最新鋭データセンター「三鷹データセンターEAST」の竣工 ~クラウド、BCPなど高度化ニーズに対応する国内最大級の最新鋭データセンター~

ニュースリリース/NTTデータ

2018年3月20日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2018年3月20日に東京都三鷹市に新たなデータセンター「三鷹データセンターEAST(以下、三鷹EAST)」を竣工させ、2018年4月1日よりサービスを開始します。三鷹EASTは既に開設している三鷹データセンターの隣地にあり、終局延床面積約38,000m2(約5,600ラック相当)を有する、免震構造、72時間連続運転可能な非常用発電機などの設備により、ディザスタリカバリ(災害時のデータ復旧)・BCP(事業継続計画)への対応力を強化した最新鋭スペックのデータセンターとなります。今回の三鷹EASTの増設分を含め、三鷹データセンターは、延床面積約90,000m2となり、国内最大級注1のデータセンターとなります。

背景

近年、SaaS/PaaS/IaaSなどのクラウドサービス活用が増加しており、クラウドコンピューティング市場は活況となっています。企業ではシステム構築をする際に、コスト削減やさまざまなクラウドサービスにスムーズに対応できるように、自社で一からサーバーを設置するのではなく、外部に委託するケースが増えてきています。一方で、データセンターには、重要かつ大量のデータを格納するために信頼性のある電力や空調、高負荷電力対応、高いセキュリティーレベルが求められています。さらに、都心からの利便性や大規模自然災害への対応ニーズが高まっています。

NTTデータでは、これまでも有数の社会インフラシステムを構築し、運用実績のある安全安心かつ信頼性に優れた電力、空調、セキュリティーを有するデータセンターを、首都圏を中心として日本国内15拠点に提供してきました。今後の更なるクラウド市場の活性化や変化していくお客さまのニーズを見据え、このたび三鷹EASTの建設に至りました。

概要

三鷹EASTは、最大でサーバーラックを5,600ラック収容する国内有数の規模を誇るデータセンター専用建物で、ラック当たり最大20kVAの電力高負荷への対応も万全となっています。

また、今回のデータセンターの建設地である東京都三鷹市は、東京都心より約17kmの好立地に加え、水害、地震等の災害リスクが極めて少ない地域に位置しています注2。加えて、三鷹EASTは、強固なインフラ設備(免震・非常用発電機等)を設けることにより、従来のデータセンターよりも更に、ディザスタリカバリ(災害時のデータ復旧)・BCP(事業継続計画)への対応力を強化しています。

【図】

図1:三鷹EAST正面写真(南東)

【図】

図2:三鷹EAST北側写真

特長

国内最大級の規模、BCPに対応した高信頼かつ拡張性に優れた最新鋭スペックのデータセンター

  • 最大5,600ラック収容するデータセンター専用建物であり、1ラック当たり最大20kVAの電力高負荷対応を実現します。
  • 大地震(震度6~7)でも建物は無損傷となる免震構造、72時間連続運転可能な非常用発電機によりディザスタリカバリ・BCPへの対応力を強化しています。
  • 建物内部の柱を少なくし(建物外周部を耐震ブレースで固める構造)ラック集約効率の向上を実現します。
  • 壁吹空調方式・ホットアイルキャッピング注3採用により、従来方式(床吹方式)に比べて冷却効率が向上し、高熱負荷対応が可能です。
  • 複数系統からの電力受電、地震や掘削工事から通信ケーブルを保護するとう道(耐震トンネル)により信頼性・安全性の高いインフラを利用しています。
  • 電力・空調設備等の構成単位を小さくすることで需要に応じた段階的な投資を効率的に行える設計としています。
  • 24時間365日の警備員による有人監視、区画単位でのセキュリティー、ICカードおよび生体認証による入退室管理を行います。区画単位でセキュリティーレベルを強化でき、お客さまの個別要件にも対応可能です。
    (FISC注4に準拠、ISO27001注5認証取得予定、BCMS:ISO22301注6認証取得予定)

省エネ技術採用、既存データセンターとの一体サービス提供

  • 当社としては初の自然エネルギー(春・秋・冬季の外気)を活用した外気冷却方式を採用することで、全国でもトップクラスの電力使用効率(Power Usage Effectiveness:PUE)1.3以下(年間平均・設計値)を目指します。
  • 既存データセンター(三鷹データセンター)では、オフィスやお客さまの特殊作業スペースを提供します。また、既存データセンターとの一体利用により、保守作業等を運用統合し維持コストを低減します。

外部クラウドとの接続性を確保し、ハイブリッドクラウド環境を実現

  • オンプレミス環境やプライベートクラウドだけでなく、外部のパブリッククラウドを活用したハイブリッドクラウド環境の増加が今後見込まれることから、外部クラウドとの接続性に優れたサービスを提供します。
  • またIoTなど大量のデータが生み出されるデジタル時代にむけて、エッジとのデータのやり取りが容易となるネットワーク接続性に優れたデータセンターを実現します。

上記、スペース、エネルギーコスト削減の取り組みにより、ご利用のお客さまの経済的負担を軽減します。

今後について

三鷹EASTにおけるサービス内容についてはNTTグループと連携したクラウドサービス展開等検討中です。詳細は順次お知らせする予定です。

注釈

  • 注1三鷹EASTは床面積、収容ラック数、最大受電容量において国内最大級となっています(日本データセンター協会のデータセンター調査による)。
  • 注2三鷹市の地震、水害リスクについて
    建設地である三鷹市は都心より約17kmの好立地に加え、地震リスクに対しては東京都発表の「地震に関する地域危険度測定調査」において、「建物倒壊危険度」、「火災危険度」、「総合危険度」の各項目で最も危険度が低いランク1位の評価を得ています。水害リスクに対しても浸水危険度が最も低い評価(0.0m~0.2m)を得ています。また、大地震発生時(震度6弱以上)でも、環状7号線の外側に位置しており、交通規制の対象外となる場所に位置しています。
  • 注3ホットアイルキャッピングは、サーバーラックの背面側の暖気を閉じ込めるために通路部を不燃のビニールシート等で塞ぐ形式です。
  • 注4FISC:The Center for Financial Industry Information Systems
    公益財団法人金融情報システムセンター(FISC)が作成した「金融機関等コンピュータ システムの安全対策基準・解説書」は「FISC 安全対策基準」と呼ばれ、金融庁が金融機関を検査する際の「金融検査マニュアル」においても、「FISC 安全対策基準」を参照するよう記載されています。
  • 注5ISO27001とはISMS認証基準として発行された国際規格です。ISMS(Information Security Management System)適合性評価制度とは、 情報資産をさまざまな脅威から守り、リスクを軽減させるための総合的な情報セキュリティー・マネジメントシステムです。
  • 注6ISO22301は事業継続マネジメントシステム(BCMS)に関する国際規格です。地震・洪水・台風などの自然災害をはじめ、システムトラブル・感染症の流行・停電・火災といった事業継続に対する潜在的な脅威へ効果的かつ効率的な対策を行うための包括的な枠組みを示しています。
  • 文中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

別紙

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
大島
TEL:03-5546-8051

製品に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
ビジネスソリューション事業本部
ファシリティマネジメント事業部
三鷹EAST推進担当
長田・地下(じげ)
TEL:050-5546-9490