電気通信協会「ICT事業奨励賞」を受賞 ~全世界デジタル3D地図「AW3D®」開発でICT事業の発展に貢献~

お知らせ

2018年5月18日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)の第一公共事業本部e-コミュニティ事業部 課長 筒井 健(つつい けん)が、一般社団法人電気通信協会(以下:電気通信協会)より、「ICT事業奨励賞」を受賞しました。「ICT事業奨励賞」は、電気通信事業の技術的進歩に顕著な貢献を果たしている個人に贈られる賞です。

今回、世界最高精度の全世界デジタル3D地図「AW3D®」の企画・開発・サービス提供における同氏の役割が、ICT事業の技術的推進・普及・発展に顕著な貢献を果たしていると認められ、同賞に選定されました。

ICT事業奨励賞について

「ICT事業奨励賞」は、電気通信に関する事業の振興に寄与することを目的に設立された電気通信協会が2001年から設置した賞注1で、電気通信事業の技術的進歩に顕著な貢献を果たしている個人に贈られるものです。

功績の概要

衛星画像を使った3D地図作成の第一人者として、業界を先駆けて国内外で技術の実用化を主導し、同氏が中心となって企画・開発した世界最高精度の全世界デジタル3D地図「AW3D」が、防災分野等で世界レベルの各種課題解決に貢献していること、またその技術が国際的にきわめて先進性かつ応用性があり、ICT事業の技術的進歩に大きく貢献していることから、同氏に対し賞が贈られました。

参考

AW3Dについて

  • 「AW3D全世界デジタル3D地図」は、NTTデータと一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)により、世界で初めて5m解像度の数値標高モデル(DEM)注2で世界中の陸地の起伏を表現する3D地図として2014年2月にサービス提供を開始しました。国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち(ALOS:エイロス)」注3によって撮影された約300万枚の衛星画像を用いて、RESTECと共同で開発・販売しています。都市の分野において利用を広げるために、2015年5月からは米国の民間衛星会社DigitalGlobeの衛星画像を活用した高精細版3D地図の提供を開始しました。これにより最高0.5m解像度を実現し、都市の「建築物」レベルの表現が可能となりました。AW3Dは、その高い技術力を基に、アジアやアフリカの新興国を中心として世界70カ国以上にわたってサービス提供実績があり、防災・資源・都市計画・電力・通信サービス等の効率化と高度化に貢献しています。
    http://www.aw3d.jp/(外部リンク)

注釈

  • 注1設置当時の名称は「ICT事業奨励特別賞」です。
  • 注2数値標高モデル(Digital Elevation Model, DEM)
    地表面の地形のデジタル表現で、ある格子点間隔ごとの高さの値をデジタル化したものです。解像度はデータの精細さの尺度です。5m解像度は5mの格子間隔で高さの値を記録していることを意味します。なお、これまで全世界規模で整備された地図には、米国が2000年にスペースシャトルを用いて観測したデータによる90mおよび30m解像度の数値標高モデル(2003年に第一版公開)、米国と日本が共同で2000年から観測した衛星画像による30m解像度の数値標高モデル(2009年に第一版公開)があります。
  • 注3陸域観測技術衛星だいち(ALOS、エイロス):2006年1月から2011年5月まで運用された日本の地球観測衛星で、高精細な全世界観測を実施し、地図作成・更新、災害状況把握、地域環境観測等に貢献しました。本事業では運用期間中に撮影された約650万枚の画像のうち、パンクロマチック立体視センサー(PRISM, プリズム)が撮影した被雲が少ない約300万枚を活用しています。
  • AW3Dは、日本国内における株式会社NTT データと一般財団法人リモート・センシング技術センターの商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
e-コミュニティ事業部
第三営業担当
大竹、田中
TEL:050-5546-2507