横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行、七十七銀行、東日本銀行の5行が共同利用する次期統合データベースを稼働開始

~データ利活用の高度化と安定的な業務継続を支える共同利用型データベース基盤を刷新~

トピックス

2026年1月29日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、株式会社横浜銀行、株式会社北陸銀行、株式会社北海道銀行、株式会社七十七銀行、株式会社東日本銀行の5行(以下、MEJAR各行)が共同利用する次期統合データベース(以下、統合DB)を構築し、2026年1月より稼働開始しました。データ利活用の高度化と安定的な業務継続を支える基盤として、MEJAR各行の業務を支援します。
今回の取り組みは、5行が同一基盤上で共同利用するデータ利活用基盤を同時更改するもので、40を超えるサブシステムと1万8千を超えるBIツールの定義移行を伴う、MEJARにおける過去最大規模のデータ基盤刷新です。
統合DBには、Snowflake AIデータクラウド注1を採用するとともに、大規模かつ複雑なデータ連携・加工処理をインフォマティカのAI搭載のIntelligent Data Management Cloud™注2(以下、IDMC)へ移行しました。これにより、AIなど先端技術の適用を見据えた柔軟なデータ基盤の整備にくわえ、災害時の業務継続性向上や将来の拡張性を確保しています。これらの取り組みを通じて、MEJAR各行における経営判断の高度化および顧客向けサービス向上に貢献します。
NTTデータは今後、本取り組みで得た知見を他の金融機関にも展開し、業界全体のデータ活用の高度化や災害に強いシステム基盤構築に寄与します。

背景

金融機関では、顧客体験の向上、与信精度の高度化、デジタルチャネルの強化、新サービスの創出などを目的にデータ活用の重要性が一層高まっています。近年は、高度な分析を可能にするAI搭載のデータ基盤整備が不可欠となる一方、従来のオンプレミス中心のシステムでは、データ量の増大や処理負荷の変動、外部データ活用の拡大といった要望への柔軟かつ迅速な対応が課題となっていました。
また、Informatica PowerCenter注3(以下、PowerCenter)は長年にわたり多くの金融機関で利用されてきた一方で、将来のデータ利活用の高度化や大規模災害時の業務継続性の確保を見据え、オンプレミスのワークロードをクラウドネイティブなIDMCへモダナイズさせる必要がありました。こうした状況から、MEJAR各行の持続的成長とDX加速を支える次世代クラウドデータ基盤の構築が求められていました。

概要

NTTデータは、MEJAR各行が共同利用する次期統合データベースを構築し、5行同時に本番稼働させました。本取り組みは、従来インフォマティカのPowerCenterで管理されていた大規模データ連携資産を再利用しながら、将来にわたり安定的に利用可能なクラウドネイティブ基盤へ移行することを目的としています。
データウェアハウスにSnowflake AIデータクラウドを採用し、高度かつ柔軟なデータ基盤を構築するとともに、約9,000本に及ぶデータ連携・加工処理をIDMCプラットフォームへ移行・マイグレーション注4し、クラウドベースのデータ統合基盤を実現しました。
さらに、クラウドの特性を生かした構成により、可用性と復旧性を確保し、災害発生時においても安定した業務継続を可能としています。あわせて、Streamlit注5で構築した直感的なデータカタログを新たに開発し、利用者が必要なデータを迅速かつ容易に把握・活用できる環境を構築しました。なお、統合DBは、NTTデータ独自のクラウドセキュリティサービス「A-gate®注6を採用するなど、金融機関に求められる高水準のセキュリティおよびコンプライアンス要件に対応しています。

統合DBの導入効果

統合DBの稼働により、MEJAR各行は以下の効果を実現しています。

  • AIや機械学習など、高度なデータ分析・活用を可能とする基盤の整備
  • 大規模な既存システム資産(オンプレの旧システム)のクラウド移行によるコスト最適化
  • 災害発生時においても、安定した業務継続を可能とするシステム構成の確立
  • 利用者がデータを探索・活用しやすい環境の整備

これにより、データドリブンな経営判断および顧客向けサービスの高度化を一層推進できます。

今後について

NTTデータは、本基盤を軸に、SnowflakeおよびインフォマティカのIDMCを活用し、MEJAR各行におけるデータ利活用の高度化、デジタルサービス開発の加速、AI導入の推進を継続的に支援します。
また、本取り組みで得られた知見を金融機関全体へ展開し、業界全体のデータ活用高度化および災害に強いデータ基盤の構築に貢献します。

図:統合DBを軸としたデータ分析・利活用の全体イメージ

注釈

  • 注1 Snowflake Inc.が提供するAIの活用と、データの共有・利用が行える統合データ管理プラットフォームです。
  • 注2 インフォマティカが提供するクラウド型データマネジメント基盤です。
  • 注3 インフォマティカが提供する複数システムに分散したデータを集約・加工する機能を持つデータ統合ツールです。
    クラウド版であるインフォマティカのIDMC(Intelligent Data Management Cloud)へ移行が進められています。
  • 注4 既存システムのデータや処理資産を、新しいシステム環境へ移行することです。
  • 注5 PythonコードのみでWebアプリやデータダッシュボードを構築できるアプリケーションフレームワークです。
  • 注6 NTTデータが提供するクラウドセキュリティサービスです。クラウド環境におけるアクセス制御やネットワーク分離などの機能を備え、金融機関など高いセキュリティ要件を持つシステムで利用されています。A-gate® | NTTデータ - NTT DATA
  • 「A-gate®」は日本国内における株式会社NTTデータの商標登録です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
営業企画推進部
第三営業企画担当
藤田、田中
TEL:050-5546-7900