2017年3月3日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2016年12月、独立行政法人国際協力機構(以下:JICA)から、JICAが実施する「タジキスタン航空管制能力強化プロジェクト」において利用する、航空管制官の訓練用シミュレーター「airpalette® 3D Simulator」を受注しました。本製品は、2017年9月末にタジキスタンで運用を開始する予定です。

「airpalette 3D Simulator」は、株式会社テクノブレイン(以下:テクノブレイン)が開発した航空管制シミュレーター製品で、海外においてはNTTデータが販売および導入時や導入後の各種サポートを行っています。本製品は、高精度なグラフィックと複数の航空機の挙動を自動で再現するAI技術「AISHIP(エーアイシップ)」により、訓練に必要な人手を軽減し、効率的な航空管制の訓練を実現します。

本製品は、タジキスタンの航空インフラ整備における人的資源開発の一環である同国の航空管制官の研修に利用されます。より実際の現場環境に近いビジュアルや訓練に必要となる人員の稼動の効率化を実現し、同国の航空管制官の技術向上・育成に貢献します。

今後NTTデータは、タジキスタンにおいて本製品の導入および関連する各種サポートを行うとともに、各国の航空管制機関に向けてさらなる本製品の展開を進めます。

背景

現在、タジキスタンでは近年の経済成長に加え、内陸国かつ国土の大部分を山岳地帯が占める地勢的な状況もあり、社会経済活動を支える重要な輸送手段として航空需要が増加しています注1。このため、航空インフラ整備に加え、安全性や信頼性の高い航空管制を行うための体制構築・能力強化が課題となっています。

これらの状況に対して、タジキスタンでは、2014年にすべての航空管制官へ業務運用手順に係る再研修を義務付け、同国運輸省傘下の国有会社タジクアエロナビゲーション(TAN:Tajikaeronavigation)によって、国内研修や海外研修の実施、研修センターの改修等を進めています。2016年からは、JICAによる「タジキスタン航空管制能力強化プロジェクト」において、日本から派遣された専門家による管制能力向上支援が進められており、その一環として利用する航空管制シミュレーターの調達を行うこととなりました。

一方、これまでNTTデータでは、テクノブレインが開発および国内展開を行っている航空管制シミュレーター製品「ULANS(ウラノス)」について、「airpalette 3D Simulator」の名称で、海外販売代理店として展開を行ってきました。

2016年12月に、タジキスタン国内の航空インフラ整備を支援しているJICAより、同国へ導入する航空管制シミュレーターとして、「airpalette 3D Simulator」が採用されました。今後、2017年9月末の運用開始を目指します。

概要

「タジキスタン航空管制能力強化プロジェクト」とは、同国において安全性や信頼性の高い航空管制を行うための体制構築、人材育成の支援を目的に2016年から3カ年計画で進められている、JICAによるプロジェクトです。

本製品は、このプロジェクトの中で、日本から派遣された専門家による人的資源開発の一環として利用する目的でJICAより受注しました。より実際の現場環境に近いビジュアルや訓練に必要となる人員の稼動の効率化を実現し、同国の航空管制官の技術向上・育成に貢献します。

airpalette 3D Simulatorについて

「airpalette 3D Simulator」は、テクノブレインが開発した航空管制シミュレーター製品(国内販売名「ULANS」)で、海外においてはNTTデータが販売を行っています。本製品は、管制塔で行う航空管制業務を再現する製品で、主に航空管制官の技術力向上・育成を目的として訓練に利用されます。本製品の主な特長は、以下の通りです。

高精度なグラフィック画像

管制塔から見える景色や航空機をリアルスケールで再現します。また、時間帯による光源の変化や、視程注2などの気象変化にも対応しています。これにより、実際の現場に近い環境で管制訓練を実施できます。

ビジュアライズされた直感的な操作性

システム画面は航空管制の現場機材に近いデザインで構成されているため、訓練生や教官に違和感を与えない上、ほとんどの操作は簡単なマウス操作で直感的に行うことが可能です。

航空機の挙動を自動化

これまでの一般的なシミュレーター製品では、操作が複雑なため、主に訓練を受ける生徒のほかに多数のパイロット役や教官が必要でした。本製品はテクノブレイン独自のAI技術「AISHIP」により、民間航空機から軍用機まで管制エリア内でのあらゆる航空機の挙動の大部分が自動化されています。これにより、訓練を行う教官は最小限の指示を本製品に行うだけで複数の航空機を一人で操作可能となり、少人数の教官で多数の訓練生を効率的に指導することができます。

自在なシステム構成

小規模な研修システムから本格的な大規模訓練施設まで、連動するスクリーンやパソコンの数など、お客さまの要望に応じてあらゆる組み合わせが可能です。

【図】

図:「airpalette 3D Simulator」画面イメージ

今後について

今回の受注を契機として、今後も積極的に世界各地における航空管制シミュレーター市場でのさらなるプレゼンスの向上を目指します。

参考

注釈

  • 注1ドゥシャンベ国際空港では過去5年間にわたって年間取り扱い旅客数が率15~18%で増加し、貨物輸送についても2009年から2013年の4年間で1.6倍の伸びを示しており、今後もさらなる航空需要増加が見込まれています(2013年ドゥシャンベ国際空港調査)。
  • 注2視程とは、肉眼で目標物を見分けることができる最大距離です。
  • 「airpalette」は、日本、CTM(欧州)、米国、中国における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
後藤(尾)
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
第一公共事業部
営業統括部
第二営業担当
仁平、小林
TEL:050-5546-2289

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