日本全国を地図縮尺1/2500相当の最新の衛星画像でカバーした「AW3D®日本全国データセット オルソ画像」2023年度版を提供開始

トピックス

2023年10月20日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2023年10月20日より、「AW3D®注1日本全国データセット オルソ画像」の2023年度版を提供開始しました。
今回提供する「日本全国データセット オルソ画像」は、離島を含む日本全国を対象として、即日提供可能な、高精度に位置補正された30cm解像度注2の衛星画像です。2023年度版では、国土の50%以上のエリアが2022年、95%以上のエリアが2020年以降に撮影された衛星画像により構成され、より高鮮度な画像が利用可能となりました。
これまで提供していた地図情報向けのRGBカラー画像に加えて、今回新たに、植生の解析に適した近赤外バンドを加えた4バンド画像、およびWEBシステムに適したタイルデータでの提供も開始しました。
今後年1回を目安に更新を行うとともに、さまざまなアプリケーションやソフトウエア利用環境への対応や、画像から抽出する地図情報の拡充など、より利用しやすい衛星ソリューションの展開を進めます。

背景

近年、防災計画や都市計画、森林・農地管理などの業務では、地図情報のデジタル技術を活用した業務の効率化(DX:デジタルトランスフォーメーション)が進められています。これまでに、NTTデータは、衛星画像を活用した「AW3D全世界デジタル3D地図(以下:AW3D)」の提供を通じて、世界130カ国・地域以上3,500以上の幅広いプロジェクトを支援し、衛星画像を活用した先進的な業務の効率化を推進してきました。
日本においては、地図縮尺1/2,500相当注3の衛星画像地図製品「日本全国データセット」の整備により、離島・山間地を含む全てのエリアで利用可能なサービスを提供してきました。今回、「日本全国データセット オルソ画像」の更新により、最新の日本全国の衛星画像地図を迅速に利用できるようになります。

図1.AW3D日本全国データセット オルソ画像 2023年度版

図1.AW3D日本全国データセット オルソ画像 2023年度版

図2.AW3D日本全国データセット オルソ画像 2023年度版(拡大:東京)

図2.AW3D日本全国データセット オルソ画像 2023年度版(拡大:東京)

特長(概要)

本製品の特長は以下の通りです。

  • 提供の迅速性
    最短即日(1~3営業日以内注4)で製品の提供を行います。
    日本全国を対象に事前整備しているため、必要なときに必要なエリアのデータを活用できるようになります。
  • 地図の最新性
    50%以上のエリアが2022年に撮影された衛星画像、95%以上のエリアが2020年以降に撮影された衛星画像により構成され、最新の状況を確認可能です。今後も年1回の頻度で継続的に更新を予定しています。
  • 地図の正確性
    製品の精度は都市計画などに活用できる地図縮尺1/2,500相当注3であり、解像度は家屋や樹木が判読できる30cm解像度注3です。
  • 提供形式の汎用性
    地図情報向けのRGBカラー画像に加えて、植生の解析に適した近赤外バンドを加えた4バンド画像、およびWEBシステムに適したタイルデータでの提供も開始し、より多様な用途へ活用できます。

活用事例

自治体:
都市計画における最新の現況把握、都市緑化の把握、森林状況の把握。
建設・土木:
開発予定区域における現況把握、都市開発計画の策定、建設適地の選定。
電力:
施設周辺の現況把握、設備周辺環境の変化把握、施設管理地図の更新。
映像・メディア:
映像コンテンツの作成。

今後について

NTTデータは、今後年1回を目安に衛星画像の更新を行うとともに、さまざまなアプリケーションやソフトウエア利用環境への対応や、衛星画像から抽出する地図情報の拡充など、より利用しやすい衛星画像ソリューションの展開を進めます。

注釈

  • 注1 「AW3D」は、日本国内における株式会社NTTデータと一般財団法人リモート・センシング技術センターの登録商標です。
  • 注2 地上分解能30~40cm級の衛星画像を用いて作成しています。
  • 注3 水平精度1.75mRMSE(二乗平均平方根誤差)
  • 注4 ご注文の内容に応じて、納期の調整が必要な場合があります。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

参考

AW3Dについて
2014年2月、NTTデータとRESTECは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち(ALOS))」が撮影した約300万枚の衛星画像を使い、世界で初めて5m解像度の数値標高モデル[Digital Elevation Model(DEM)]で世界中の陸地の起伏を表現している全世界デジタル3D地図のサービス提供を開始しました。
2015年5月からは、都市計画等の分野において利用を広げるために米国の民間衛星会社MAXARの衛星画像を活用した高精細版3D地図の提供を開始しました。これにより最高50cm解像度を実現し、都市エリアを中心とした「建築物」レベルの細かな起伏の表現が可能となりました。さらにAI等最先端技術を用いた地物情報抽出にも取り組んでおり、お客さま業務の短工期化、低コスト化を支援しています。
AW3Dは、世界130カ国・地域以上・3500プロジェクト以上で、新興国におけるインフラ整備や防災対策などの社会問題の解決に活用されており、社会および経済発展へ貢献しています。
AW3D WEBサイト http://www.aw3d.jp/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
社会基盤ソリューション事業本部
ソーシャルイノベーション事業部
本間、白石、渋谷
TEL:050-5546-2507

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