企業のインターネット集中による通信遅延をセキュアなネットワークで解決 ~「無線LANおまかせサービス」が「Managed SD-WAN」サービスとの相互接続を開始~

サービスインフォメーション

2021年10月1日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、閉域型無線LANクラウドサービス「無線LANおまかせサービス」注1と、東日本電信電話株式会社(以下、「NTT東日本」)が提供するネットワークサービス「Managed SD-WAN」注2の相互接続を2021年10月1日より開始します。
今回の相互接続により、「無線LANおまかせサービス」において、Web会議等のクラウドサービスなどをセキュアで快適に利用できるインターネット環境を提供します。従来のネットワークトラフィック集中による通信遅延のボトルネックとなりやすいセンター拠点を介さず、SD-WAN注3網から直接インターネットへアクセスし、特定のクラウドサービス等はローカルブレイクアウト注4することで、遅延等が起こりにくい環境を整備しました。
今後、コロナ禍のネットワーク環境の整備においてお客さまニーズの高いクラウド接続・モバイルアクセス機能の、2022年度中の提供開始を目指します。

背景

NTTデータでは、セキュリティーを重視する金融機関等のエンタープライズ向けに、閉域型の無線LANクラウドサービス「無線LANおまかせサービス」を2012年より提供してきました。昨今、各種クラウドサービス利用の増加に伴うインターネットトラフィックの急増により、企業ネットワークではセンター拠点でネットワークトラフィックが集中し、通信遅延が発生するケースも増えています。また、コロナ禍で加速したワークスタイル変革(Web会議の利用・ワークプレイスの変化)に対応するため、オフィスの場所にとらわれずセキュアに社内イントラ・クラウドサービスにアクセスできるサービスへの要望が増えています。
今回はネットワークの通信遅延を解消するために、「無線LANおまかせサービス」とNTT東日本の「Managed SD-WAN」との相互接続を行い、多様なアクセス元・アクセス先へのセキュアで快適な接続を実現するオールインワンサービスの提供を開始します。

概要(特長)

「無線LANおまかせサービス」は、オフィスやお客さま拠点で無線LAN環境を提供するための無線アクセスポイントと、無線LAN環境の運用管理に必要な監視サーバー・認証サーバー・サービスデスク等を提供する、閉域型のクラウドサービスです。「Managed SD-WAN」は、設定済みの専用VPNルータ(CPE)を拠点に設置するだけで、SD-WANに接続でき、日本全国対応可能な閉域で安全なネットワークを提供するサービスです。

今回の相互接続により、お客さま拠点にあるパソコンやスマートフォンなどの無線LAN接続端末は、通信遅延のボトルネックとなりやすいセンター拠点を介さず、SD-WAN網から直接インターネットへアクセス、特定のクラウドサービス等は拠点からローカルブレイクアウトが出来るようになります。そのため、利用者はWeb会議等のクラウドサービスをセキュアに快適に利用することが可能となりました。また、SD-WANや最新のWi-Fi規格であるWi-Fi6などの最新のネットワーク技術要素を取り入れているため、お客さまはオールインワンネットワークアクセスサービスを、素早く効率的に導入できます。

図:相互接続によるサービス構成

図:相互接続によるサービス構成

今後について

NTTデータは、コロナ禍のネットワーク環境の整備においてお客さまニーズの高い、クラウド接続・モバイルアクセス機能を2022年度中の提供開始を見込み、2025年度末までにサービス全体で年間20億の売上を目指します。

注釈

  • 注1無線LANおまかせサービスとは、NTTデータが2012年よりサービスを提供する、閉域クラウド型の無線LANサービスです。エンタープライズ利用の無線LAN環境に必要なセンター設備や監視運用体制を、NTTデータの無線LANサービスセンタで提供することで、セキュアな無線LAN環境を低コストで実現しています。システム運用や電波調整はサービスで一元的に行い、アクセスポイントもレンタルでご提供するため、運用や資産管理の負担なく導入が可能です。
    http://nws.jp.nttdata.com/wlan/
  • 注2Managed SD-WANとは、NTT東日本が2020年より提供する、簡易な閉域ネットワーク構築及びネットワーク管理の一元運用を実現できるネットワークサービスです。
    https://business.ntt-east.co.jp/service/sd-wan/
  • 注3SD-WAN(Software Defined Wide Area Network)とは、物理的なネットワーク機器で構築したWAN上に仮想的なWANを構築し、ソフトウエアを用いて管理する技術です。
  • 注4ローカルブレイクアウトとは、特定のクラウドサービス向けのトラフィックについては、データセンターなどに設けられたインターネットとの接点を使わず、各拠点から直接アクセスするネットワーク構成です。
  • 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
コンサルティング&ソリューション本部
ネットワークソリューション事業部
営業担当
櫛野、高橋、川口、石和田
E-mail:grwlan@kits.nttdata.co.jp

- NTTデータは、「これから」を描き、その実現に向け進み続けます -