CEOメッセージ
グローバルワンチームで進めるサステナビリティ経営
─3 Positivesと共に描く持続可能な未来
グローバル共通の価値観「Our Way」
当社グループは現在、世界70を超える国と地域で事業を展開しており、約20万人の従業員のうち75%以上を外国籍の社員が占めています。
特にグローバル市場では積極的なM&Aによる事業拡大を進める一方、日本国内でも経験者採用を強化し、多様なバックグラウンドを持つ人財を積極的に受け入れています。
こうした多様な人財が一体となって価値を創出していくためには、共通の価値観に基づく判断と行動が不可欠です。そこで当社グループは、全社員が共有すべき価値観をMission、Values、Code of Business Ethicsで構成される「Our Way」として統一しました。
当社グループの存在意義を示すMission については、従来から企業理念として浸透している考え方を継承しつつ、外国籍社員にも直感的に伝わるよう「Accelerate client success and positively impact society through responsible innovation.」という英語表現に見直しました。
また、Our Way の一つで、企業としての信念や行動指針を示すValuesについては、グローバル各拠点の社員の声をもとに11の価値観を抽出し、「Respect every voice.」「Think big. Bebold.」「Deliver the out come.」「Win together.」の4つを全社共通の価値観として策定しました。
Quality Growthと3 Positivesで描く、持続可能な未来
これらの価値観は、グローバルな成長を持続的に実現するための基盤であり、今後は「Planet positive(環境)」「Prosperity positive(経済)」「People positive(社会)」の3つの柱からなる3 Positives の考え方、13の優先的なマテリアリティ(重要課題)とともに、全社に浸透させていくことが重要です。
特に、当社グループが継続的に投資を行っているデータセンター(DC)事業は、大量の電力を消費し、一部のDCではサーバーを冷却する方法として水を循環させるケースがあることから、Planet positiveの観点での配慮が求められます。また、20万人の多様な人財が働く企業として、People positiveの中でも特に「Best Place to Work(多様な人財が成長し活躍する魅力的な企業への変革)」は最優先事項であり、人権の尊重も含めて取り組みを強化しています。
2025年6月には、サステナビリティの先進地域である欧州から、海外事業会社のCSBO(Chief Sustainability Business Officer)を務めるDavid Costaをサステナビリティ経営推進本部の責任者として迎えました。彼のリーダーシップのもとグローバルワンチームでテクノロジーの力を通じて世の中にポジティブなインパクトをもたらすサステナビリティ経営を推進していきます。
私は社長就任当初から、「Quality Growth(質の伴った成長)」をキーワードに、収益性と成長性の両立をめざす経営方針を掲げています。当社グループの売上は順調に拡大していますが、単に規模の拡大を追求するのではなく、社員一人ひとりの活躍、ITサービスを通じたお客さまや社会への価値提供、そして持続的な利益の創出をバランスよく追求し、事業成長と環境・社会の持続可能性の両立に取り組んでまいります。
株式会社NTTデータグループ
代表取締役社長 CEO
サステナビリティ担当執行役員メッセージ
Embedding Sustainability, Driving Growth
─NTT DATAグローバルアプローチ
私はNTTデータグループ社のサステナビリティ経営推進本部長およびNTT DATA, Inc. のChief Sustainability Business Officer(CSBO)として、持続可能な未来の実現に向けてサステナビリティ経営を推進しています。
当社グループのサステナビリティ戦略は、3 Positives(Planet / Prosperity / People)をグローバル共通の拠り所とし、コーポレート・サステナビリティとサステナビリティ・ビジネス開発の二つの軸で捉え、グローバルでの取り組みを進めています。
Quality Growthと3 Positivesで描く、持続可能な未来
一部ではサステナビリティ後退論が取り沙汰されていますが、社会インフラを支える企業として、サステナビリティは一過性の潮流ではなく、信頼とイノベーションを生む企業価値の中核であると捉えています。実際に、欧州では政策主導でサステナビリティ投資が拡大し、北米ではテクノロジー主導の効率化・脱炭素化が進行中で、APACでも産官学の連携が広がっています。2024年度は、サステナビリティに関わるビジネス開発において著しい成長が見られ、当社グループのビジネスの主要な成長ドライバーとなりつつあります。これからも、「Planet positive」「Prosperity positive」「People positive」の3つの視点から、環境、経済、社会にポジティブなインパクトをもたらすことをめざし、生成AIやサステナブルITといった責任あるテクノロジーを通じて、革新的なソリューションを提供していきます。
サステナビリティを組織文化へ
当社グループはサステナビリティを経営の最優先事項と位置づけ、グローバルで構成するサステナビリティ経営推進委員会と小委員会を中核に、戦略や方針と現場の実装を緊密に結ぶ取り組みを進めています。めざすのは、サステナビリティを特別な施策ではなく、日々の意思決定と行動に組み込まれた「組織文化」として根づかせることです。1980~90年代にはCQO(Chief Quality Officer)という役職を置いていましたが、いまや品質は全社の“当たり前”となりました。同様に、サステナビリティも全社員が自らの役割を理解し、日々実践する水準まで高めていくことが重要だと考えています。世界中のNTT DATAの仲間とともに、この視点を一人ひとりの業務に織り込み、テクノロジーの力で社会にポジティブな変化を生み、持続可能な未来を築いていきます。
David Costa
株式会社NTTデータグループ
執行役員
グループ経営企画統括本部
サステナビリティ経営推進本部長
NTT DATA, Inc.
Chief Sustainability Business Officer
NTT DATAの経営理念
グローバルで一つの企業文化を醸成し、グループ一丸となってお客さま・社会への提供価値を高めていくために、2025年7月1日に当社グループのめざす方向についての基本的な考え方を「Our Way」として統一しました。