飛行経路設計システム「PANADES®」がラオス民主人民共和国への無償資金協力による調達機材として採用
2013年8月8日
株式会社NTTデータ
NTTデータが提供している飛行経路設計システム「PANADES®」は、独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)の無償資金協力によりラオス民主人民共和国が2013年7月1日に入札調達を実施した「次世代航空保安システムへの移行のための機材整備計画」において、機材のひとつとして採用されることとなりました。
本システムは、ラオス現地へ設置・据付され、2015年2月に運用開始予定です。
「PANADES」の海外導入については、タイ、インドネシア、ベトナムに続き4カ国目の導入となります。
背景
近年、特に東南アジア諸国において、航空交通量が年々増加する一方、航空保安にかかる機材の老朽化に伴い、航空機の安全運航に必要な施設・機材の整備などが求められています。JICAは、東南アジア諸国を対象に航空関連のODA事業に取り組んでおり、ラオス民主人民共和国へおいては、「次世代航空保安システムへの移行のための機材整備計画」として無償資金協力を行い、航空保安システムの次世代システムへの移行を通じて、航空管制の安全性の向上と近代化、路線の拡大を行うことを目的として、次世代航空保安システムへの移行にかかる支援を行うこととしています。
経緯
今回、JICAは「次世代航空保安システムへの移行のための機材整備計画」の機材調達について無償資金協力を行い、ラオス民主人民共和国はこれの調達にかかる競争入札を行った結果、当社の「PANADES」が機材のひとつとして採用されました。
PANADESについて
PANADESは、国際基準に基づいて航空機の飛行する経路の設計を行うためのシステムです。飛行経路の設計においては、設計する箇所ごとに航空機性能や地形・人工障害物・気候条件などを考慮したうえで、航空機の特性に応じた各種パラメーター計算や複雑な幾何計算など、緻密な計算を正確に行う必要があります。PANADESは、こうした飛行経路設計業務における複雑な計算の多くを自動的に処理する機能を実装しており、できるだけ少ないパラメーター入力で飛行区域が自動的に作成できることが特長です。これにより飛行経路の設計作業時間の短縮や、設計結果の品質および信頼性の確保、飛行経路の安全性向上を図ることができます。
PANADES画面イメージ
今後について
NTTデータでは、東南アジア諸国を始めとした各国に対して当社グループ会社等と連携し、PANADESの販売拡充、および航空管制にかかるソリューションの提案・販売を図っていく予定です。
注釈
- 「PANADES」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
公共システム事業本部
第一公共システム事業部
伊神、山田
TEL:050-5546-2289