池田泉州銀行がタブレットによる「定期預金口座開設(預入)・解約(払戻)」業務を開始 ~タブレットでの対象業務拡大により、さらなるペーパーレス化・業務効率化を促進~
2018年6月26日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)が提供する勘定系端末ソフト注1「BeSTAlinc®(ベスタリンク)」注2の先進機能「タブレットによる伝票・帳票入力機能」において、ファーストユーザーである株式会社池田泉州銀行(以下:池田泉州銀行)は、対象業務に「定期預金口座開設(預入)・解約(払戻)」業務の追加を決定し、2018年9月より運用開始します。
「タブレットによる伝票・帳票入力機能」は、銀行のお客さまが営業店内のタブレットから入力した各種申し込み情報等(タブレット入力情報)を窓口の端末と共有し、「BeSTAlinc」経由で勘定系ホスト「BeSTA®」注3とオンラインで連携する機能です。今回池田泉州銀行は、これまでの「外国送金」「外貨定期預金」「普通預金」「諸届」業務に加え、「定期預金口座開設(預入)・解約(払戻)」業務も対応することを決定しました。これにより、主要な手続きをタブレットから行うことが可能となり、営業店におけるペーパーレス(伝票・帳票)化、行員の事務負担の軽減や効率化、お客さま対応の迅速化等のさらなる進展を実現します。
NTTデータは、金融機関を対象に、「タブレットによる伝票・帳票入力機能」を2020年度末までにタブレット1,300台へ導入することを目指します。
背景
昨今、さまざまな業界において、お客さまの各種申し込み手続き等におけるタブレットの活用が普及しつつあります。銀行業界においては、店舗のペーパーレス化(伝票や申込書の紙媒体の管理事務、保管スペースコストの低減)や、事務効率化(紙媒体での申込書のシステム入力・確認作業の負担軽減)のニーズが高く、今後、タブレットを利用したサービスの導入が本格化していくと予想されます。NTTデータはこれらのニーズに対応するソリューションとして「タブレットによる伝票・帳票入力機能」を提供しています。
池田泉州銀行は「タブレットによる伝票・帳票入力機能」のファーストユーザーとして2017年10月より店舗での運用を開始しています注4。このたび、来店したお客さまの利便性向上、行員の業務効率化および事務の堅確化のさらなる進展を目的として「定期預金口座開設(預入)および解約(払戻)」業務への対応を実施することとなりました。
概要
「タブレットによる伝票・帳票入力機能」は、お客さまの各種申し込みおよび営業店内端末への情報共有をタブレット活用により可能とした「BeSTAlinc」の機能です。このたび、池田泉州銀行は、タブレットによる「定期預金口座開設(預入)・解約(払戻)」の申し込みについてもタブレットでの対応を決定し、2018年9月より運用を開始します。
提供済みの業務 | 今回追加する業務 | 今後拡大予定の業務 |
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等 |
「タブレットによる伝票・帳票入力機能」の主な機能と特長
- 1.店舗のさらなるペーパーレス化の実現
- 従来、お客さまが紙の伝票に記入していた定期預金口座開設や解約情報をタブレット入力によりデータ化することで、紙媒体の管理事務、店舗での保管スペースの確保等、紙にまつわるコストの削減が可能となります。
- タブレットから入力した各種情報に基づく勘定系ホスト取引オペレーション(後方事務)を事務集中センターで実施することにより、勘定系ホスト取引に伴う帳票類は事務集中センター側に出力されます。これにより、さらなる店舗のペーパーレス化を実現します。
- 2.営業店端末との連携による行員オペレーションレスの加速
- タブレットにお客さまが入力した情報は営業店端末と連携しており、営業店端末の入力情報として引き継がれるため、行員は営業店端末に表示された入力情報を確認・修正するだけで勘定系ホスト取引オペレーション(後方事務)を開始することができます。これにより、行員の入力ミスの削減やお客さまの待ち時間短縮が見込めます。また、後方事務を事務集中センターで実施可能としたことで、店舗のオペレーションレスを実現します。
- 「BeSTAlinc」の事務ナビゲーション注5と連携しており、行員はナビゲーション通りに処理を進めることで、迅速かつ正確な事務処理が可能となります。
- 3.拡張性
- お客さまが操作するタブレット画面の取引シナリオ注6を作成するツールを準備しており、対象とする業務の拡大に合わせて柔軟にシナリオを追加していくことが可能です。
今後について
NTTデータは、「BeSTAlinc」の「タブレットによる伝票・帳票入力機能」において、今後も積立定期預金や各種ローン、個人インターネットバンキングの申し込み等に順次対応業務を拡大していく予定です。また、金融機関を対象に、「タブレットによる伝票・帳票入力機能」を2020年までにタブレット1,300台へ導入することを目指します。
注釈
- 注1 勘定系端末ソフトとは、勘定系ホストに接続し、勘定系ホストで保有している顧客情報等に対し、入出金、残高等の各種照会、設定変更などの取引を実現するために端末へ搭載するソフトウエアのことです。
- 注2 「BeSTAlinc」は、勘定系ホスト「BeSTA」と連携し、営業店における窓口業務や事務をサポートする金融機関向けの勘定系端末ソフトです。
- 注3 「BeSTA(Banking application engine for STandard Architecture)」は、ベンダーを特定しないNTTデータの標準バンキングアプリケーションです。
- 注4 2017年8月30日ニュースリリース「勘定系端末ソフト「BeSTAlinc®」に「タブレットによる伝票・帳票入力機能」追加 池田泉州銀行が運用開始」 http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/083000.html
- 注5 事務ナビゲーションは、事務規定/事務マニュアルに沿って行員の事務手続きや営業店端末操作をナビゲートする機能です。
- 注6 取引シナリオとは、事務規定/事務マニュアルに定められたお客さま手続きをタブレットの画面フローにしたものです。
- 「BeSTA」および「BeSTAlinc」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
金融ソリューション事業部
バンキングソリューション統括部
チャネル系システム担当
海野、橋本、篠田
TEL:050-5546-9993