4K対応リモートデスクトップおよびセキュアマトリックススイッチ製品の販売取り扱いを開始

~複雑な安全保障の指揮統制環境をセキュアにシンプルに柔軟に、日本初のデモセンターもオープン~

2017年2月14日

株式会社NTTデータ

NTTデータ(本社:東京都江東区豊洲)は、Thinklogical LLC(読み:シンクロジカル、本社:米国コネチカット州、以下:Thinklogical社)とのパートナー(販売代理)契約にもとづき、2月14日より、Thinklogical社が製造販売している、光ファイバーを活用した4K対応リモートデスクトップおよびセキュアマトリックススイッチ製品の販売取り扱いを開始し、Thinklogical社の全面協力のもと日本で初めて本製品を用いたデモセンターを、NTTデータ本社内に設置します。

本製品は光ファイバーを用いた、コンピューターの遠隔操作装置と安全なAny to Anyアクセス注1を実現するスイッチング技術です。4Kの高精細高画質な映像を、光ファイバーを用いて非圧縮で最長80kmまで遅延ゼロ、コマ落ちゼロで伝送することが可能で、操作者の権限に応じてシステムを安全に呼び出し、操作することが可能です。

本製品を利用することで、操作性に影響を与えずコンピューター本体の設置場所とオペレーションルームを物理的に隔離することができるため、内部者による情報窃取といったセキュリティーリスクを最小限に抑えたシステム構築が可能となります。さらにEAL4注2を達成したセキュアマトリックススイッチ技術により、異なるセキュリティーレベルの複数システムの画面を自由に切り替えて操作ができる柔軟性を実現しています。複数システムの情報を参照しながら、迅速な意思決定を行うことが求められる安全保障分野の業務に最適な製品となっています。

NTTデータではこれら製品を、安全保障の指揮統制、ドローンによる監視運用をはじめ、発電所・プラント等での高精細高画質な監視カメラ運用向け、4K映像を非圧縮で扱う必要のある放送・映像編集業界等、多種多様な分野のシステムと組み合わせ、販売を進めていきます。

背景

安全保障分野における脅威は日々変化しており、意思決定に必要な情報を瞬時に入手し、正しい状況把握することが重要です。そのためにはあらゆるシステムによって処理されるさまざまな情報に、迅速にアクセスすることが求められますが、機密情報を扱う性質上、コンピューター本体とオペレーションルームを隔離するだけでなく、さらに、セキュリティーレベルの異なるシステムについて、ネットワーク、端末、サーバーを物理的に分けて構築・運用しなくてはいけない、「物理分離の原則」が定められています。

この「物理分離の原則」によって、一台の端末で複数システムにアクセスすることは許可されず、それぞれのシステムのネットワークと端末を整備する必要があるため、非常に複雑なシステム環境を作る原因となっていました。さらに昨今、安全保障分野においては、衛星画像やドローンによる監視運用においても高精細高画質な映像・画像の取り扱いが中心となり、従来の圧縮技術を用いた映像伝送では、遅延、ノイズ、コマ落ちの発生といった問題が生じていました。

セキュリティーレベルの異なるシステムに関する物理分離の原則を守りながら、高精細高画質な映像等を扱うあらゆるシステムの情報にアクセスを可能にするという相反する要件に対し、Thinklogical社は安全保障機関が求める高いレベルのセキュリティー評価認証に対応した、光ファイバーを用いた遠隔操作技術およびセキュアスイッチング技術を開発し、米軍をはじめ、イスラエル、ノルウェー、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの安全保障関連機関に採用されてきました。また、4K映像を非圧縮で扱う必要のある映像編集業界においても導入されています。

NTTデータは本技術の優位性および実績に着目し、本技術の活用が日本の安全保障への貢献ならびに、業務で高精細映像を扱う幅広い企業に対するセキュリティー性と操作性を両立するリモートデスクトップ環境の提供につながると捉え、Thinklogical社の製品の取り扱いを開始することとしました。

【図】

図1:光ファイバーを用いた遠隔操作技術

本装置のメリット

  • 光ファイバーの活用により4Kの高精細高画質の映像情報を無遅延、コマ落ちなく映像伝送。高いリアルタイム性の求められる安全保障分野、監視運用業務、放送・映像編集業界にも対応。
  • 光ファイバー内は、端末画面のピクセル情報と操作情報のみが暗号化されて通信されるため、盗聴が困難。
  • 端末をオペレーションルームではなく、セキュリティーの確保された計算機室に収容し集中管理を行うことでUSB、LANポート等を操作者から隔離することができ、操作者による情報窃取といったインサイダー脅威によるリスクを低減。
  • セキュアマトリックススイッチ技術によりAny to Anyアクセスを実現。セキュリティーレベルの異なる複数システム端末画面の呼び出し、操作が可能で、利用ユーザーの権限に基づきあらゆる情報に瞬時にアクセスし迅速な状況認識を可能にする。生産性の向上、コラボレーションの創造、ワークスタイルの変革を実現。

想定する用途

安全保障分野

  • 機密性の高い情報を扱う指揮統制環境
  • ドローンによる監視運用における地上基地局

重要インフラ分野

  • 高精細高画質な映像情報と複数の情報源から迅速な状況認識が必要な航空管制分野
  • 発電所・プラント等における、高精細高画質な監視カメラを用いた遠隔監視業務

映像・出版関連分野

  • 映像、コンピュータグラフィックス、雑誌、Web編集等、公開前の秘匿性が求められ、かつ複数拠点から高精細高画質のコンテンツを編集する業務
【図】

図2:セキュアスイッチング技術

デモセンターについて

NTTデータでは、本製品の利用イメージや操作性を体験できるスペースとしてデモセンターを設置し、2017年2月14日からオープンします。

  • デモセンター見学は事前登録制となります。
【図】

今後について

Thinklogical社製品は安全保障分野に限らず、リアルタイム性、高精細高画質な4Kの非圧縮延伸技術を生かして発電所・プラント等での監視カメラ運用、放送・映像編集業界等多種多様な分野で活用が可能です。NTTデータではさまざまな分野に向けて、販売を進めていきます。

注釈

  • 注1「Any to Anyアクセス」とは、どの端末からでもあらゆるコンピューターシステムにアクセスし、操作を可能とすること。
  • 注2「EAL4」とはコンピュータセキュリティーの国際規格であるISO/IEC15408 コモンクライテリアで規定された評価保証レベル(Evaluation Assurance Level)で、EAL4は商用製品では最高レベルとされている。
  • 商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
第一公共事業部
営業担当
小堀
TEL:03-3532-7269

参考

Thinklogical社について

Thinklogical,LLCは高セキュリティーなKVM、映像、音声およびコンピューター周辺機器の延伸およびスイッチング技術の製造能力を持つリーディングカンパニーです。セキュリティーの高度化、高い性能、高可用性、インテグレーションの容易さから世界中の政府、エンターテイメント、民間企業にThinklogical社の製品は採用されています。

Thinklogical社の光回線を活用したKVMと映像配信技術は、防衛、インテリジェンス等の安全保障分野での利用において要求条件である、Common Criteria EAL4, NATO NIAPC Evaluation Scheme:GREEN , TEMPEST SDIP 27 Level B およびU.S. DoD DISA JITC UCR 2013 APL information assurance (IA) standardsの認証を取得しています。

  • NATO NIAPC Evaluation Scheme:GREEN

    NATO加盟国の安全保障機関において情報セキュリティー上の安全性が確認され利用承認がされた製品を指す。

  • TEMPEST SDIP 27 Level B

    TEMPESTとは米国NSAとNATOが定めたコンピューター機器から漏えいする電磁波等から機密情報を盗聴する技術標準で、LevelBは機器まで20メートル以下に近づかない限り盗聴できないことを証明している。

  • U.S. DoD DISA JITC UCR 2013 APL

    米国国防総省におけるシステム間の相互運用を実現するにあたり、情報セキュリティー上の安全性が確認され利用承認がされた製品を指す。

ニュースリリースについて

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