第4回 豊洲の港から presents オープンイノベーションコンテスト”さあ、ともに世界を変えていこう”結果発表
2016年9月7日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、ベンチャー企業、NTTデータのお客さま(金融機関、公共機関、大手企業等)とNTTデータの3者がWin-Win-Winの関係となるオープンイノベーション注1ビジネスの提案を募集する「第4回豊洲の港からpresentsオープンイノベーションコンテスト"さあ、ともに世界を変えていこう"」を2016年8月30日に開催しました。
今回は海外から32件、国内から23件の計55件の応募提案が寄せられ、書類選考・面接を経て、11件の応募提案が本選に進出しました。
本選での審査の結果、最優秀賞はドレミングアジア株式会社が受賞しました。さらに内部審査員からの事業連携希望を受けた9社のうち、5社が優秀賞を受賞し、応募案件のビジネス化に向けた検討を始めます。
NTTデータでは、今後も、世界中の先進技術やビジネスモデルを保有するベンチャー企業等との新規ビジネス創発を加速していくために、毎月のオープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」、年2回のオープンイノベーションコンテスト"さあ、ともに世界を変えていこう"を、継続して実施していきます。
オープンイノベーション事業創発室の活動を通じて、2015年度は6件の新規ビジネス案件を事業化しました。また、2016年度は9月1日時点で7件のPOC注2案件の創発を実現しており、2020年に向けて100億円以上のビジネス案件創発を目指します。
本選進出企業
項番 | 本選進出企業(出場順) | 発表者 |
---|---|---|
1 | 株式会社Good Moneyger | 清水 俊博氏 |
2 | 株式会社フューチャースタンダード | 鳥海 哲史氏 |
3 | BHI株式会社 | 日昔 靖裕氏 |
4 | 株式会社スカイディスク | 橋本 司氏 |
5 | 株式会社インタラクティブソリューションズ | 齋藤 誉氏 |
6 | H2L株式会社 | 岩崎 健一郎氏 |
7 | SYNGRAFII INC. | Matthew Gibson氏 |
8 | 株式会社CAMI&Co. | 神谷 雅史氏 |
9 | ドレミングアジア株式会社 | 桑原 広充氏 |
10 | 株式会社smart-FOA | 奥 雅春氏 |
11 | PowerMew Technology Limited | Sophia Lo氏 |
本選結果
- 最優秀賞
ドレミングアジア株式会社
- 優秀賞
株式会社インタラクティブソリューションズ、H2L株式会社、SYNGRAFII INC.、株式会社smart-FOA、PowerMew Technology(五十音順)
- 事業連携希望有
株式会社CAMI&Co.、株式会社Good Moneyger、株式会社スカイディスク、株式会社フューチャースタンダード(五十音順)
最優秀賞の特典
最優秀賞受賞者には、以下の副賞を贈呈いたします。
副賞
- 受賞案件のビジネス化に向けたサポートチームの提供
- アドバイザーに適宜相談できる機会の提供
- 受賞案件に関するビジネスディスカッションの場の提供
- 交流会への招待
なお、優秀賞、事業連携希望有という形で選出されたビジネスアイデアについても、連携する事業部門とのディスカッションを通して検討を行い、ベンチャー企業、NTTデータのお客さま、NTTデータの該当事業部門の3者によるWin-Win-Winの事業化を目指します。
選考について
以下の外部審査員ならびに当社審査員によって審査を行い、最優秀賞、優秀賞を選出しました。内部審査員は各社ピッチに対して、その場で挙手する形で「事業連携希望」について意思表明を行いました。
外部審査員(順不同)
- 山本 修一郎氏(名古屋大学教授 博士(工学)、「豊洲の港から」フォーラムリーダー)
- 本荘 修二氏(多摩大学大学院客員教授・本荘事務所代表(経営コンサルタント))
- 大澤 弘治氏(Global Catalyst Partners Global Catalyst Partners Japan Managing Director & Co-founder)
- 浪方 竹葉氏(NTTドコモベンチャーズ Managing Director)
- 齊藤 直人氏(新日本有限責任監査法人 シニアパートナー 公認会計士 企業成長サポートセンター 副センター長 IPOグループ統括)
内部審査員(順不同)
- 中村 好孝(第一公共事業本部 e‐コミュニティ事業部 企画統括部 IoTインフラ担当)
- 輪島 朋幸(ITサービス・ペイメント事業本部 カード&ペイメント事業部 ビジネス企画統括部 ビジネス企画担当)
- 宮本 拓也(第四金融事業本部 企画部 ビジネス企画担当)
- 広部 貴浩(第一金融事業本部 保険ITサービス事業部 企画担当)
- 村上 隆(第四金融事業本部 企画部 ビジネス企画担当)
- 山岸 裕之(第一金融事業本部 金融ITマネジメント事業部 営業企画担当)
- 牧本 しをり(テレコム・ユーティリティ事業本部 ユーティリティ事業部 企画営業担当)
- 西村 康宏(ITサービス・ペイメント事業本部 流通サービス事業部 第一統括部 グローバルリテール担当)
- 重 彰記(ビジネスソリューション事業本部 ビッグデータビジネス推進室 ソリューション開発センタ)
- 森村 克弘(金融事業推進部 イノベーション推進部)
- 山田 達司(技術革新統括本部 技術開発本部 エボリューショナルITセンタ デバイス協調技術担当)
外部審査員からの講評コメント(原文)
- 聴いていて非常に勉強になる内容であり、審査の中でもメンバーの皆さんとすごくよくディスカッションができました。私は日頃からベンチャーのサポートをさせていただいている関係で、NTTデータの審査員の皆さんが、非常に事業化に向けて手を挙げていただいたことにこの場でお礼を言いたいです。ベンチャーの皆さんと一緒に組んでいただけるというのは非常にうれしく思っています。今後とも、ぜひこういった活動をやっていただければと思っています。
- 皆さんの素晴らしいプレゼンを聴かせていただき、本当に楽しませていただきました。今回は、海外のベンチャー企業も入られて、ますます競争も激しくなったのかなと思っておりますが、今後もグローバル化が進んでいくと思いますし、それを刺激にして、また皆さんの素晴らしいご活躍を聴けることを楽しみにしております。
- 甲乙つけがたい素晴らしい内容だったと思います。実際、審査のプロセスも非常に喧々諤々で、どなたが最優秀賞をとられてもおかしくない状況だったと思います。ベンチャー企業にとって大企業とビジネスをするというのはすごく意味があるが、同時に敷居の高い話でもあると思います。NTTデータの「豊洲の港から」がその敷居を下げ、協業を推進されるというのは非常に有意義だと思っております。ベンチャー企業の皆さんもこの機会を利用して、どんどん仕事をつくっていただけたらなと願っています。
- このコンテストはこれからもっと発展しそうかなと思いました。初回からコンテスト審査員で参加していますが、レベルが上がっており、次回はどんなふうになるのだろうかとワクワクします。前回、前々回と比較しても、内部審査員の事業化にむけての手が挙がる回数が多かったです。オーディエンスの皆さんも恐らく実際に具体的にビジネスの話がしたいと思うチームが多かったと思います。オーディエンスに止まらず、この仕組みに参画して実務につながっていただければと思います。起業家の皆さんには、事業内容の具体性と哲学をシンプルにまとめてプレゼンをしてほしいと思います。哲学というのは「この会社はぜんぜん違う、こういうビジョンを描いている」ということです。そして、具体的にサービスやプロダクトで世の中を変えようとしているのだから、これは一緒にやりたいと思わせること。そこがグサッと刺さると協業が始まるんじゃないかと思います。
- 長い時間でしたが、あっという間に過ぎました。4回目ですけども、これまでにも増して実際のビジネスにつながる可能性が見えてきたと思います。今回、一番うれしかったのは、ビジネス変革だけではなくて、これからの社会を変えていこうという想いがこもったプレゼンがあったことです。そういうベンチャーの方々が増えてきたということですね。今後ともこの方向で、豊洲の港からが発展していくことを期待してやみません。どうもありがとうございました。
今後について
第5回コンテストについては、これまで日本国内で実施してきたものを、全世界10都市で開催する予定です。日本でのコンテストに関しましては2016年10月26日(水)に募集を開始し、本選を2016年3月に開催する予定です。
また、オープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」は引き続き、定例会活動を月1回程度開催していきます。(招待制)
これらの活動を通して、オープンイノベーション事業創発室では、2016年度は9月1日時点で7件の新規ビジネスPOC案件の創発を実現しており、2020年に向けて100億円以上のビジネス案件創発を目指します。
参考:第4回 豊洲の港からpresentsオープンイノベーションコンテスト 実施概要
NTTデータが提供している各種サービス・ソリューションをテーマに、ベンチャー企業、NTTデータのお客さま(大手企業)とNTTデータの3者がWin-Win-Winの関係を作ることができるオープンイノベーションビジネスのアイデアをベンチャー企業から募集しました。
募集テーマ
- 1.新たなIoTクラウドを利用した、サービスの高度化に関する提案
- 2.カード決済総合サービス「CAFIS®」を起点とした生活者を豊かにする未来形ソリューションの提案
- 3.多種多様なデータを活用するサービス実現のための基盤としてのMarkLogic Server活用についての協業/提案
- 4.オムニチャネル顧客サポートサービスに関する協業(次世代の顧客接点基盤 構築・運用)
- 5.メッセンジャーを活用した新たな銀行サービス創出に関する協業
- 6.NTTデータの標準バンキング・アプリケーション「BeSTA®(ベスタ)」およびその周辺ビジネスに関する協業
- 7.スマートデバイスでの若年層向け銀行新サービスの提供に関する協業
- 8.電力関連の新サービス創出に関する協業
- 9.「振込前に宛先の銀行口座名義人名を事前確認し、誤振込を未然防止」するしくみの活用提案
- 10.デジタルによる新しいワクワクお買い物体験の創出
- 11.製造業の競争力向上に資するIoTプラットフォームサービスに関する協業
- 12.きらりと光るオープンイノベーションビジネスを募集
募集期間
2016年5月9日~7月15日
本選実施日・場所
2016年8月30日 豊洲センタービル36階コンファレンスルーム
本選式次第
- 1.開会式
- 2.出場者からのプレゼンテーション
- 3.特別講演(TomyK Ltd. 代表 株式会社ACCESS 共同創業者 鎌田 富久氏)
- 4.審査結果発表+表彰
- 5.懇親会
参加人数
約200名(ベンチャー企業、ベンチャーキャピタル、アクセラレーター、NTTデータのお客さま(金融機関・政府機関・大企業等)、NTTデータ社員等)
参考
- 「豊洲の港から」公式ホームページ(外部リンク)
- 豊洲の港から presents オープンイノベーションビジネスコンテスト公式ホームページ(外部リンク)
- ニュースリリース:ベンチャー企業との連携による新規ビジネス創発を本格始動
- ニュースリリース:NTTデータ オープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」の設立について
注釈
- 注1オープンイノベーションとは、カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー・チェスブロウ博士によって提唱された、イノベーションを促進する新たな概念です。オープンイノベーションの定義は、企業による通常の製品開発プロセスを可視化し、社内外を問わず広く技術やアイデアを集め、今までには不可能だったイノベーションを実現していく、というものです。
- 注2POCとは、Proof Of Conceptのことであり、新しい概念や理論、原理などが実現可能であることを示すための前向きな試行のことです。
- 「豊洲の港から」、「CAFIS」、「BeSTA」は、日本国内におけるNTTデータの登録商標です。
- 「MarkLogic」は米国およびその他の国におけるMarkLogic Corporationの商標または登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
本事業に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
イノベーション推進部
オープンイノベーション事業創発室
佐藤、西山、角谷、残間
TEL:050-5546-9609