営業活動と顧客ニーズを可視化収集する営業支援ソリューションを提供開始

背景

信用金庫をはじめとする地域金融機関は資金利益^注1の底上げを図るとともに、非資金利益の新たな獲得を目指しコンサルティング型営業への転換を模索しています。そういった中で、地域金融機関の強みの1つである地域に根ざした渉外業務の一層の強化が求められています。
しかし営業職員によって、顧客課題やニーズを引き出すために必要な顧客情報や事業を十分に把握できていないため、「ニーズ確認につながる質問を顧客に投げかけられない」、「質問すべき内容が分からず、ヒアリングポイントを捉えた交渉履歴が残せない」、「交渉履歴が残らないため、支店長や役席者の支援が十分に得られない。有識者との円滑な連携ができない」といった課題がありました。
そこでNTTデータは営業活動における課題を解決すべく西尾信用金庫と共同で企画開発を進め、営業活動や顧客ニーズを可視化収集する本サービスの提供を開始しました。

概要（特長）

本サービスは、顧客情報や事業を把握するための質問や顧客ニーズを引き出すための質問を、営業職員が使うタブレットに提示します。営業職員はタブレットに表示される質問を顧客に投げかけ、顧客の回答内容を選択し、更問の質問を繰り返すことで顧客への体系的なヒアリングを可能とします。具体的には以下のようなメリットを提供します。

1. 簡易に折衝状況の可視化が可能
   回答選択肢をタップし更問の質問を繰り返すことで、体系的なヒアリングが可能になるため、お客さまとの折衝状況が簡易に可視化できます。
2. 有識者による適切な指示出し・アドバイスを実現
   折衝状況を可視化することで、本部専門部隊の有識者および上席者等との情報共有を容易に行えます。円滑な情報共有により、状況に応じた適切な支援につなげます。
3. 案件獲得率の向上を支援
   体系的なヒアリング結果に有識者等のアドバイスを適用することで、これまでは見つけられなかった顧客ニーズを掘り起こし、顧客ニーズに即した提案が可能となります。このことにより、提案品質を向上させ、案件獲得に寄与します。

図：サービス概要

今後について

NTTデータでは、今後のステップとして、本サービスのご提供により営業活動の可視化を進め、顧客接点データの活用に取り組みます。すでに提供済みの融資業務AIサービス「finposs^®」^注2との連携も見据えながら、構造化データと非構造化データを連携させたマーケティング活用に取り組み、営業活動を全方位で支援します。