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東北発の新たなソリューションやビジネスの創出に挑む

NTTデータ東北では、2018年3月に顧客企業のビジネスのデジタル化をサポートする全社横断的な組織として「DXO(デジタルトランスフォーメーションオフィス)」を設立。2019年8月にその一員となった菅原映が、現在取り組んでいる仕事や、今後形にしたい夢について語ります。

目次

菅原 映

NTTデータ東北
DXO(デジタルトランスフォーメーションオフィス)
課長代理

今後のライフイベントに備えながら、技術者として成長し続けたい

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都内にある大手セキュリティ企業に11年間勤務し、社内システムの企画から運用まで手がけ、技術者としての実績を積み上げてきた菅原。

2019年にNTTデータ東北に転職したきっかけは、いくつかの出来事が重なったことでした。

菅原 「大手セキュリティ企業に入社して、最初に担当した金融系システムの更改に入社11年目に再度携わることになり、一通りの仕事を経験したという実感がありました。順調に昇進も果たし管理職試験にも合格したのですが、その一方で、管理職になるとシステム開発に直接は携わりづらくなり、技術者としての道は閉ざされます。30代のうちは技術者として成長し続けたいと思っていたので、転職を考えるようになりました」

管理者としてその場に残るか。技術者として生きていくために転職するか。選択を迫られた菅原には、私生活においても変化が訪れます。

菅原 「ちょうどその頃、子どもが生まれて。将来的には仕事をしながら親の面倒をみるために、実家のある仙台で働くことも視野に入れていたので、Uターンするなら子どもの生活圏が決まっていない今こそ行動すべきだと感じました。さらに、妻の職場環境が変わり、私の背中を押してくれたことも大きかったですね」

父親となった菅原は、技術者として自分が仕事を続けられることはもちろん、子どものことも考え、福利厚生も充実した転職先を探すことに。その中でNTTデータ東北の求人を発見し、念願通り仙台での転職を実現しました。

菅原 「私が学生だった頃、東北にはビッグネームで研究開発ができる企業はほとんどありませんでした。私の転職活動とNTTデータ東北で約10年ぶりに中途採用を再開した時期が重なったようで、全てがタイミングよく動いたという感じです」

NTTデータ東北に転職後、菅原が配属されたのは約20名からなる新部署「DXO(デジタルトランスフォーメーションオフィス)」。この部署でエンジニアチームの一員として、主にAI技術を活用したソリューションの検証や実証、サービス化の検討といった業務を担当することになりました。

AIを活用したPoCの実用化へ向けて、見えない道を前進

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NTTデータ東北には、「公共」「金融」「法人」という3つの事業領域があります。これらを横断して、既存顧客のビジネスや新規事業にAIを中心とした最新技術を適用・活用し、新たな価値を創造するDX(デジタルトランスフォーメーション)を提供していくのが、「DXO」の役目です。

菅原 「具体的には既存顧客ニーズに対して、AIを活用して何かできないかといったことに、お客様と一緒に取り組んでいます。いわゆるPoC(Proof of Concept)と言われているものですね」

PoCとは新たな企画やコンセプトに対し、それが実現可能か、目的とする効果が得られるのか、市場に受け入れられるのかといったことを、プロジェクト開始前に検証すること。実際に検証するためのものを作り上げて現場で試用し、効果を図るといった実験的なことも行います。

その一例として挙げられるのが福島県郡山市と共同で実施している「要介護認定事務におけるAI実証実験」。これは同市が人手を介し、時間をかけて行っている要介護認定調査票の結果確認作業にAIを活用して、業務改善効果を検証するというものです。

菅原 「高齢者が増加する一方で介護認定の確認作業をする人員は減少していく。AIを活用してこの問題を解決できないかといったご相談を受けて、郡山市と共同で取り組んでいます。この実証実験で一定の成果が出れば、そこで得た知見を活かして実用化し、当社の新たなサービスとして提供していきたいと考えています」

「DXO」はNTTデータグループの中でも、非常にチャレンジングな部署。お客様の困り事に向き合い、どのようなソリューションを提供できるのか考えていくコンサルチーム、RPAの導入支援やその後の業務改善の提案をしていくデザインチーム、AIなどを利用してお客様の業務に適合する新たな仕組みを創造していくエンジニアチームが一丸となって、様々なプロジェクトに取り組んでいます。ただ、入社して半年にもならない菅原にとっては戸惑うことも多いようです。

菅原 「今までとはスピード感が全然違います。しかも最終的なマイルストーンはあるけれども、具体的なタスクはもとより、その過程がどうなっていくのか、誰もが手探りで進めています。そんな中で、とりあえずやってみる。このように自分たちでやるべきことを見つけていかなくてはならないところが結構大変ですね」

多彩な働き方を実現できる環境で、自ら課したミッションも実践

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以前とはスピード感の違う環境の中で、菅原はどのような働き方をしているのでしょうか。

菅原 「以前は時間をかけて与えられた仕事を全てやるというスタンス。今は優先度を見極め、それに応じてすぐに着手したり、しばらく保留するスタイルに変わりました。また、困った時にはインターネットや文献を頼っていましたが、今は社内ネットやテレビ会議などを利用してグループ各社から情報やノウハウを得られるので安心感がありますね」

NTTデータグループ内には、世の中に発信されているものよりも深堀りした情報やノウハウが蓄積されている社内ネットがあります。さらにグループ内で先行的に取り組んだ事例について、テレビ会議を通して情報を共有できる体制も整っています。

その他にNTTデータ東北の魅力を挙げるとしたら「多様性」だと語る菅原。

菅原 「今後いつ、どのようなタイミングで次のライフイベントが起こるか分かりません。例えば、近い将来、妻が子どもを留学させたいと言い出して私が一人になったとします。仕事を思う存分できるようになったのにいろいろトライできない会社にいたら、悶々としてしまうかもしれません。逆に生活側に比重を置かなくてはならなくなった場合は、テレワークや時短勤務が可能です。東京で大きな案件に携わりたいと思ったら当社なら叶えられますし、相談しやすい環境もあります。勤務地や働き方、案件などに多様な選択肢があることも当社の魅力ですね」

多彩な未来が描ける環境で、この先菅原が実現したいこととは──。

菅原 「東京への一極集中が以前から気になっていました。東北では高齢化が進み人口の流出も多いです。新しい仕事を増やしていかなければいずれ衰退していってしまうでしょう。ITの力で、空き家や休耕地の問題を解決できる最先端のソリューションやビジネスを東北で創出できれば活性化していきますし、地方がイニシアティブをとって、都心に広げていくモデルケースにもなるはずです。実際休耕地に関しては、社内の有志が集まって自由な発想でアイデアを出し合える場を自主的に設けて活動しています」

「DXO」のチャレンジングな業務に加え、地方で日本の最先端となるソリューションを創出していくことも自身のミッションとして掲げ、自主的な活動もしている菅原。彼の挑戦はさらに勢いを増していきそうです。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです