NTT DATA

DATA INSIGHT

NTTデータの「知見」と「先見」を社会へ届けるメディア

絞り込み検索
キーワードで探す
カテゴリで探す
サービスで探す
業種で探す
トピックで探す
キーワードで探す
カテゴリで探す
サービスで探す
業種で探す
トピックで探す
2024年2月29日技術ブログ

エンドツーエンドでお客さまのクラウド活用によるビジネス成果を最大化
~それを支えるNTT DATAのクラウド人財育成、アセット強化の取り組み~

クラウド市場の中でも注目されている「エンドツーエンド(End-to-End)」。
エンドツーエンドとは、コンサルティング、開発、運用、移行といったフルライフサイクルをワンストップで対応することを指す。お客さまが抱える、「どのようにクラウドを活用しビジネス成果を最大化するか」というニーズに対応する取り組みだ。
本稿では、NTT DATAがお客さまに提供できるエンドツーエンドの価値、その価値提供のための人財育成、アセット強化の取り組みと、今後の展望を紹介する。
目次

1.エンドツーエンドが求められる背景

NTT DATAでは、Realizing a sustainable futureをスローガンに掲げ、2025年にGlobal Top5に入るITサービス企業をめざして、人財の拡大やテクノロジーアセットの強化に注力しています。

その中でもグローバル注力技術領域の一つである"Cloud"においては、クラウド市場の中でも注目されている「エンドツーエンド(End-to-End)」に対応できるよう取り組みを進めてきました。
エンドツーエンドはコンサルティング、開発、運用、移行といったフルライフサイクルをワンストップで対応することを指します。最近では単にクラウドを利用するだけではなく、どのようにクラウドを活用しビジネス成果を最大化するかというニーズに変化しています。機能追加が速く多岐にわたるクラウドサービスを活用しつつビジネスの成長を最大化するためにはお客さまのビジネス全体を俯瞰し、エンドツーエンドで対応することが求められています。

このようなエンドツーエンドの対応をスムーズに進めるため、各工程をスピーディーかつ高品質に実行し、同時に効率化も図ることができる人財とテクノロジーアセットが必要不可欠です。

図1:フルライフサイクルにおいて必要となるクラウド人財とケイパビリティ

図1:フルライフサイクルにおいて必要となるクラウド人財とケイパビリティ

この記事ではNTT DATAがお客さまにどのようなエンドツーエンドの価値を提供できるか、今後の展望も交えてご紹介します。

2.数万人規模のクラウド人財育成

NTT DATAでは、2025年までにNTT DATA全体で数万人規模のクラウド人財の獲得・デリバリー展開をするべくグローバルで活躍するクラウド人財の育成に注力してきました。
AWS、Azure、GCPといった主要なハイパースケーラーの技術者およびマルチクラウドを扱う人財を養成することで、クラウド市場の強い需要に対応しています。

特に、2023年度はトップレベルのクラウドアーキテクトが集うGCAC(Global Cloud Architect Community)にて世界中から選抜されたメンバーが豊洲本社に集結し議論を行いました。お客さまへのさらなる貢献に向けて、クラウド関連技術の高度技術者の発掘・育成強化や、クラウドテクノロジーアセットのグローバル展開・活用について対面で議論を交わすことでNTT DATAとしての方針の共有や各国・各社で実行するアクションを具体化することができました。
また、AWS re:InventやGoogle Cloud Nextといったクラウド関連のイベントにも積極的に出展・参加し、現地へ参加したメンバーによる最新情報の収集や知識の発信、共有を行っています。

AWS re:inventレポート記事はこちら:
https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/AWS_reInvent2023-1/

Google Cloud Nextレポート記事はこちら:
https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/google_cloud_Next23-1/

3.お客さまへの迅速な価値提供を可能とするクラウドテクノロジーアセット

NTT DATAでは、世界中の成功事例から得たベストプラクティスを生かして、クラウドのテクノロジーアセットをグローバルで協力しながら開発、強化しています。

NTT DATAのクラウドテクノロジーアセットは大きく下記の3つのカテゴリに分別されます。

  • 1.Cloud Advisory Framework(コンサルティングのベストプラクティス、方法論)
  • 2.Cloud IaC(クラウド上のシステムの設計テンプレート、開発ツール)
  • 3.Cloud Managed Service(クラウド運用の効率化、セキュリティを強化するサービス)

図2:フルライフサイクルにおけるNTT DATAの取り組み

図2:フルライフサイクルにおけるNTT DATAの取り組み

それぞれのカテゴリについて、2023年度の活動を振り返ってみましょう。

3-1.Cloud Advisory Framework(コンサルティングのベストプラクティス、方法論)

Cloud Advisory Frameworkは、NTT DATAのクラウドコンサルティングのベストプラクティスの集合体です。
詳細は(https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2023/0824/)をご参照ください。

Cloud Advisory Frameworkは国内グループ会社のみならず海外グループ会社でも積極的に活用され、国内外のお客さまに価値をご提供してきました。

Cloud Advisory Frameworkを適用することで、マルチクラウドやハイブリッドクラウドへの移行を迅速に進めることができます。具体的な手順や必要なツールが整備されているため、クラウド移行の際に考慮漏れを防ぎ、リスクを抑える助けにもなります。
これにより、ITシステムのクラウド化を短期間で実現でき、お客さまがご自身のビジネスに注力することができるのです。

さらに、近年では、企業活動におけるサステナビリティの重要性が高まっており、カーボンニュートラルの達成に向けて各企業が取り組みを求められています。
先日のDATA INSIGHT(https://www.nttdata.com/jp/ja/trends/data-insight/2024/0214/)でもご紹介した通り、NTT DATAではグリーンITの実現に向けたGreen Cloud Advisoryもご提供しています。

3-2.Cloud IaC(クラウド上のシステムの設計テンプレート、開発ツール)

Cloud IaC(Cloud Infrastructure as Code)は、標準的なアーキテクチャーを自動構築するIaCツールセットを軸とし、成功事例や、ベストプラクティスに基づいた設計ドキュメント、テスト項目、そして運用行程をより良くする技術検証結果などを包含したアセットの集合体です。
詳細は(https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2023/0920/)をご参照ください。

2023年度は、「Horizontal Template」(業界に依らないクラウドの活用ためのテンプレート集)と「Industrial Template」(業界ごとのクラウドの活用のためのテンプレート集)の開発と適用に力を注ぎました。
NTT DATAはグローバルで多岐にわたる業種・業界のノウハウや経験、さらに特定業種・業界向けのサービスを有しています。このアセットにより、NTT DATAの世界中から得られた事例や成功実績を基にしたベストプラクティスを活用することができます。これによりお客さまはビジネス成果の最大化に向けて迅速なクラウド開発や運用の高度化を実現することができるのです。

また、ハイブリッドクラウドや業界特化のプロジェクトをご支援させていただくことでさまざまなハイパースケーラーの情報、技術要素、業界の成功事例を継続して集約しており、Cloud IaCのさらなる強化を図っています。

3-3.Cloud Managed Service(クラウド運用の効率化、セキュリティを強化するサービス)

Cloud Managed Serviceは、クラウド環境の運用効率化や運用高度化を実現するアセットや、運用のオフショアサービス等の集合体です。Cloud Managed Serviceを活用することによりお客さまの運用の手間を顕現し、お客さまは本質的なビジネス活動に専念することができます。
詳細は(https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2023/1013/)をご参照ください。

2023年度は、NTT DATAでは日本を含めたグローバルでのシステム運用の経験に基づくベストプラクティスを「グローバル運用標準モデル」としてまとめ、それをベースに導入を進めています。

運用に対する考え方は各国・各地域によって差異があります。
日本のお客さまは運用サービスの品質について深く理解し、具体的な設計や方針についての説明を求めることが多い一方、ヨーロッパのお客さまは、マネージドサービスの実運用の中身よりも、契約内容やその補償が正しく履行されることを重視するといったニーズの違いが存在します。

NTT DATAではクラウド運用のマネージドサービスを世界中にご提供していますが、その中で地域差によるニーズの違いは非常に大きな課題となっています。
それを解決するために、「グローバル運用標準モデル」として運用の設計や指針をドキュメント化することで、どの国のお客さまにもご納得いただける形でサービスをご提供してきました。

これらの取り組みにより、NTT DATAではお客さまの運用負担を軽減し、お客さまが自社のビジネスに専念できる環境づくりを支援しています。

4.2024年度にむけて

これまでに述べたクラウド人財の育成やクラウドテクノロジーアセットの活動は、常にクラウド市場のニーズに的確に応えるよう4つのサービスに整理して展開しています。

  • Cloud Strategy & Transformation Services
  • Cloud Architecture & Modernization Services
  • Cloud Platforms Services
  • Cloud Optimization Services

2023年度はこれらのサービスをエンドツーエンドのクラウド市場に対して、コンサルティング、開発、運用、移行といった各工程の高品質化、効率化に取り組んできました。

2024年度にむけて、これらのサービスを掛け合わせてワンストップでご対応することでお客さまにさらなる価値をご提供してまいります。
さらに、これらのサービスをAWS、Azure、GCPといったハイパースケーラーでシームレスにご活用いただけるよう整備を加速しています。

これらの取り組みにより、2024年度もより一層、エンドツーエンドでお客さまのビジネスの成長と進化をお客さまとともに実現してまいります。

お問い合わせ