスでも利用可能なクラウドサービスとして提供を開始することとしました。これにより、顧客情報の一元的な管理と、その情報の地図上等での可視化を、端末にデータを残さない仕組みで実現し、営業担当者の利便性の向上、外出先に持参した印刷物の紛失等のセキュリティリスクを低減することが可能となります。

【図】

図:「BizXaaS顧客管理」の利用イメージ

概要

  • 地図上での顧客情報一元管理機能

    「BizXaaS顧客管理」は、地図にひもづけて顧客情報の登録、管理ができます。契約情報や問い合わせ履歴等、既存システムで管理している情報を取り込み、顧客情報とひもづけることで、営業・渉外ターゲットとなる顧客の情報を一元的に把握することができます。また、営業ステータス等、顧客情報の登録内容に応じて、地図上で塗分け表示を行うことができ、視覚的な情報把握が可能となります。

  • スマートデバイスへの対応機能

    「BizXaaS顧客管理」は、社内PCでの利用に加え、スマートデバイスでの利用が可能です。スマートフォン、タブレット端末を利用することで、外出先での業務が可能となり、迅速な顧客対応や、空き時間での活動報告等による業務の効率化を実現します。

  • 情報によるアクセス権限制御機能

    顧客情報は2層構造(基本情報の下位に並列で契約情報、営業情報)で構成され、各情報単位に参照、更新・削除の権限を設けることができ、お客さまの業務に合わせたセキュアな情報の管理が可能です。また、端末に情報を残さない仕組みであるため、外出先に持参した印刷物の紛失等のセキュリティリスクを低減することができます。

「BizXaaS顧客管理」の操作画面

【画面イメージ】

PC表示画面

【画面イメージ】

タブレット表示画面

特長

  • クラウドサービスの活用で初期投資を抑えた導入

    クラウドサービスであるため、顧客管理機能はもちろん、地図をはじめ各コンテンツの初期費用を抑え、月額利用料で利用可能です。

  • 充実したオプション、カスタマイズ対応

    オプションとして、豊富なコンテンツを提供し、お客さまの業務を支援します。各コンテンツは、サービス側で更新を実施するため、お客さま側での作業は一切不要で、常に最新データの利用が可能です。(住宅地図は1回/月の頻度で更新)

    また、オプションのエリアマーケティング機能を追加することで、住宅地図を使った顧客所在地の管理、メッシュ注3・行政界単位でのマーケティング情報の色分け表示等、より詳細な情報管理・分析が可能となります。

    カスタマイズは、管理項目の追加・削除など簡易な機能であれば、設定レベルの変更のみで対応できるため、短期間で費用を抑えた対応が可能です。その他、既存システムとの連携や各種帳票の対応などお客さまの業務・要望にあわせて柔軟な対応を実施します。

    • 豊富なコンテンツ

      住宅地図、企業情報、電話帳データ等

  • お客さまに合わせたセキュリティ対応

    お客さまのセキュリティポリシー上、機密度の高い顧客情報をクラウドサービス側のサーバーに置くことができない場合は、お客さま社内に「BizXaaS顧客管理」のパッケージサーバーを立て、顧客情報を社外に出さず運用することができます。

    顧客情報をクラウドサービス側でお預かりする場合も、「BizXaaSプラットフォームサービス」のインフラサービスを利用し、日本国内にある当社データセンターで運用します。各種安全基準を満たし、高度なセキュリティと万全な態勢で運用を行っています。

    また、システム基盤の中核とも呼べるデータベースサーバーは、当社の最新OSS注4ソリューションを利用し、HAクラスタリング構成注5によりデータベースの多重化、障害時のサービス継続性を確保しております。

価格

本サービスは、同時利用者数、オプション、カスタマイズの内容により、初期費用、ランニング費用が変わります。

  • 初期費用:初期設定費用、カスタマイズ費用 等
  • ランニング費用:アプリケーション利用料、地図等のコンテンツ利用料 等
  • アプリケーション利用料は、10ID(同時利用)で100万円/年~です。具体的な価格に関しては、お客さまのご利用形態によって個別見積もりとなります。

今後の展開

今年度内に「BizXaaS MaP」のラインナップとして、フィールドサービス、エリアマーケティング等の特定業務向けメニューを追加予定です。そして2015年度までに特定業務向けメニュー全体で累計で5億円の売り上げを目指します。

【図】

注釈

  • 注1「BizXaaS」は、NTTデータのクラウドサービスのブランド名称です。
  • 注2BizXaaS MaPの特定業務向けメニューとは、今回の顧客管理のほかに、現在は物件管理、店舗管理がメニューとしてあります。
  • 注3メッシュとは、一定のルールで、地表面を多数の正方形で分割したもののことです。
  • 注4OSS(オープンソースソフトウエア)とはソフトウエアの設計図にあたるソースコードを、インターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウエアの改良、再配布が行えるようなソフトウエアのことです。
  • 注5HA(e)クラスタリング構成とはコンピューターシステムの可用性(アベイラビリティ)を高めることを目的とした、複数台のコンピューターによる連携構成(クラスタ)のことです。
  • 「BizXaaS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他記載された社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

関連情報

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
平形
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
ビジネスソリューション事業本部
クラウドコンピューティングビジネスユニット
営業統括部
小林(千)
TEL:050-5546-9940