独ダイムラー社がNTTデータをグローバルITパートナーとして採用
2015年1月8日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、NTTデータの海外グループ会社を通じて、ドイツの自動車メーカーであるDaimler(本社:ドイツ・シュトゥットガルト 以下:ダイムラー)と、グローバルにおけるERPシステムの保守運用、追加システム開発の戦略パートナーとして、複数年の契約を締結しました。
本契約は、これまで各国のITベンダーがそれぞれ実施していた、ダイムラーのグローバルにおける各種ERPシステムの運用・保守業務、追加システム開発の約75%を、ダイムラーが新たに設置したインド(バンガロール)、トルコ(イスタンブール)、アメリカ(モントベール)のIT関連サポート拠点「シェアードサービスセンター」と連携し、グローバルでNTTデータが担当するものです。NTTデータでは、海外グループ会社と一体となりグローバルにおける自動車業界向けの事業拡大をさらに進め、2020年海外売上1兆円の実現に向けて取り組んでいきます。
背景
ダイムラーでは、これまで各種ERPシステムの運用保守業務を、国単位でITベンダーに委託していました。しかしながらこの方式は、各国拠点に自社IT人材を配置する必要があり、かつ各拠点が個別に異なるITベンダーと契約を締結していたことで、スケールメリットが生まれずコスト増の要因となっていました。加えて、グローバルでサービス内容、品質が均一とならず、ノウハウも分散していました。これに対しダイムラーは2013年より、グローバルでERPシステムの保守・追加開発を担当する「シェアードサービスセンター」を、インド、トルコ、アメリカに新たに設置し、ダイムラー社内のIT人材とITベンダーを集約することで、大幅なコスト削減、サービス品質の向上を目指してきました。
NTTデータでは、ダイムラーの求める戦略ITパートナーとしてのニーズを満たすITベンダーとして、インド、トルコ、アメリカ各地域のグループ会社と連携し、「シェアードサービスセンター」におけるITベンダーの選定に対する提案活動を行い、グローバルITパートナーの1社として採用されました。
NTTデータのグローバルでのビジネスプラクティスである、「Global Delivery 2.0」注1、「One Method」注2の成果が着実に表れた結果といえます。
受託業務内容
ダイムラーERPシステムアプリケーションに関する保守運用、開発業務
(アプリケーション、BASISサポート、追加開発)
- インド、トルコ、アメリカの「シェアードサービスセンター」にて対応するERPアプリケーション保守運用業務
- 一次対応が困難な問い合わせに対する二次対応、三次対応業務
- システム不具合に対するアプリケーションの改修
- ERPシステムアプリケーションの追加開発
- 業務追加や変更に伴い発生する、アプリケーションの改修、新規追加機能の開発業務
実施体制
- 案件全体のリード:NTTデータ
- 顧客本社とのリレーション構築:NTT DATA EMEA
- インド拠点でのサポート:NTT DATA APAC
- トルコ拠点でのサポート:itelligence Turkey
- 米国拠点でのサポート:NTT DATA, Inc.
今後について
NTTデータでは、本受注を皮切りに、海外グループ会社と一体となりグローバルにおける自動車業界向けの事業拡大をさらに進めます。
注釈
- 注1Global Delivery 2.0
多国籍に展開する顧客を対象としたNTTデータのデリバリーフレームワーク。世界共通の開発メソドロジーやガバナンス手法を各拠点で活用することにより、海外グループ会社の能力を最適に組み合わせたサービスを提供していきます。
- 注1One Method
NTTデータのSAPサービス向け統合開発メソドロジー。この「One Method」によって、SAPソリューションに関するあらゆるニーズを充足させます。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
グローバル事業本部
ビジネス開発部
Global Automotive担当
吉田、荻原
TEL:050-5546-9070