受付管理システムとコミュニケーションロボットの連携による来訪者案内サービスの試行運用を開始 ~豊洲センタービル、豊洲センタービルアネックスにおいて試行を実施~
2016年7月29日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、NTTデータの拠点がある豊洲センタービルおよび豊洲センタービルアネックスの受付において、来訪者向けの受付管理システムとコミュニケーションロボットとの連携による来訪者案内サービスの試行運用を2016年7月29日より開始しました。
NTTデータでは、受付端末とコミュニケーションロボットとのデバイス連携や、コミュニケーションロボットが対話を行う際の複数言語(日本語、英語)の切り替えなど、インテリジェンスな来訪者受付サービスを試行運用し、本システムの業務への適合性を評価するとともに、来訪者がロボットとの対話を楽しめるよう継続的に対話内容を更新していきます。
背景
NTTデータは、2015年7月に日本電信電話株式会社(以下:NTT)、ヴイストン株式会社と3社で共同発表した「センサーとロボットを連携させた「人の可能性を広げる」新たなサービスの実現に向けた共同実験」に基づいて、NTTデータにて研究開発中の「クラウドロボティクス基盤」、ヴイストン株式会社製コミュニケーションロボット「Sota®」、NTT サービスエボリューション研究所が開発した完全クラウド対応型デバイス連携制御技術「R-env:連舞®」、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した音声認識・対話制御・音声合成技術や収集対象の音声を確実に捉える集音技術を活用した、「特別養護老人ホームにおける高齢者支援サービスの実証実験」や「公共施設における来場者アンケート収集の実証実験」、「金融機関店舗における顧客対応支援に向けた実証実験」などを行ってきました。
これらの実証実験結果や実証実験に関する問い合わせなどから、特にニーズの高い「多彩なデバイスとの連携」や「複数言語の切り替え」について、3社で培ってきた新たな技術やノウハウをベースに新たな機能として実現し、来訪者へのサービス向上と技術のブラッシュアップを目的として、NTTデータの豊洲の2拠点における受付管理システムの導入に合わせてコミュニケーションロボットを用いたサービスを試行運用することとなりました。
概要・特長
受付管理システムとコミュニケーションロボット「Sota」がデバイス連携制御技術「R-env:連舞」によって連携することで、受付管理システムでの対応開始を契機として「Sota」が来訪者との対話を開始します。このとき、来訪者が選択した言語に応じて、対話する言語を日本語または英語に切り替えます。
本試行運用では、これらの機能を含む受付管理システムとロボットの連携について、実際の受付業務における適合性を評価し、来訪者へのサービス向上の検討や今後のロボットサービス拡充に向けた機能のブラッシュアップを行う予定です。
なお、コミュニケーションロボットは、2016年7月29日より豊洲センタービル、豊洲センタービルアネックスに導入しております。
図:受付管理システムとロボットの連携イメージ
今後について
NTTデータでは、これまでの実証実験を通じてコミュニケーションロボットの活用ノウハウを蓄積し、さまざまなシーンにおけるロボット活用サービスを拡大しています。特に、訪日外国人増加が見込まれる2020年に向けては、今回試行運用するデバイス連携や言語切り替えの技術が効果を発揮すると想定しており、実用化に向けてクラウドロボティクス基盤のさらなる高度化を進めていきます。
注釈
- 「Sota」はヴイストン株式会社の登録商標です。
- 「R-env:連舞」は日本電信電話株式会社の登録商標です。
- その他、文中における商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
コミュニケーションロボットの技術に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術開発本部
エボリューショナルITセンタ
デバイス協調技術担当
武田、谷
TEL:050-5546-9863
E-mail:robot-info@kits.nttdata.co.jp
コミュニケーションロボットのサービス利用に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
テレコム・ユーティリティ事業本部
ビジネス企画室
ロボティクスビジネスチーム
稲川、伊東、鈴木
TEL:050-5546-2895
E-mail:robot-info@kits.nttdata.co.jp
受付管理システムに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
ITマネジメント室
相田、小西
TEL:050-5546-9079
E-mail:gg1-itm@kits.nttdata.co.jp