「Digital Community Platform™」にクラウドサービスとの認証連携機能を追加 ~既存のユーザー管理の仕組みを活用して安心・安全・便利なクラウドサービスの利用を実現~
2020年7月27日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2020年9月1日より官庁および自治体等の公共機関のデジタル化を推進するマルチクラウドソリューション「Digital Community Platform™(読み:デジタル コミュニティ プラットフォーム)」注1の機能追加として、安心・安全・便利にクラウドサービスを利用できる認証連携機能「DCPF クラウドコネクトサービス™」の提供を開始します。
「Digital Community Platform」は、公共機関においてさまざまな民間クラウドサービスをシームレスかつ安全・安心に活用できる、マルチクラウドインテグレーションサービスです。今回の「クラウドコネクトサービス」の提供により、管理者は、既存のオンプレミスでのユーザー管理や権限管理といった認証に係る運用を変えることなく、クラウドサービスを便利に利用でき、かつ、「プライバシー保護機能」「ライセンス管理支援機能」等の機能により安心・安全な利用を実現します。
今後、NTTデータは、本サービスを通して、さらなる公共機関におけるクラウドサービスの利用を促進し、公共機関の職員の生産性向上と働き方変革に寄与していきます。
背景
近年、政府においては「クラウド・バイ・デフォルト原則注2」のもと、クラウドサービス活用の流れが加速しており、官庁をはじめとした公共機関においても、クラウドサービス利用の関心は高まっています。一方で、クラウドサービスの利用に伴い、組織の許可なくユーザーが自由にクラウドサービスを利用してしまう「シャドーIT」を防止し、組織内のガバナンスやセキュリティをどのように確保していくかが大きな課題となると想定しています。
こうした状況を受け、NTTデータは公共機関に対して提供する「Digital Community Platform」の機能として、組織がオンプレミス上で管理するユーザー情報とクラウドサービスを安心・安全・便利につなぐ「DCPF クラウドコネクトサービス」を提供することにしました。
図:「クラウドコネクトサービス」のサービスイメージ(赤枠)
概要(特長)
本サービスは、組織がオンプレミス上で管理する既存の認証基盤等のユーザー管理の仕組みをそのまま活用することで、管理者は従来通りの運用のまま、安心・安全にクラウドサービスを利用することができます。なお、本サービスは、NTTデータ先端技術株式会社の「VANADIS®Cloud Connector」注4をベースに開発しています。
主な特長は以下の通りです。
- クラウドサービス利用に伴う情報漏えいへの配慮
「プライバシー保護機能」により、クラウドサービスへ連携するユーザー情報を保護します。ユーザーおよび管理者は、情報漏えいへの不安を持つことなく、クラウドサービスを利用できます。 - ユーザーの利便性向上
「シングルサインオン(SSO)機能」および「ポータルサイト機能」により、1つのID・パスワードで複数のクラウドサービスをシームレスに利用できます。 - 管理者業務をシンプル化
本サービスは、ユーザー情報・権限情報をオンプレミス上にある既存のユーザー情報に一元的に管理する「プロビジョニング機能」を提供し、管理者業務をシンプル化します。 - クラウドサービス利用時のコンプライアンス強化
クラウドサービスごとに発生するユーザーのアクセスログ管理やライセンス管理を本サービスで一元的に把握できます。これにより組織のコンプライアンス強化をサポートします。
今後について
NTTデータは今後、「Digital Community Platform」を通して、公共機関におけるクラウドサービスの利用を促進し、公共機関の職員の生産性向上と働き方変革に寄与していきます。
Digital Community Platform Webサイト
注釈
- 注1NTTデータ2020年3月16日ニュースリリース「公共機関のデジタル化を推進するマルチクラウドソリューションの提供開始」
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2020/031600/ - 注2「クラウド・バイ・デフォルト原則」とは、日本政府にて2018年6月7日に開催された「第77回各府省庁情報化統括責任者(CIO)連絡会議」に公表された、「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針(案)」において、政府情報システムの整備に関してクラウドサービスの利用を第一候補として検討を行うものとする方針です。
政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/cloud_%20policy.pdf - 注3LGWAN(総合行政ネットワーク)は、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営する地方公共団体の組織内ネットワークを相互に接続した広域ネットワークです。LGWANへの接続にはNTTデータにて提供するサービス「Sinfonex®」を利用しています。
- 注4NTTデータ先端技術2020年6月30日ニュースリリース「クラウドへのアカウント連携ソフトウエア「VANADIS Cloud Connector」を提供開始」
http://www.intellilink.co.jp/all/topics/20200630/VANADIS-CC.html
- 「Digital Community Platform」「DCPF クラウドコネクトサービス」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
- 「OpenCanvas」「Sinfonex」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- 「VANADIS Cloud Connector」は日本国内におけるNTTデータ先端技術株式会社の登録商標です。
- アマゾン ウェブ サービス、AWSは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
- 「Microsoft、Azure」は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における、登録商標または商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
社会基盤ソリューション事業本部
デジタルコミュニティ事業部
第二営業担当
船木、上河内
TEL:050-5546-2451
E-mail:gov_cloud_support@am.nttdata.co.jp