NTTデータのフルオープン仮想化基盤構築ソリューションが「ITpro EXPO AWARD 2012」にて“優秀賞”を受賞

サービスインフォメーション

2012年10月12日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータのフルオープン仮想化基盤構築ソリューションが、日経BP社のIT系9媒体(ITpro、日経コンピュータ、日経コミュニケーション、日経SYSTEMS、日経情報ストラテジー、日経NETWORK、日経Linux、日経ソフトウェア、日経ニューメディア)およびCNET Japan、ITmediaエンタープライズが共同で主催する「ITpro EXPO AWARD 2012」において"優秀賞"を受賞しました。

ITpro EXPO AWARD 2012の概要

日経BP社が2012年10月10日から開催している「ITpro EXPO 2012」に出展されたすべての製品/サービスの中から、製品/サービスとして優れていると同時に、来場者に対して分かりやすくインパクトのある展示を行ったものに与えられる賞です。

優秀賞

フルオープン仮想化基盤構築ソリューションについて

フルオープン仮想化基盤構築ソリューションは、コンピューティングリソースと大規模ストレージの提供を実現するOpenStackと、ネットワークの物理設定を不要とするOpenFlow注1などオープンな技術を活用し、災害に強く、省電力で運用できる仮想化基盤を構築するソリューションです。本ソリューションは2012年度内に提供開始予定です。

本ソリューションでは、オープンソースソフトウエア(以下、OSS)の利点である初期導入費用を抑えることに加え、障害時、災害時の自動復旧や不使用ノード(サーバー、スイッチ機器)の電力節電により、高信頼かつランニングコストを抑えたシステムの実現が可能となります。また、お客さまのご要望に応じてカスタマイズが可能であり、NTTデータグループにおける長年のOSS活用の実績・ノウハウを生かしたサポートにより安心して利用することができます。

本ソリューションの特徴は以下の通りです。

  • 素早く導入・拡張できるリーン・スタートアップを実現

    ノード増設の簡易化により、ニーズに合わせた拡張が簡単にできます。そのため、従来に比べシステム拡張コストを大幅に削減でき、工期短縮を実現しました。また、ビジネス立ち上げの方法論として注目されているリーン・スタートアップ注2をはじめ、ビジネス規模に応じた仮想化基盤の素早い構築が可能です。

  • 自動運用による障害・災害時の信頼性向上

    ノードに障害が発生した場合、自動的にそのノードを切り離し、ノード交換時に自動的にノードの復旧設定を自動で行います。これにより、仮想マシンの運用や障害時のフェールオーバー注3を自動化でき、手動によるオペレーターミスのリスクを減らし、障害時の信頼性を高めています。また、災害などによりデータセンターで障害が発生した場合でも、ディザスターリカバリー機能によるデータセンターにまたがった冗長化により、他のデータセンターでサービスを継続することが可能です。

  • 不要なハードウエアの電源停止による省電力と経済性の向上

    通常の仮想化基盤では、利用状況にかかわらずピーク時のリソース消費に備え、余剰なサーバーを稼働させたまま待機するため、必要なサーバーのみ稼働させた場合に比べ、全体の電力消費量が多くなります。本ソリューションでは、リソースの利用状況により、不要なハードウエアの電源を自動停止し、システムの利用が増加すると必要な分だけ電源を投入するアイドリングストップ機能により、経済的な仮想化基盤の運用を実現します。

  • 統合マネージメントによる仮想環境の一元管理

    OSSを利用した場合、運用や管理についてはそれぞれのOSSで統一されている訳ではないので、従来個別に運用管理方法を検討する必要がありました。本ソリューションは、ネットワーク、コンピューティング、ストレージなどの異なるコンポーネントの運用管理を統合して行いますので、一元的な仮想化環境の管理が可能になります。

  • 品質確保されたOSSの活用によるベンダーロックインの回避が可能

    ベンダーの製品を組み合わせて仮想化基盤を構築する場合、それぞれにベンダー固有の技術・APIが利用されており、ベンダーの仕様等に縛られてしまうことがあります(ベンダーロックイン)。本ソリューションは、オープンな技術を採用することにより、それを回避し、OSSでお客さまに最適な仮想化基盤を提供します。NTTデータの長年のノウハウを生かし、OSSの選定から品質向上、維持管理を行っているため、安心して利用することができます。

本ソリューションは、リーン・スタートアップにより迅速に対応し、省電力・運用自動化により成長期の基盤コストを抑え、ビジネスの黎明期から成熟期までの間、一貫した仮想化基盤を提供します。

詳しくは下記製品窓口までお問合せください。

関連情報

日経BP社ニュースリリース

注釈

  • 注1「OpenFlow」は、非営利組織「Open Networking Foundation(ONF)」により標準化が進められるネットワークを制御するための規格です。
  • 注2「リーン・スタートアップ」は、エリック・リース氏の提唱する、無駄をなくし新規ビジネスの成功率を高める方法論です。
  • 注3「フェールオーバー」は、障害が発生時に、その生涯を他のノード(サーバーやネットワーク機器)が引き継ぎサービスを継続する方式です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
  • フルオープン仮想化基盤構築ソリューションは、総務省より委託された高信頼クラウドの研究で得た成果を活用しています。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
システム方式技術ビジネスユニット
第三技術統括部
第三技術担当
中村、岡本
TEL:050-5546-2301
E-mail:info-ocp@kits.nttdata.co.jp