地域金融機関向け共同利用型マーケティングサービス「共同MCIFセンター」に武蔵野銀行が参加を決定 ~地域金融機関におけるビッグデータ活用により、顧客ニーズに応じたマーケティングが実現~
2014年8月25日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータが構築・運営する地域金融機関向け共同利用型マーケティングサービス「共同MCIFセンター」に、このたび2015年夏のサービス開始を目指し、武蔵野銀行の参加が決定しました。
「共同MCIFセンター」は、利用行の各種取引データなど、さまざまな情報を加工しマーケティングデータとして蓄積・分析する「共同MCIFシステム」と、利用行の行員とマーケティング分析・モデル専門家が共同で活動する「ナレッジ・ラボ」からなる、共同利用型のマーケティングサービスです。
2013年3月よりサービス開始し、2014年7月末現在、北海道銀行、群馬銀行、横浜銀行、北越銀行、北陸銀行、京都銀行、西日本シティ銀行の7行が利用しています。
背景
近年、金融機関を取り巻く環境が大きく変化するなか、各金融機関は個人顧客への対応力強化が求められています。そこでITの戦略的・効率的な活用例として、個人リテール分野ではMCIF(マーケティング用の顧客情報データベース)を活用した、顧客ニーズのある商品をタイミングよく最適なチャネルで提供するマーケティング手法である、イベント・ベースド・マーケティング注(以下、EBM)の導入が進んでいます。
しかし、各行単独でこのようなシステムを導入することは、システム構築や運用負担が大きいことに加え、分析、マーケティングスキル保有者の確保と維持が難しいことが課題となっていました。
そこでNTTデータは、金融機関が共同でこれらシステムを利用し、さらに各行がデータを共有し、専門家と共にマーケティングデータの分析が行える場として、「共同MCIFシステム」と、「ナレッジ・ラボ」の2つからなる、「共同MCIFセンター」を2013年3月より提供してきました。
武蔵野銀行では、お客さま接点の拡大と行員の課題解決能力の強化に取り組んでおり、高度なマーケティングノウハウの蓄積・継承を可能とする「ナレッジ・ラボ」、すでに7行が参加し安定稼働している「共同MCIFシステム」の実績を高く評価され、本センターへの参加が決定しました。
概要(特長)
共同MCIFセンターについて
共同MCIFセンターは、マーケティングデータの蓄積・分析システムである「共同MCIFシステム」と、利用行の行員と分析・モデル専門家が共同で活動する「ナレッジ・ラボ」からなります。
- 共同MCIFシステム
共同MCIFシステムは、利用行のあらゆるデータを収集・加工してマーケティング用データベースとして蓄積するとともに、EBMをはじめとするマーケティング分析が可能なシステムです。
これにより、システム共同化のメリットを生かし、銀行ごとに単独でMCIFシステムを導入する場合に比べ大幅なシステムコストの削減を実現しています。
- ナレッジ・ラボ
利用行は、「ナレッジ・ラボ」を通じて各利用行の営業ノウハウやデータ活用技術を共有することで、各行単独では困難な、膨大な全国規模データを高度に分析することができ、これにより精度の高いマーケティングモデルの開発および効果検証を可能としています。また、各利用行におけるマーケティング有識者の相互育成にもつながっています。
図:共同MCIFセンター イメージ図
今後について
NTTデータは今後「共同MCIFシステム」に対し、インターネットバンキング・ATM・スマホアプリ等の非対面チャネルとの連携機能を拡張することで、本部・営業店・ダイレクトチャネルが一体となった個人リテール戦略をトータルでサポートしていきます。
注釈
- 注イベント・ベースド・マーケティング(EBM)とは、顧客ニーズのある商品をタイミングよく、最適なチャネルで提供するマーケティング手法。従来の「販売側が売りたい商品」を起点とせず、「顧客ニーズの発生や変化」を捉えることから、より顧客中心の施策と言われる。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
甘田(かんだ)
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
ソリューション営業担当
川崎、村瀬、安藤
TEL:050-5546-2019