ドイツ子会社itelligence社株式の追加取得による100%子会社化について

株式会社NTTデータは、子会社であるドイツitelligence社（CEO：Herbert Vogel、所在地：ドイツ・ビーレフェルト）について公開買付けの実施により同社発行済株式の100%の取得を目指すことを決議しました。公開買付け、および続くスクイーズアウト手続きは、100%子会社であるドイツのNTT DATA Europe GmbH ＆ Co. KG社（所在地：ドイツ・デュッセルドルフ、以下、NDEU社）を通じて実施します。

当社は、ドイツの公開買付法制に基づく公表を現地で行います。なお、本公開買付けは日本の金融商品取引法第27条の2第1項に規定する公開買付けには該当しません。

itelligence社は、ドイツを拠点とし、SAP環境におけるフルサービス・ソリューションをグローバルに提供するリーディングカンパニーであり、現在当社グループのSAPビジネス分野で主要な役割を担っています。当社は、今回の公開買付けを通じた同社の100%子会社化により、特にSAPビジネス分野での当社グループ会社のインテグレーション推進および連携強化を行い、迅速な意思決定および柔軟な組織設計が可能となる体制を整えることで、当社のSAPビジネスでの競争力向上、グローバルでのさらなる競争力向上を図っていきます。

100%子会社化後のitelligence社の経営について、当面は現行の経営体制を維持し、同社グループの既存ビジネスへの注力を継続していきます。また、同社の従業員は高度なスキルを有し、同社事業を成功裡に導くために非常に重要であると考えているため、従業員の雇用については維持することを予定しています。

当社は、2007年にitelligence社の株式について公開買付けを実施し、現在NDEU社を通じて同社株式の81.28%を保有しています。今回の公開買付けは、当社以外の株主が保有するitelligence社全株式を対象として実施します。

今後、公開買付文書についてドイツ連邦金融監督庁の審査を受け、審査完了後に公開買付けを開始します。

公開買付けは、ドイツ連邦金融監督庁による審査完了後に開始し、延長がない限り開始後4週間で終了する予定です。

普通株式1株につき、10.80ユーロ
なお、公開買付完了後のスクイーズアウト手続きにおいて、スクイーズアウト価格が公開買付価格を上回ることとなった場合、公開買付けに応じた株主に対して価格の調整を行う予定です。これにより公開買付けへの応募を促します。

当社以外の株主が保有しているitelligence社株式5,619,589株（発行済み株式の18.72%）
なお、買付予定数の下限として、ドイツ株式会社法に基づくスクイーズアウト実施が可能となる発行済株式総数の95%以上を取得することを目指します。

60,691,561.20ユーロ
前掲項番4の1株当たり買付価格に、同項番5の株式数を乗じた金額をもとに算出しています。

本公開買付けはドイツの公開買付法制に基づく公告を現地にて行います。日本での公告は行いません。

itelligence社CEOのHerbert Vogel氏（610,797株、2.035%保有）からは、本公開買付けに応じる旨の合意を得ています。

本公開買付けおよびスクイーズアウト完了後、itelligence社は当社の100%子会社となります。

以上