NTT DATA:ASCEND-Rise and grow as a global brandのもと、持続可能な未来のためにNTTデータグループ全体で社会に貢献します。

2015年度の振り返りと新中期経営戦略について

昨今の国内における情報サービス産業は、システムの更改プロジェクトや、グローバル展開のためのIT投資などの需要に支えられ、市場は緩やかな回復をみせております。そのような環境の下、NTTデータグループは、お客様のニーズを先取りしたグローバルで多彩なITサービスを効率的に提供できる企業へと進化を遂げました。2015年度は、売上高1兆6,148億円、EPS226円と、中期経営計画(2012~2015年度)の目標を上回る成果をおさめました。

これは注力分野である「新規分野拡大・商品力強化」、「グローバルビジネスの拡大・充実・強化」、「全体最適の追求」の効果が着実に表れた結果と捉えています。一方、重要経営課題であった不採算案件抑制と海外事業の収益性改善については、取り組みの強化には努めたものの、目標としている成果を上げるまで至っておらず、引き続き、重要な経営課題であると認識しております。

現在、欧米でのIT市場が成長傾向にあり、新興国においても今後本格的な成長が見込まれることから、ITの可能性はますます広がりを見せることは間違いありません。これらを踏まえ、グローバルブランドの確立をすべく、当社グループは新中期経営戦略(2016~2018年度)を策定しました。リマーケティングのさらなる深化と、技術革新による価値創造を新中期経営戦略の軸とし、ローカルプレゼンスの向上とグローバルシナジーの発揮を通じてブランド価値の向上を図ります。また、めまぐるしく変化するIT市場の動向や需要の変化を先取りしたイノベーションにより、お客様のビジネスに貢献してまいります。

「Global IT Innovator」の実現に向けグループ一丸で持続的発展を目指す

事業活動を通じた社会課題の解決に向け、CSR重点テーマである、社会や地域、はたらく人、地球環境の3つの「しくみ」と、それらを支える基盤の強化を通じ、"NTTデータグループならではのCSR活動"を展開しています。

特にコーポレート・ガバナンスの強化、ダイバーシティの推進、グループビジョンの共有の3点に注力しています。

1つ目のコーポレート・ガバナンスの強化については、健全で透明性のある事業運営を目指し、コーポレートガバナンス・コードの各原則に沿ったガバナンスのさらなる基盤強化に向けた取り組みを進めています。具体的には、社外取締役や監査役と代表取締役等との意見交換会開催や取締役会メンバーによるアンケート調査を通じて、取締役会の実効性に関する検証や改善に努めていきます。

2つ目のダイバーシティの推進では、多様性を尊重することおよび自己実現を図ることがイノベーションの源泉であるという考え方のもと、「ダイバーシティ経営」を重要な経営戦略のひとつとして位置付け、「多様な人財活躍」と「働き方変革」の二軸で様々な施策を行い、高い価値を生み出す組織づくりを進めています。また、女性活躍推進法の施行に伴い、改めて自主行動計画を見直し、新たな目標を設定しました。経営幹部、管理職、女性など様々な層で意識醸成や研修などを行うとともに、新たにLGBTなど性的マイノリティへの取り組みについても制度の適用拡大を図るなど、ダイバーシティの更なる推進に向けて引き続き取り組んでまいります。

3つ目のグループビジョンの共有では、IT業界の不確実性はますます高まる中、グローバルに挑戦し続けるにはグループ全体で同じビジョンを共有することが必要不可欠です。NTTデータグループでは「企業理念」、「Global IT Innovator」の道しるべのもと、このグループビジョンの実現に向けて大切にすべき価値観を表した「Values」を全グループの社員で共有しています。2014年から創立記念日の5月23日の週を「Values Week」と設定し、仲間とともに「Values」について語り合い、毎年仕事を通じ「Values」をどう活かすべきかを改めて見つめ直すためのワークショップを開催しています。一人ひとりが主体的に活動するだけでなく、社員が一丸となって邁進することで、お客様、ひいては社会から必要とされるグローバル企業として成長するとともに、引き続き世界レベルで持続可能な社会の発展に取り組んでまいります。

イノベーションの「共創」を通じて豊かな社会を実現

先進技術によってITに変革をもたらし、ITの利活用によってお客様のビジネスモデルの変革をサポートし、そして自らを変革する。こうした取り組みを通じて新たな価値を創造し、社会課題の解決に寄与することはNTTデータグループの事業そのものであり、果たすべき社会的責任であると考えています。2015年度は、ミャンマー中央銀行基幹業務ITシステムの開発を通じて発展途上国のITインフラ整備に大きく貢献しました。また、これまで培ってきた共同利用型プラットフォームの運営やオープンイノベーションによる事業創発ノウハウをもとに、電力自由化に向けたシステムの提供を開始しました。さらに、バチカン図書館における活動を契機に、スペイン王室資料等のデジタルアーカイブ事業へ参画するなど、歴史的な貴重遺産の継承のためにITによる貢献を推進してきました。今後も新たな技術革新やノウハウを活かし、グローバルな社会課題の解決に貢献していきます。

そして最後に、当社がさらにグローバルに展開していく中で重要なのはグローバルシナジーの創出です。「NTT DATA : ASC END -Rise and grow as a global brand」をキーメッセージとし、アカウント、デリバリー、ソリューション、人材等での拠点間連携の強化を図り、お客様とともにイノベーションを起こしていく。この価値観を追求し、「Global IT Innovator」としてイノベーションの「共創」による社会的価値の創造を通じて、サステナブルで豊かな社会の実現を目指します。

代表取締役社長
岩本 敏男

「NTTデータグループ サステナビリティレポート2016」にてもご覧いただけます。