パーソナルデータを倫理的に扱うサービスの提供者「MyDataOperator」に認定 ~パーソナルデータの流通基盤「My Information Tracer®」におけるデータの取り扱いが評価~
2021年12月13日
株式会社NTTデータ
NTTデータはさまざまな企業とmintを使ったパーソナルデータビジネスの検討を重ねています。今後もパーソナルデータの倫理的な扱いを重視するとともに、データ流通基盤としてさまざまなパーソナライズサービスの創発を支援していきます。
MyDataGlobalについて
MyDataGlobalは、「パーソナルデータに関する自己決定の権利を改善することにより、個人に権限を与える」という考え方を世界に発信しているNPOです。フィンランドに本部を置き、40カ国以上から100以上の法人メンバーと400人近い個人メンバーが参画しています。2016年から毎年、各国から1000人以上が参加する「MyDataカンファレンス」を開催し、パーソナルデータの適切な扱いについて議論しています。2020年からMyData Operator awardを開催し、パーソナルデータの倫理的な扱いについて認定と啓発を行っています。
NTTデータは設立当初から社員がメンバーとして参画しており、MyDataカンファレンスには2016年の初回から組織メンバーとして参加しています。以来、当社や他企業の事例を紹介することで同カンファレンスに貢献してきました。
MyDataOperatorについて
MyDataOperatorはMyDataGlobalがまとめた「MyDataDeclaration」注2を具現化し、かつ「MyDataOperator白書」に示された基準項目注3を満たすパーソナルデータを取り扱うサービスに対してMyDataGlobalが認定するものです。2020年から認定が始まり、これまで全世界の30の企業と組織が認定を受けています。2021年度は22社が認定を受け、NTTデータは2020年に提供を始めたmintにより、はじめて認定を受けました。
図1:mintの実現モデル
mintはパーソナルデータの流通のために共通な機能を提供し、パーソナルデータを活用したサービスの創発を容易にするプラットフォームです。共通的な機能の中で、共通IDによる統一的な認証機能を提供すると同時に、パーソナライズサービスが利用する認証サービスや本人確認サービスと連携を行い、データ提供事業者、データ活用事業者、パーソナルデータストア事業者(情報銀行)を一元的につなぎます。これまでNTTデータが行ってきたマイナンバー関連ビジネスや、BizPICOサービスなどで培ったノウハウ・スキルを生かし、安心に安全な個人情報の流通を実現しています。
MyDataOperatorの認定にあたっては、2020年から国内でサービスを提供しているmintの実績とともに、パーソナルデータを活用するために必要な制度や倫理への理解も合わせて評価されています。
今後について
NTTデータは2020年からmintの商用サービスを開始しており、2021年以降、マイナポータルとの連携などの自治体との情報連携や、企業間での情報連携におけるパーソナルデータ流通基盤として、提案をしてきています。今後もさまざまな生活分野におけるパーソナルデータを活用したパーソナライズサービスを運営したい事業者の皆さまとともに、安心安全なパーソナルデータ流通を生活者に提供していきます。
注釈
- 注1mintのウェブサイト https://societyos.nttdata.com/mint/
- 注2パーソナルデータに関する原則をMyDataGlobalがまとめたもの。「1.1 形式的な権利から行使可能な権利へ」「1.2 データ保護からデータ活用へ」「1.3 閉鎖的エコシステムからオープンなエコシステムへ」など約10項目の原則を示しています。 https://mydata.org/declaration/japanese
- 注3https://mydata.org/wp-content/uploads/sites/5/2020/04/Understanding-Mydata-Operators-pages.pdf
- 「My Information Tracer」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
社会基盤ソリューション事業本部
デジタルコミュニティ事業部
スマートシティ推進室
伊東、熊木
TEL:050-5547-7706
E-mail:mint@kits.nttdata.co.jp