ビーコン位置情報を活用したマーケティング実証実験を福岡市で実施 ~地元金融機関と協力し、顧客の位置情報履歴を分析することで、潜在ターゲットユーザーの発掘や、効果的な宣伝告知手法の開拓を目指します~

サービスインフォメーション

2017年3月6日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)、株式会社NTTデータ経営研究所、株式会社unerry(以下:unerry)、株式会社アイリッジ(以下:アイリッジ)は、2017年3月6日から3月末日までの間、ビーコン注1位置情報を活用したメッセージ・キャンペーン情報配信サービスの実証実験を、福岡県福岡市にて行います。

福岡市を中心とした広域において、約3,000カ所のビーコン位置情報を活用し2,000人程度のモニターに対して、メッセージ・キャンペーン情報の配信を行う大規模な実証実験は、日本初の試み注2になります。

実証実験概要

本実証実験では、当社が提供注3する「ビーコン活用サービス調査アプリ」と、unerryの展開するビーコンシェアプラットフォーム「BeaconBank」に登録されている、小売店、量販店、専門店、駅など、市内各所に設置されているビーコンアンテナによって検知された、アプリ利用者(本実証実験のモニター)の位置情報の履歴から、位置情報との親和性が高いと想定されるキャンペーンやクーポン情報等を、アプリ利用者のスマートフォンにプッシュ通知(配信)します。

本実証実験のモニター募集、およびクーポンやキャンペーン情報の配信には、株式会社西日本シティ銀行や株式会社西鉄ストアがパートナーとして参画します。

【図】
  1. 1.利用者(モニター)は、本実証実験用アプリ「ビーコン活用サービス調査アプリ」をインストールします。
  2. 2.利用者は、「ビーコン活用サービス調査アプリ」がインストールされたスマートフォンを日常生活と同様に持ち歩くだけで、ビーコンアンテナが検知した位置情報に基づき、自動でメッセージやキャンペーン情報を受け取ることができます。
  3. 3.本実証実験では、専用アプリとビーコンアンテナとの技術的な接続や、ビーコン位置情報にマッチしたメッセージやキャンペーンのプッシュ通知開封状況等を分析することにより、ビーコン位置情報を活用する事業について、実現可能性や導入に向けた課題を把握することを予定しています。

今後

今後、ビッグデータに基づく市場アプローチは、ますます多様な方法で進化していくことが予想されています。本実証実験のように、位置情報を時系列で集計することで顧客の生活導線などの情報をマーケティングに活用するという手法を検討する際、場所と高さ(建物の階数)を計測することができるビーコンは、その特長を有効に発揮できると考えられています。

「BeSTA FinTech Lab」について

NTTデータは、2016年10月に「BeSTA FinTech Lab」を立ち上げ、幅広い分野の顧客企業、ベンチャー企業をつなぎ、オープンイノベーションによって、スピーディーな新規ビジネスの創発を、金融分野において実現する取り組みをスタートしました。

本実証実験は、「BeSTA FinTech Lab」の取り組み施策として位置付け、上記をはじめとするビーコンの社会基盤としての有用性を検証すると同時に、ビーコン位置情報分析サービスを事業化することを目指して課題の整理を行っていきます。また、実験結果は所管官庁が進めるIoT推進に関する各種施策への提言にもつなげていきたいと考えています。

注釈

  • 注1ビーコンとは、スマートフォン等のアプリと連動するBluetooth LE(近距離無線規格)デバイスです。2020年には世界で4億台が設置されると見込まれており、米国の小売では68%、銀行では33%の企業がビーコンを活用した消費者向けサービスを提供しています。日本では電波法の定めにより、ビーコンを使う場合には技術適合の証明を行う必要がある等の課題もあり、広く普及する前段階にあります。
  • 注2当社調べ。
  • 注3アイリッジが開発した、ビーコン機能を搭載するクーポン・キャンペーン情報配信アプリを利用します。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
第二バンキング事業部
第二バンキング統括部
地銀共同企画担当
松原、山口
TEL:050-5546-8933