信用金庫向けデータ活用・AIサービス領域での業務提携契約の締結について

図：信金中金とNTTデータの業務提携の全体像

金融機関を取り巻く環境が大きく変化する中、ITを活用した業務効率化をはじめとして、各業態でデジタル技術を活用した新しい顧客サービスの提供が本格化しています。
信金中金では、各信用金庫が保有する膨大なデータを集約・分析するデータ活用基盤「しんきんDB」を構築し、2023年4月からマーケティング分野でのデータ活用・AIサービスの提供を開始しています。また、今後も、しんきんDBを通じて、信用金庫業界の収益力強化、業務効率化に資するデータ活用・AIサービスを継続的に追加していくこととしています。

NTTデータでは、多数のAIサービス、ビッグデータ基盤などを開発し、さまざまな金融機関や事業会社に対して積極的にビジネス展開を図っています。かねてより信用金庫の9割超が利用する（一社）しんきん共同センターの勘定系システムと周辺系システムに加え、信用金庫業界以外でも幅広い金融業務を網羅的にサポートするさまざまなシステムを提供してきました。また、今回の業務提携の主軸システムとなるしんきんDBの開発も担っており、信用金庫業界の成長に寄与するサービスを主体的に提案できるノウハウや、金融業界で発生するデータ構造に高い知見を有しています。
このたび、信金中金とNTTデータは、両者の持つノウハウやシステムを融合させることで、信用金庫向けに高価値なデータ活用・AIサービスを迅速に提供するため業務提携契約を締結しました。
これにより、信金中金では、信用金庫から集約したニーズをもとに、しんきんDBに蓄積したデータを活用したサービスを設計・提供します。また、NTTデータでは、幅広い顧客へのサービス提供実績で培ったfinpossをはじめとしたAIサービスの技術開発力や、しんきんDBの開発で得た知見に基づく、業界特性を理解した新たなサービスアイデアを提供します。なお、今後も信金中金はさまざまなパートナー企業と連携し、NTTデータはさまざまな金融機関等との取り組みで得た知見を生かし、業界のデータ活用高度化に努めていきます。
信金中金とNTTデータは、今回の業務提携を通じて目指す方向性を共有し、データ活用・AIサービスの拡大に取り組みます。そして、信用金庫に高価値なソリューションを提供することで、信用金庫とともに持続可能な地域社会の実現に貢献していきます。

表：信金中金とNTTデータの主な強み