統合バックオフィスV™に電子帳簿保存法対応オプションを追加 ~福島信用金庫でサービス利用を開始~
2019年10月28日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、信用金庫向けに提供しているクラウドサービス「統合バックオフィスV™注1」の「電子帳簿保存法注2対応オプション」を、福島信用金庫で提供開始しました。
「統合バックオフィスV」とは、営業店のさまざまな後方事務を本部に集中することをコンセプトとしたサービスで、現在18金庫に導入されています。今回提供開始となる「電子帳簿保存法対応オプション」は、国税関係書類の電子帳簿保存法要件に対応したイメージ(スキャナー)保存をサポートするクラウドサービスです。本サービスを利用することで、信用金庫の国税関係書類の保管にかかるスペースおよびコスト削減を推進します。
今後NTTデータは、「統合バックオフィスV」について信用金庫の事務効率化を実現するクラウドサービスとして、5年間で70以上の信用金庫への提供を目指します。
背景
現在信用金庫業界全体では、口座振替依頼書の処理だけでも、年間約1000万件あるといわれています。以前から、紙書類の保管コスト削減を目的とした電子帳簿保存法対応へのニーズはありましたが、対象データが限定的かつ保存条件が厳格であったことから、なかなか普及が進みませんでした。
しかし、2005年の税制改正で、スキャナー読み取りによる一部紙書類の電子データ保存が認められ、2015年税制改正では、保存対象書類の金額基準撤廃になるなど条件が緩和されたことで、電子帳簿保存法対応がより現実的なものとなってきました。さらに、2019年税制改正では、過去分重要書類の電子化の容認(一定の要件有)などの条件も緩和されることから、現在業界を問わず電子帳簿保存法対応システム導入の機運が高まっています。
こうした流れから、NTTデータは「統合バックオフィスV」のメニューに「電子帳簿保存法対応オプション」を用意し、今回福島信用金庫に採用されました。
概要
「統合バックオフィスV」は「口座振替依頼書サービス」や「イメージファイリングサービス」など、スキャンされたイメージを本部で集中的に処理することを可能とするサービスです。今回提供開始する「電子帳簿保存法対応オプション」とは、「統合バックオフィスV」のオプションメニューです。
「電子帳簿保存法対応オプション」を追加で利用することで、スキャンデータにタイムスタンプ注3を付与し、電子帳簿保存法要件に対応した形式でクラウド環境にあるサーバーに保存することができます。これにより、紙書類の保管にかかるスペースおよびコスト削減が期待できます。
図:システム構成
特長
- (1)電子データを保存するサーバー環境は、NTTデータのデータセンターに設置(各金庫ごとにテナントを構築)・運用するため、金庫のシステム管理・運用負担を軽減します。さらに、バックアップデータを遠隔地にある別データセンターにも保存し、災害発生時のデータ紛失を防ぎます。
- (2)タイムスタンプ局にはデータセンターから接続するため、各金庫ごとのタイムスタンプ局との接続や回線の敷設は不要です。
- (3)税務監査対応の際は、金庫設置の本部クライアントから検索・照会が可能です。
今後について
今後NTTデータは、「統合バックオフィスV」について信用金庫の事務効率化を実現するクラウドサービスとして、5年間で70以上の信用金庫への提供を目指します。
注釈
- 注1統合バックオフィスVは、4つの業務サービス「口座振替依頼書サービス」「イメージファイリングサービス」「伝票集中処理サービス」「諸届管理サービス」があります。「電子帳簿保存法対応オプション」は、上記業務サービスを1サービス以上利用する場合に選択が可能です。
- 注2 電子帳簿保存法とは国税関係帳簿・書類を紙ではなく電子データとして保存することを可能とし、その要件を定めた法律です。本法律で実現した制度の1つに国税関係書類のスキャナー読取保存制度(紙書類をスキャナーで読み取り、電子化して保存する制度)があります。この制度を利用するには、あらかじめ税務署長の承認を受ける必要があります。
- 注3タイムスタンプとはある時刻にその電子データが存在していたことと、それ以降改ざんされていないことを証明する技術です。
- 「統合バックオフィスV」は、NTTデータの商標です。
- その他文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
第三金融事業本部
しんきん事業部
事業推進担当
松村、白井
TEL:050-5546-8408