2015年社長年頭所感
2015年1月5日
株式会社NTTデータ
新年明けましておめでとうございます。
2014年、NTTデータグループは、スペインeveris社がグループへ加わったことで中南米にも拠点を確保し、同時に海外社員の比率が会社創立以来初めて半数を超えました。事業面においても、バチカン図書館のデジタルアーカイブ事業への参画や、独ダイムラー社からグローバルSAPパートナーとして採用されるなど、全世界へのカバレッジ拡大と、それに伴うグローバルレベルでのビジネス獲得が着実な成果として現れてきた、象徴的な一年となりました。
2015年の日本経済は、国内消費の回復等により、景況感は緩やかながらも引き続き向上していくと期待できます。流通、小売業を中心としたオムニチャネル戦略や、あらゆる業種においてビッグデータの活用が注目されるなど、戦略的IT投資に向けた活発な動きが加速していくと見込まれます。
さらに、2020年に向けて、社会や経済が成長へと向かって変化を続けていく中、いまやITのパワーは成長に向けたエンジンとして必要不可欠となっています。創業以来長きにわたって日本の社会インフラをITの面から支えてきたNTTデータとして、これを大きな事業成長の機会と捉え、グローバル75,000人の持つ技術やノウハウを結集し、事業を通じて社会の変革と成長に貢献していきたいと考えています。
NTTデータにとって、2015年は中期経営計画の最終年度を迎える重要な一年となります。「リマーケティング」の取り組みによる既存市場でのシェア拡大、および新規市場の開拓、One NTT DATAとして各地域で連携した「グローバルビジネスの推進」、そして、これらビジネスの礎となる「戦略的R&Dの推進」、この三つを柱に、ビジネスの拡大に向けて積極的なチャレンジを続けると同時に、収益性確保にむけて着実に取り組み、「Global TOP5(売上高1.5兆円)」ならびに、「EPS200円」という目標を確実なものとしていく所存です。
リマーケティングの取り組みにおいては、ビッグデータの活用が多種多様な分野に拡がり、これまでなかった新たなお客さま、新たなビジネスが誕生しています。また、お客さま企業、ベンチャー企業、そして当社が三位一体となって新規ビジネスの創発に取り組む活動においても、複数の案件において実ビジネス化が進みつつあります。NTTデータがこれまで蓄積してきた経験やノウハウを強みに、新たな技術、新たなパートナーを積極的に迎え入れることで、さらなる事業分野の拡大を加速させていきます。
グローバルビジネスの推進においては、世界41カ国・地域、175都市へカバレッジを拡大したことで、独ダイムラー社案件獲得に代表されるような成果が見え始め、グローバルに展開するプレイヤーとしての地位を確立しつつあります。次に目指すステージである海外売上比率50%の達成に向けて、欧米を中心に、より一層のシェアの拡大と、各地域における現地ビジネスの開拓、拡大にまい進していきます。
企業や社会の成長にITが必要不可欠となったいま、年々進化を続ける技術の進展をいち早く捉え、ITサービスの形として世の中に提案、提供していくことこそ、情報技術で新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献することを企業理念とする、私たちNTTデータの使命であると考えています。
2015年、NTTデータグループは、日本の、そして世界のビジネスパートナーとして、社会、お客さまの発展に貢献していきます。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
TEL:03-5546-8051