三菱ガス化学製品のCFP算定ルールの第三者承認制度取得を支援し、承認ルールに準拠したシステムを提供

~信頼性・妥当性を確保しながら迅速なCFP算定を実現~

トピックス

2026年1月26日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、三菱ガス化学株式会社(以下、三菱ガス化学)に対し、製品のライフサイクル全体の温室効果ガス総排出量であるカーボンフットプリント(以下、CFP)注1を正確に算定し、効率的に開示できる自動算定システムを提供しました。本システムは、三菱ガス化学が策定し、第三者が承認した算定ルールを反映し、国際規格に準拠した信頼性の高い情報開示を支援します。従来、膨大なデータ収集や複雑な計算が必要だった製品単位の排出量算定を自動化することで、業務負担を大幅に軽減し、迅速かつ一貫したルールでの対応が可能になります。2026年1月から三菱ガス化学で本格的に運用を開始します。今後、他の企業への展開も視野に、サプライチェーン全体での排出量の可視化を促進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

背景

カーボンニュートラルの実現に向けて各企業が排出量の削減に取り組む中、サプライチェーン横断での製品ごとの環境負荷を測るため、CFPの開示を求める動きが高まっています。欧州では電池や鉄鋼など一部製品でCFP開示が義務化されるなど、規制強化の流れが加速しています。さらに、単なる開示にとどまらず、国際規格(ISO14040、ISO14044、ISO14067等)への準拠や、第三者認証の取得といった算定方法の信頼性と妥当性が重視されています。
一方で、CFP算定には膨大なデータ収集や複雑な計算が必要であり、手作業での対応が企業にとって大きな負担になっています。また、個社ごとに整備が必要なCFP算定のルール策定をはじめ、国際規格への準拠、第三者認証の取得まで十分に進んでいない企業も多く、取引先に対して妥当性を担保したCFPを開示することが難しい状況です。三菱ガス化学も同様の課題を抱えており、NTTデータはこの課題を解決するため、三菱ガス化学の算定ルールの策定支援と第三者承認制度を取得した算定ルールに基づく自動算定システムの提供に至りました。

概要(特長)

NTTデータは、三菱ガス化学向けに、CFP算定ルールの策定・第三者承認取得を支援し、それに基づいてCFPを自動算定するシステムを提供しました。2026年1月から本格的に運用開始します。

本システムの特長は以下の通りです。

1.一般社団法人サステナブル経営推進機構(以下、SuMPO)注2のInternal-PCR承認制度注3により承認を受けた信頼性の高いルールに対応

Internal-PCR承認制度とは、企業が策定した自社製品に適したCFP算定ルールに対して、第三者であるSuMPOがISO14040:2006及びISO14044:2006に基づき定める要求事項に沿って審査・承認する仕組みです。今回の取り組みでは、株式会社LCAエキスパートセンター注4と協力し、三菱ガス化学のCFP算定ルール策定を支援し、SuMPOの審査・承認を受けました。本システムは、国際規格と整合した信頼性の高い算定ルールに適用可能であり、外部への開示において、妥当性の高い根拠を持ってCFPを提示することが可能です。

2.承認を取得した算定ルールに基づいた一括自動算定システムの構築

本システムは、企業が策定した独自の算定ルールを実装し、その算定ルールに基づいた自動算定を行うことができます。第三者の承認を取得した算定ルールを実装することにより、従来の手作業では実現できなかった迅速かつ高精度な算定を、信頼性の高いルールで実施することが可能になります。

図:第三者の承認を受けたルールに基づいて、製品のCFPを自動算定する仕組み

今後について

NTTデータは、本取り組みを先進事例として、CFP算定ルールの策定支援や自動算定システムを、お客さまに展開していきます。これにより、企業が国際規格に準拠した信頼性の高いCFPを効率的に開示できる環境を整え、サプライチェーン全体での排出量の可視化を促進します。今後も、脱炭素経営の実現に向けたデジタル技術の活用を強化し、持続可能な社会の構築に貢献していきます。

注釈

  • 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
コンサルティング事業本部
コンサルティング事業部
会計・経営管理ユニット
福持、田中
E-mail:csaksales@kits.nttdata.co.jp