日本初、スマートフォンアプリでペイジー払込票の支払いに対応 ~税公金に加え、公共料金や通信販売等の払込票もアプリで支払い可能に~

サービスインフォメーション

2016年12月12日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、金融機関向けスマートフォンアプリ「アプリバンキング」注1の拡張機能として、スマートフォンアプリを使ってペイジー払込票注2の支払いができる日本で初めての機能を、2017年上期をめどに提供開始します。

本機能は、ペイジー払込票の支払いをスマートフォンから行う際、従来は手入力の必要があった収納機関番号、お客様番号、確認番号をスマートフォンのカメラで撮影することでまとめて読み取り、簡単な操作で、場所や時間を問わず税公金や各種料金の支払いを可能とする機能です。利用者はインターネットバンキング契約が不要のため注3、アプリで必要な情報を登録するだけで即座に利用開始することができます。これまでは「モバイルレジ®注4の払込票を対象に同様の機能を提供してきましたが、このたびペイジー払込票も対象となるため、公共料金や通信販売にも広がりが期待できます。

本機能は、来年上期に提供開始予定で、現在、西日本シティ銀行、池田泉州銀行、足利銀行、岩手銀行が採用を検討しています。今後NTTデータは、対応する金融機関の拡大を進めるとともに、払込票そのものが不要となるサービスなどFinTech領域での新しい取り組みの検討を進め、利用者にとって快適な生活をサポートするサービスの高度化を目指します。

背景

NTTデータは、インターネットバンキングの契約がなくても残高照会や入出金明細が確認できる金融機関向けスマートフォンアプリ「アプリバンキング」を2015年3月より提供しています。また、2016年2月よりコンビニ収納用のバーコードをスマートフォンで読み取り、簡単に支払う税公金支払機能注5の提供を開始しました。

ただし、これまでの税公金支払機能はモバイルレジの払込票には対応できていましたが、ペイジー払込票に関しては下記のような課題がありました。

  1. 1.ペイジーを採用している多くの自治体の税公金の払込票は、スマートフォンのブラウザーを通じた支払い注6には対応できているが、手軽にアプリで支払うことができず、利用者にとっては不便であった。
  2. 2.金融機関顧客は、インターネットバンキングに申し込んで支払うか、ATM、コンビニや金融機関窓口等に払込票を持参して支払う必要がある。
  3. 3.支払いの際、ペイジー払込票に記載された収納機関番号5桁、お客様番号(または納付番号)最大20桁、確認番号最大6桁の納付番号を手入力する必要があり利用者の負担となっている。

今回NTTデータは、これらの1~3等の課題に対し、利用者が場所や時間を問わずスマートフォンアプリを通じて簡単にペイジー払込票での支払いを行えるようにするため、2017年上期をめどに、「アプリバンキング」に機能拡張を実施することとしました。

概要

今回アプリバンキングに追加する機能は、スマートフォンのカメラ機能でペイジー払込票に記載された主要な項目を撮影して読み取った上、簡単な操作をするだけで税公金や各種料金の支払いが可能となる日本初のサービスです。アプリ利用者は、インターネットバンキング契約がなくても、金融機関がペイジー支払先として対応している自治体の税公金の納付書を、スマートフォンアプリを通じて支払えるようになります。また、現在は税公金に限定している支払い対象に、金融機関が指定する収納機関(公共料金や通信販売事業者等)の追加が見込まれるため、すでに提供している税公金支払機能と合わせて、多くの支払いがスマートフォンで簡単にできるようになります。

本機能は2017年上期に提供開始予定で、現在、西日本シティ銀行、池田泉州銀行、足利銀行、岩手銀行が採用を検討しています。

【写真】

図1:スマホのカメラで払込票を撮影

【図】

図2:必要な情報を自動で読み取り

特長およびメリット

アプリ利用者

  • 支払いできる払込票が拡大(課題1)

    これまでのコンビニ用払込票に加え、ペイジー払込票も対象となります。また、税公金に加えて金融機関が指定する公共料金や通信販売の利用料金なども支払えるようになります。

  • いつでもどこでも支払いが可能に(課題2)

    払込票とアプリをインストールしたスマートフォンがあれば、銀行窓口やコンビニに行くことなく、自宅や職場等にいながらでも税公金等を支払うことができます。

  • インターネットバンキングの契約は不要(課題2)

    インターネットバンキング契約や書面での手続きが必要なく、アプリから必要な情報を登録するだけで即座に利用が可能となります。

  • 入力の負担軽減(課題3)

    スマートフォンのカメラで払込票を撮影するだけで、支払いに必要な情報を読み取れるため入力が省けます。

金融機関

  • 窓口業務の負担軽減

    従来の受付窓口では、受領金額と伝票に相違がないよう顧客への十分な説明、営業店後方での伝票検印等の事務処理が必要でしたが、利用者自身が非対面で支払いが可能となるため、窓口業務の負担を削減できます。

  • 収納代行利用率の向上

    利便性の高い支払いサービスの提供により、収納代行利用率の向上および手数料収入の向上が期待できます。

収納機関(地方公共団体、民間企業)

  • 収納率の向上

    従来の金融機関やコンビニ窓口に加え、新たな支払い方法として、生活に密着したスマートフォンを利用し、簡単・便利に税公金、公共料金、通信販売等の支払いが可能となることで、収納率向上が期待できます。

今後について

NTTデータは、今後も本サービスをはじめとしたFinTech領域での新しい取り組みを進め、利用者にとって快適な生活をサポートするサービスの高度化を目指します。

注釈

  • 注1「アプリバンキング」は、主に「バンキング」「マーケティング」「金融機関コンテンツ」の3つのメニューから構成され、必要な情報を登録することで即座にインターネットバンキング(照会情報)を利用することが可能となる、NTTデータが提供する金融機関向けスマートフォンアプリです。
  • 注2ペイジーは、日本マルチペイメントネットワーク運営機構が運営する、税金や公共料金、各種料金を「いつでも、どこでも、カンタン、安心」に支払うことができるサービスです。ペイジー払込票とは、ペイジーマークのついた払込票で、正式名称はマルチペイメントネットワーク標準帳票です。
  • 注3NTTデータが運営する個人向けインターネットバンキングAnserParaSOL®-Liteと連携して実現します。AnserParaSOL-Liteは照会専用で、アプリバンキングから登録することで即座に利用可能です。
  • 注4「モバイルレジ」は、請求書に印刷されたバーコードを携帯で読み取り、ネットバンキングを利用した支払いを可能としたNTTデータが提供する携帯電話によるバーコード決済型サービスです。
  • 注5「アプリバンキング」で支払い可能なコンビニ用請求書・納付書は、2016年11月時点では、「モバイルレジ」で支払い可能な地方公共団体が発行する請求書・納付書です。
  • 注6スマートフォンのブラウザーを通じての支払いには、別途インターネットバンキング契約が必要です。
  • 「モバイルレジ」、「AnserParaSOL」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

「アプリバンキング」全般に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第四金融事業本部
e-ビジネス事業部
e-ビジネス商品企画営業担当
山本、田中
TEL:03-5484-4321

「モバイルレジ」に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
ITサービス・ペイメント事業本部
カード&ペイメント事業部
金融機関ビジネス担当
神、岸田
TEL:050-5546-9201