通信キャリア、クラウド等との相互接続を実現する「MMR4」を提供開始

~西日本最大級のインターネット接続拠点「堂島データセンターキャンパス」の競争力強化~

トピックス

2023年3月22日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、日本最大級のインターネット接続拠点である大阪の堂島データセンターキャンパス内のNTTDATA堂島データセンターで通信キャリア、クラウド等との高品質な相互接続を可能とするMMR注1サービスの第4弾「MMR4」を2023年4月よりサービス開始します。MMRの相互接続により、通信キャリア事業者やクラウドサービス事業者は、効率よく信頼性の高いトラフィック交換とさまざまなネットワークを介したサービス提供を実現することができます。近年のリモートワークや動画配信サービス等の普及により増大する、通信キャリア、クラウド事業者の相互接続の需要に応え、社会のさらなる情報化に必要なインフラを整備します。
本サービスでは、これまで対応が難しかった電力消費が大きいサーバーラックへ対応可能とし、価格体系についてもデータセンター内の機器が使用する実効電力ベースへ変更しています。これにより、お客さまはサーバーラックあたりの利用料の削減可能となります。なお、本サービスの提供は、NTTデータおよび、営業販売・運用を担うNTTデータ カスタマサービスとともに行います。

背景

近年のクラウドサービスや動画・映像サービスの利用増加、リモートワークの拡大により、インターネットトラフィックはますます増大しており、通信キャリア事業者やクラウド事業者などからは、効率よく信頼性の高いトラフィック交換が可能なデータセンターが求められています。また、近年、耐災害性の観点や海底ケーブルの陸揚げ局との接続性から、東京に次いで西日本拠点を開設するケースも多く、西日本でのインターネットエクスチェンジ(IX)接続ニーズが非常に高まっています。
西日本最大級のIX集積エリアである堂島データセンターキャンパスにおいて、NTTDATA堂島データセンターでは2002年よりキャリアニュートラルなインターコネクトサービスのMMRを展開し、国内主要IXやキャリア・クラウド・コンテンツ・ネットワークなどの各事業者へのシームレスな相互接続環境を提供してきましたが、今回、NTTデータは、より多くのお客さまの要望へ応えるため、MMRサービスを拡張し第4弾としてMMR4のサービス提供を開始します。

サービス概要

今回提供開始するMMR4の特長は以下3点です。

  • (1) 従来対応が難しかった電力消費が大きいサーバーラックへの対応
    既存MMRでは対応できなかった電力消費が大きいサーバーラックにも対応可能です。
  • (2) 新料金体系によりサーバーラックあたりの利用金額を低減
    これまでサーバーラックあたりの使用電力を定格電力(ICT機器の仕様値など)で定めていた料金体系を、実効電力(実際にICT機器が使用する電力)ベースに変更します。実効電力への変更により、お客さまはサーバーラックあたりに実装できるICT機器の最大化が図れ、サーバーラックあたりの利用金額の低減が可能です。なお、これは、NTTデータが開発した「Green DC energy management™」により、サーバーラックあたりの使用電力をリアルタイムに計測し把握することにより実現しています。
  • (3) 省エネルギーデータセンターの活用
    「Green DC energy management」の可視化機能は、MMR4を利用するお客さまにも2023年10月より標準(追加費用無し)で提供を行います。利用するサーバーの使用電力や温度環境をリアルタイムに確認することができ、ICT機器の効率的な運用とエネルギーマネジメントが実現可能です。また、温度センサーから取得した情報を活用した機械学習で空調機を自動制御する、株式会社NTTファシリティーズの空調AI制御Smart DASH®を導入することで、過冷却を抑制し、冷却エネルギー約35%削減注2を実現することで、価格競争力にも寄与しています。
図1:堂島インターコネクトのイメージ図

図1:堂島インターコネクトのイメージ図

図2:NTTDATA堂島ビル外観

図2:NTTDATA堂島ビル外観

図3:MMRサーバールーム

図3:MMRサーバールーム

図4:「Green DC energy management」画面イメージ

図4:「Green DC energy management」画面イメージ

今後について

NTTデータはMMRサービスを通じて、西日本最大級のインターコネクトのデータセンターキャンパスである堂島データセンターキャンパスの競争力強化を実現していくため、IX事業者、通信キャリア、クラウド事業者などのインターコネクトを拡大していき、今後もMMRサービスのさらなる拡大を図ります。

IX事業者様からのメッセージ

株式会社JPIX 代表取締役社長 鶴 昭博さま
「本年4月からNTTDATA堂島ビルにおいて新たにMMR4が開設されるとのこと、社員一同、大変喜ばしく受け止めております。JPIXは2002年NTTDATA堂島ビルにおいて関西地区のIXを開設して以来、多くのお客さまに活用していただけるよう、NTTデータさまと常にいろいろなチャレンジを進めてまいりました。堂島キャンパスが今では西日本最大級のインターコネクトのデータセンターキャンパスと称されるようになったのも、これら努力の賜物と考えています。
MMR4はこれに甘んじることなく、さらに一歩進んだ多様な相互接続を推進されると期待しており、今後ますますのご発展をお祈り申し上げます。」

BBIX株式会社 専務取締役 兼 COO 福智 道一さま
「BBIXは、MMR4のサービスを開始されたことを大変歓迎しております。大阪は、日本を代表する主要都市の一つで、国内外の大手コンテンツ事業者やインターネット接続事業者などがアジアにおけるサービス向上のために集積する都市になっています。MMR4によって、堂島コネクト注3の相互接続性が高まり、西日本のみならず日本全体のインターコネクトを活性させる優れたサービスになることを期待しております。」

インターネットマルチフィード株式会社 代表取締役副社長 外山 勝保さま
「堂島は、日本のインターネットのハブとして東京の大手町と並ぶ大阪における最重要拠点です。
そのなかでもNTTデータ堂島ビル(4ビル)は、早くからキャリアフリーの相互接続データセンターとして多くのコンテンツ・CDN・ISP注4・CATV等の事業者を集め、大阪での相互接続(ピアリング)を発展させてきました。このたび相互接続スペースであるMMRを拡張し、さらに多くの事業者がピアリングできる環境を整えられたことは、堂島ひいては大阪のハブとして発展をより一層促すものであり、心から歓迎するとともに、弊社の提供するJPNAP(大阪最大のインターネットエクスチェンジサービス)もその発展の一助となるよう尽力いたします。」

注釈

  • 注1 Meet Me Roomの略称で、高品質な通信インフラと接続自由度の高い相互接続(インターコネクト)をキャリアニュートラルで提供するサービス。
    https://www.dojima-mmr.osaka/
  • 注2 https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2022/072901/
  • 注3 堂島コネクト(DOJIMA CONNECT)は、NTTスマートコネクト株式会社の登録商標です。
  • 注4 Internet Service Providerの略称で、インターネットへ接続するためのサービスを提供する事業者。
  • 「Green DC energy management」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
ソリューション事業本部
ファシリティマネジメント事業部
西日本ファシリティマネジメント担当
関西グループ
大澤、久田、大坂
TEL:050-5545-3226
E-mail:fm21-g_nis@kits.nttdata.co.jp

NTTデータ カスタマーサービス株式会社
西日本支社
営業部
青木、横須賀、好本
TEL:06-6456-0210
E-mail:mmr-info@nttdatacs.co.jp