北米最大のベンチャー支援組織とパートナー契約締結 ~FinTechをはじめとし、グローバルなオープンイノベーション事業創発をさらに加速~
2016年11月29日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、世界9カ国10都市で実施する「第5回豊洲の港から® presents オープンイノベーションビジネスコンテスト」を機に、世界中のベンチャー企業とのオープンイノベーション注1による協業を加速させるため、非営利組織団体「MaRS Discovery District」(以下:MaRS)と契約締結を行いました。
MaRSはトロントを本拠地とし2000年に設立された、北米最大のベンチャーアクセラレーター注2団体です。今回の契約締結により、北米におけるビジネスコンテスト運営協力のほか、NTTデータやNTTデータのお客さまが取り組む新規事業領域との協業可能性があるベンチャー企業の発掘、共同でのビジネスモデルの検討等に取り組み、NTTデータの北米および全世界でのオープンイノベーションによる事業創発注3をさらに加速していきます。なお、MaRSと提携した日本企業はNTTデータが最初となります。
概要
NTTデータは、2017年3月にグランドフィナーレ(決勝)を実施する「第5回豊洲の港から presents オープンイノベーションビジネスコンテスト」を世界9カ国10都市にて開催することを契機に、世界のベンチャー企業との連携強化を視野にいれた世界各地でのパートナー連携を進めています。その一環として、トロントにある北米最大規模のベンチャーアクセラレーターであるMaRSとパートナー契約を10月に締結し、11月28日に開催したオープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から~カナダ・オンタリオスペシャル~」にて、オンタリオ州ウィン首相来訪のもと、調印式を執り行いました。
写真:11月28日開催したオープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」での調印式模様
- 写真並び順:左より
- ブラッド・デュキルド オンタリオ州政府 経済開発・成長大臣
- イアン・バーニー 駐日カナダ大使
- キャスリーン・ウィン カナダ・オンタリオ州 首相
- アダム・ナンジー MaRS FinTech部門長
- 残間 光太朗 NTTデータ オープンイノベーション事業創発室長
- サリーム・テハ MaRS ベンチャー担当上級副社長
- 植木 英次 NTTデータ 代表取締役常務執行役員
本契約締結により、北米におけるグローバルビジネスコンテスト運営協力のほか、FinTechをはじめとする新規事業領域との協業可能性があるベンチャー企業の発掘、共同でのビジネスモデルの検討等、オープンイノベーションによる事業創発に取り組みます。
今回のMaRSとのパートナーシップは、グローバルなベンチャーネットワーク強化の一環であり、NTTデータは、Startupbootcamp注4等、MaRSが構築する世界中のアクセラレーターとのネットワークも生かしながら、広く海外展開する大企業、世界中のベンチャー企業、当社のグローバル子会社と連携し、オープンイノベーションの取り組みを加速させることで、2020年をめどに100億円規模の新規ビジネス案件の創発を目指しています。
MaRSについて
MaRSは2000年に設立された、オンタリオ州政府を主な出資者とする非営利組織団体です。北米の二大金融拠点で、カナダの5大銀行(通称:Big Five)注5の本拠点が集結するというトロントの地の利を生かした北米最大規模の有力アクセラレーターかつイノベーションハブです。
成長潜在力が高い企業を選定し、約1,300のベンチャー企業(合計3,000人)に対してトロント中心部にオフィスを提供しながら、さまざまな事業化支援を行っており、多数のベンチャー企業とのネットワークを誇っています(内訳:1,300社のうち、600社がデジタル系、さらにそのうち250社がFinTech系)。FinTech以外にも、健康やエネルギー・環境、ナレッジ共有等に強みを持っています。また、Startupbootcampをはじめ、世界中のFinTechアクセラレーターと連携し、グローバルでネットワーキングとビジネスを支援していることも特長です。
参考
「豊洲の港から」について
NTTデータが、2013年9月に設立したオープンイノベーションによる新規ビジネスの創出を目的としたフォーラムで、月1回の定例会を中心に活動しています。「さあ、ともに世界を変えていこう」を合言葉に、自社に閉じず広く世界中の先進技術・先進事例を柔軟に取り込みながら、社内外から広く知識・技術・人脈の結集を図り、これまでにない新事業創発をスピーディーに実現していくことを目指しています。特に、将来性の高い先進的な取り組みを行っているベンチャー企業と、NTTデータのお客さまである大手企業等の橋渡しを行い、ベンチャー企業、大手企業、当社の3者にとってメリットのある新規ビジネスを通じて社会課題を解決していくことが特長です。
「豊洲の港から」公式ホームページ
「第5回豊洲の港から presents オープンイノベーションビジネスコンテスト」について
NTTデータは、日本や世界各国が直面するさまざまな社会・ビジネス課題に対して、世界中の最先端で革新的な技術やビジネスモデルを持つベンチャー企業とのオープンイノベーションによる課題解決を目指し、グローバルビジネスコンテストを実施します。東京を含む9カ国10都市でアイデア募集と各都市予選会を行います。最優秀賞受賞企業に対しては、ビジネスサポートチームの組成や現地でのビジネス・マーケティング渡航費支援等で、NTTデータとの事業化検討をフルサポートします。
募集受付期間
2016年10月26日(水)15時~12月19日(月)17時
開催地
東京、サンフランシスコ、ロンドン、テルアビブ、トロント、マドリッド、バルセロナ、シンガポール、北京、サンパウロ
主な募集テーマ
以下の業界テーマおよび技術テーマで募集を行っています。
業界テーマ | FinTech(フィンテック)、 Energy(エネルギー)、 Insurance tech(インシュランステック:保険ビジネス×テクノロジー)、HealthcareTech(健康×テクノロジー)、Financial Inclusion(フィナンシャルインクルージョン) |
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技術テーマ | IoT、 Digital marketing(デジタルマーケティング)、 Blockchain(ブロックチェーン)、 API、Personal data(パーソナルデータ)、 AI(人工知能)、 Cyber security(サイバーセキュリティー)、VR(バーチャルリアリティー)/AR(オーグメンテッドリアリティー:拡張現実)、Robotics(ロボティクス) |
応募対象
全世界の法人格を持つベンチャー企業(先進技術・ビジネスモデル等を有する企業)
- 注ただし、いずれかの都市での予選会に参加できること。
豊洲の港から presents オープンイノベーションビジネスコンテスト公式ホームページ
2016年10月25日ニュースリリース
2014年9月8日ニュースリリース
2013年9月25日ニュースリリース
注釈
- 注1オープンイノベーションとは、カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー・チェスブロウ博士によって提唱された、イノベーションを促進する新たな概念です。オープンイノベーションの定義は、企業による通常の製品開発プロセスを可視化し、社内外を問わず広く技術やアイデアを集め、今までには不可能だったイノベーションを実現していく、というものです。
- 注2アクセラレーターとは、ベンチャー企業等の事業拡大を加速させる役割を果たすメンターや組織です。
- 注3創発とはナレッジマネジメントの分野では、個人1人1人の発想の総和を超えた、まったく新しいナレッジの創造を行う手段のことを言います。
- 注4Startupbootcampとは、2010年に設立されたヨーロッパ最大規模のアクセラレーター組織(本拠地:ロンドン)。特にスタートアップ教育プログラムが高く評価されています。Startupbootcampは、NTTデータのグローバルビジネスコンテストのシンガポールの開催パートナーでもあります。
- 注5カナダの5大銀行とは、カナダロイヤル銀行(RBC)、トロント・ドミニオン銀行(TD Bank FG)、ノヴァ・スコシア・バンク、モントリオール銀行(BMO)FG、カナダ帝国商業銀行(CIBC)を指します。
- 「豊洲の港から」は、NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
イノベーション推進部
オープンイノベーション事業創発室
佐藤、西山、角谷、残間
TEL:050-5546-9609