NTTデータの中期経営について

ニュースリリース/NTTデータ

2003年5月 9日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータは、平成15年度経営計画を策定するにあたり、平成14年度にまとめた「NTTデータの中期経営について」を踏まえつつ、平成15年度から向こう3年程度先を展望し、事業の方向性、経営の考え方をまとめました。


1.市場環境の変化
 情報サービス産業においては、地方自治体による電子自治体への取組の本格化や、戦略的情報投資を拡大する企業が一部に見受けられるなど、堅調な成長を期待できる分野も存在しているものの、企業の設備投資の絞り込み、先送りが相次ぐなど、市場の伸びは鈍化しており、お客様による価格低減、納期短縮の要求もさらに強まっております。また、競合他社については、ハードウェアベンダがソフト・サービス分野へビジネスの主軸を移す動きを加速するなど、競争は一層激化しているため、当社グループの事業環境は一段と厳しさを増しております。


2.当面の重点経営方針
 当社グループは、中立性、技術力・信頼性、先見性という強みを活かしつつ、事業の更なる成長及び当社グループの企業価値拡大に向け、昨年度から引き続いて、「SI(システムインテグレーション)ビジネスの競争力強化」及び「新規ビジネスの推進」の2つの重点経営方針のもとで事業を行ってまいります。
 コアコンピタンスである「SIビジネス」をベースにして、お客様と共同して新規事業を展開する「ITパートナービジネス」、情報ネットワーク社会に必要なサービスを自らが提供する「サービスプロバイダビジネス」の3つのビジネスを推進し、またこれらのビジネス相互間のシナジー効果を活かすことにより、ITマーケットを自ら創出し拡大してまいります。


3.主な取り組み内容
(1)SIビジネスの競争力強化
  「大規模SIの強化」及び「中小規模SIの拡大」の2点を課題として、以下をはじめとする各種施策に取り組んでまいります。
  • 当社が強みを有する事業領域におけるコアコンピタンスを活かし、マーケット及び事業に関し選択と集中を図ることによるSIビジネスの一層の拡大
  • リピータビリティを高めることでの低コスト化ならびに収益性の向上
  • ビジネスユニット制を更に推し進めることによるサービス提供能力の強化、自立的ビジネス推進の活性化、ビジネスユニット間連携によるシナジー効果の発揮
  • 顧客ニーズ、技術動向、環境変化に応じた各システムに最適な構築技法の提供
  • ERPパッケージ/ソリューションである「SCAW®(スコー)」事業のグループ会社への移管等によるNTTデータグループ一体となった事業運営の推進
  • 地域、保守・運用ビジネスの効率化
  • 審査・リスクマネジメントの徹底
  • 得意とする業務及び技術ノウハウの全社的集約
※SCAW® (スコー)は、株式会社NTTデータの登録商標です。

(2)新規ビジネスの推進
 ビジネスパートナーとして顧客企業と共同もしくはM&A等により新会社を設立し新規事業を展開する「ITパートナービジネス」による企業間アライアンスの実現、情報ネットワーク社会に必要なサービスをフルラインで提供していく「サービスプロバイダビジネス」の推進を引き続き積極的に展開するとともに、新規ビジネスの創出を活性化する仕組を強化してまいります。

4.経営目標値
 以上の取り組みを通じて、平成18年3月期に達成を目指している経営目標値は次のとおりです。

 平成18年3月期 目標値
連結受注高9,000億円
連結売上高9,500億円
連結営業利益760億円
連結経常利益670億円
ROE8.0%
フリーキャッシュフロー300億


 本資料に含まれる将来の予想に関する記載は、現時点における情報に基づき判断したものであり、今後、日本経済や情報サービス業界の動向、新たなサービスや技術の進展により変動することがあり得ます。従って、当社として、その確実性を保証するものではありません。


本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報室 長澤・塩手・宗像・龍
TEL:03-5546-8051