NTTデータが、Pivotalジャパンとビジネスパートナー契約を締結 ~多分野のお客さまにおける新サービス創出のさらなる高速化を支援~

ニュースリリース/NTTデータ

2017年11月16日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)は、Pivotalジャパン株式会社(所在地:東京都港区、カントリー・マネージャ:正井 拓己、以下:Pivotal)と、2017年11月16日、ビジネスパートナー契約を締結しました。

今回のパートナー契約による協業では、Pivotalの育成プログラムPlatform Acceleration Lab等を用いて、NTTデータグループにおいて1,000人規模のクラウドネイティブ技術者注1を育成します。またNTTデータにおいて、Pivotalの提供する「Pivotal Cloud Foundry」を活用したNTTデータのクラウド提供型オープンサービス開発プラットフォーム「Altemista Cloud」注2の外販を強化していきます。これらにより、開発・運用における管理作業の削減を実現し、企業の新サービス創出のさらなる高速化・継続的な改善を支援します。

今後、NTTデータはPivotalとの協業を通じて、多分野のお客さまにおける新サービス創出のさらなる高速化を目指します。

背景

製造業におけるIoTや金融サービス業におけるFinTechなど、情報技術のより高度な活用によるイノベーションや新規ビジネスを創出する機運が日本国内でも高まりをみせています。こうした中、多くの企業において、競合他社との差異化を図り、自社ビジネスを成長させるには、市場や顧客のニーズに合致したサービスをより早く、市場にリリースすることが求められます。しかし、これまではアイデア創出から市場へのリリースまでのリードタイムが課題となっていました。

そのような状況においてPivotalは、アプリケーションの開発と運用を効率化し、リードタイムの短縮を可能とするアプリケーションプラットフォーム「Pivotal Cloud Foundry」の提供を通じ、世界的な企業におけるクラウドネイティブ開発の支援を行ってきました。また、NTTデータにおいては、変化に柔軟なサービス開発手法として、アジャイル開発のためのプロセスと「Pivotal Cloud Foundry」を活用したアジャイル開発基盤「Altemista Cloud」を構築、運用してきました。

このたびNTTデータはPivotalと、新サービス開発・運用作業の課題を解決し、多分野のお客さまにおけるスタートアップ企業のようなスピードでの事業推進を支援するため、ビジネスパートナー契約を締結することとなりました。

Pivotal Cloud Foundryについて

Pivotalが提供するPivotal Cloud Foundryは、世界中で豊富な採用実績を誇るエンタープライズ向けの商用版PaaSソフトウエアです。クラウドアプリケーションの配備のスピード、セキュリティー機能、本番運用に耐えうるスケーラビリティーをあらかじめ備えています。アプリケーション開発者は開発工程において、サーバーやミドルウエアの調達、設定、運用監視設定、セキュリティー機能の実装といった管理作業から解放されます。これにより、サービスリリースまでの期間が短縮され、さらに継続的な改善も容易になります。実行環境に関しては、VMware vSphereやOpenStack、Amazon Web Services、Microsoft Azureといったさまざまなクラウド環境で稼働させることができることも大きな特徴となっています。

NTTデータでは、当社がこれまで培ってきたSoR(ウォーターフォール型開発が中心)・SoE(アジャイル型開発が中心)両方に対応する開発プロセス・ツールとITインフラを統合し一体で運用する試みを進めてきました。全社のシステム開発環境を集約したクラウド基盤である「統合開発クラウド」注3のSoE領域では、このPivotal Cloud Foundryを活用したAltemista Cloudを導入しています。

また、社内外で新たなビジネスアイデアの実証実験やオープンイノベーションの場であるBeSTA FinTech Lab®注4のアプリケーション開発基盤として、このPivotal Cloud Foundryを利用したAltemista Cloudを導入してきました。

概要

今回のパートナー契約では、NTTデータが培ってきた金融・公共・法人分野でのドメイン知識と開発ノウハウと、Pivotalが培ってきたPivotal Cloud Foundryの技術力を生かし、以下の2点を通じてお客さまとの新サービス創出を支援します。

  1. 1.クラウドネイティブ技術者育成

    Pivotalがパートナー契約をした企業に開放する技術・ノウハウや育成プログラムPlatform Acceleration Lab等を用いて、NTTデータグループにおいて1,000人規模のクラウドネイティブ技術者を育成します。これにより、NTTデータグループでのより高度なクラウドネイティブサービスの提供が可能となります。

  2. 2.Altemista Cloudの外販強化

    NTTデータを通じ、多分野のお客さまへPivotal Cloud Foundryを含めた「Altemista Cloud」の外販を強化していきます。

【図】

図:協業概要のイメージ

両社の役割

  • NTTデータ…Pivotal Cloud Foundryを活用したAltemista Cloudのお客さまへの提供
  • Pivotal…NTTデータに対してPivotal Cloud Foundryに関する技術ノウハウの提供

今後について

今後、NTTデータはPivotalとの本パートナー契約による協業を通じて、多分野のお客さまにおける新サービス創出のさらなる高速化を目指します。

NTTデータについて

NTTデータは、情報技術で、世界中の新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献することを目指しています。お客さまの「変革パートナー」として、提案からシステムづくり、その先の活用に至るまで、トータルにご提供することが私たちの使命です。現在は、世界51カ国・地域以上で、グローバルな視野と、地域ごとのきめ細やかな対応力をもって、お客さまの変革をサポートしています。

Pivotalについて

Pivotalのクラウドネイティブなプラットフォームは、世界で称賛されているブランドや企業に対しソフトウエアのイノベーションを推進しています。世界中のコミュニティーに属する数十億に上るデベロッパーが日々Pivotalのテクノロジーを活用しています。10年以上にわたりシリコンバレー有数の企業でソフトウエア開発の文化を形成してきたPivotalは今日、ソフトウエアの作り方を変えるテクノロジームーブメントをグローバルに主導しています。

注釈

  • 注1クラウドネイティブ技術者とはクラウドプラットフォームの利点を活用できるアプリケーションの開発者および、クラウドプラットフォーム自体の構築・運用を行うインフラ技術者です。
  • 注2Altemista Cloudは次世代エコシステムをトータルでサポートする、クラウド提供型統合オープンサービス開発プラットフォームです。開発高速化を実現するAPI開発・管理機能やアジャイル開発基盤、サービス価値検証のためのユーザー行動分析機能、開発したサービスの即時実行基盤などのソリューションを提供し、サービスライフサイクルをトータルで支援しつつ、サービス開発の高速化を実現します。
    http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2015/120201.html
  • 注3統合開発クラウドはNTTデータ全社のシステム開発環境を集約したクラウド基盤です。
    (2017年1月25日ニュースリリース)NTTデータグループ全社の開発環境を「統合開発クラウド」で集約
    http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/012500.html
  • 注4BeSTA FinTech Labは、NTTデータ地銀共同センターの参加行とともにビジネスアイデア創発や実証実験に取り組むオープンイノベーションの環境です。https://www.besta.fin-lab.net/(外部リンク)
  • 「Altemista」および「BeSTA FinTech Lab」は、日本国内におけるNTTデータの登録商標です。
  • 「Pivotal」、「Pivotal Cloud Foundry」は、Pivotal Software, Inc.の登録商標または商標です。これらの商標は、米国または諸外国で商標登録等により、適用法令で守られている場合があります。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
後藤
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
技術開発本部
Agileプロフェッショナルセンタ
市川、田澤
TEL:050-5546-8809