「中国ネットデータ提供サービス」を開始

株式会社NTTデータ（以下、NTTデータ）は、2013年6月18日にFindJapan株式会社（以下、FindJapan）と「中国のネットデータ提供に関する国内独占契約」を締結しました。これにより、微博（ウェイボー）^注1のデータを日本国内において独占的に提供することが可能となり、2013年7月1日より「中国ネットデータ提供サービス」を開始します。

今後、中国市場で活動するユーザー企業やマーケット分析を行うコンサルティング企業等に微博のデータ提供を行うとともに、2012年12月に提供を開始した「Twitterデータ提供サービス」と組み合わせて企業のソーシャルメディアやビッグデータの活用を積極的に支援していきます。

NTTデータはこれまで、自然言語処理エンジン「なずき^®注2」や「なずきのおと^®注3」を用いて、ソーシャルメディアを活用するためのサービスやコンサルティング、テキストデータと数値データの双方を含むビッグデータの活用について、積極的に取り組んできました。

米Twitter社とのFirehose契約によって2012年12月より「Twitterデータ提供サービス」を開始し、提携企業から入手した全量データを活用したビッグデータ分析やコンサルティング、システム開発を行ってきました。これらの活動を通して、ソーシャルメディア分析・活用の普及およびソーシャルメディア運営会社との提携など、情報分析・活用の価値を向上させるためのデータ提供体制を整えてきました。

一方、FindJapanは新浪公司と2011年7月に契約し、新浪微博の日本公式パートナーとして企業の中国向けプロモーションの支援を積極的に行ってきました。さらに、日本企業の中国向けマーケティング支援を目的に微博のデータの取り扱いを開始しました。

今回、企業のソーシャルメディア活用を積極的に支援するNTTデータと、中国向けビジネスのネットマーケティングを支援するFindJapanで、中国ネットデータ提供に関する契約を締結しました。これにより、NTTデータはFindJapanを通じて、中国のネットデータにアクセスすることが可能となり^注4、2013年7月1日よりNTTデータが国内独占で「中国ネットデータ提供サービス」を開始します。

各種電子媒体での中国のネットデータ提供および分析レポートを提供するサービスを開始します。具体的には、顧客からデータ抽出の要望（検索キーワード、期間等）をNTTデータが受け、その抽出条件でのデータ抽出をFindJapanへ依頼し、FindJapanがデータ抽出を行います。その後、NTTデータが抽出データのみの提供、または分析レポートと合わせてデータを提供します。また、API等によるリアルタイム・自動でのデータ提供の段階的なリリースも計画しています。

本サービスの顧客は中国に進出、もしくは中国進出を計画しているユーザー企業や、マーケティング調査・分析を行っている企業を想定しており、日本国外の顧客に向けての提供も可能です。データの利用用途は市場調査、競合調査、商品分析、風評調査等を想定しています。特に、製造業（なかでも自動車業）や流通業等のお客さまからの中国進出に向けた消費者調査、中国市場にすでに展開している商品の評判調査等の要望に応えられると考えています。

本サービスやTwitterデータ提供サービスに加え、ビッグデータ分析コンサルティング、ビッグデータ関連システム開発等を含め、今後3年間で200社以上へのサービス提供、100億円以上の売上を目指しています。

今後もソーシャルメディアをはじめとした各種情報を保有する企業との提携を進め、情報提供サービスのさらなる拡充を図るとともに、情報分析・活用を企業が行いやすいサービスの提供を計画しています。また、日本企業の海外進出に合わせ、全世界での情報収集や分析を可能とするために、海外の情報提供企業との連携を積極的に進めていきます。さらに、各種情報分析ツール提供事業者、コンサルティング事業者との連携も積極的に進め、ユーザー企業が情報活用を促進し、コスト削減や売上拡大に貢献できるビッグデータ分析エコシステムの構築に取り組んでいきます。

NTTデータは、今後もソーシャルメディアやビッグデータの分析・活用を支援するためのサービス開発を積極的に行います。