デジタル庁「ガバメントAI」で試用する大規模言語モデルに「tsuzumi® 2」が選定
トピックス
2026年3月23日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、NTT株式会社(以下、NTT)が開発した大規模言語モデル「tsuzumi® 2」を活用し、行政分野における生成AIの活用推進を目的として、デジタル庁が実施した「ガバメントAIで試用する国内大規模言語モデル(LLM)の公募」に応募し、2026年3月に試験導入対象の国内開発LLMとして選定されました。2026年度より、デジタル庁が整備する生成AI利用環境「源内(げんない)」において試用され、行政実務における有効性や課題の評価・検証が行われる予定です。
今回の試験導入では、行政文書の作成支援、職員向け対話型AI、行政業務アプリケーションへの組み込みなどの用途を想定しています。NTTデータはNTTと連携し、日本語に強みを持つ「tsuzumi 2」の提供を通じて、政府の生成AI活用の高度化や行政サービスの効率化・高度化に貢献します。
今後、「源内」で「tsuzumi 2」はじめ複数のLLMを試験導入し、行政実務での有効性が検証されます。その結果を踏まえ選定されたLLMに対して、2027年度以降、政府調達が計画されています。なお、NTTデータは、今後も「tsuzumi 2」をさまざまな業界に対して積極的に展開していき、政府・自治体・企業におけるAIの安全で信頼性の高い活用を支援し、社会課題の解決とデジタル社会の実現に貢献していきます。
背景・概要
人口減少や少子高齢化に伴う担い手不足が進む中、公共サービスの維持・強化に向けて、政府における生成AIをはじめとするAIの積極的な活用が求められています。
デジタル庁では、政府によるAI活用を社会実装の起点とする「ガバメントAI」の取り組みを推進しています。2025年5月以降、同庁職員が利用可能な生成AI利用環境「源内」を構築し、業務での利用を進めています。また、2026年度には「源内」を他府省庁へ展開する予定です。
こうした取り組みの中で、行政文書の記述様式や日本語特有の表現に適合した国内開発LLMの活用が重要とされています。デジタル庁は、行政実務における国内開発LLMの実用性や課題を評価・検証することを目的に、ガバメントAIで試用する国内開発LLMの公募を実施しました。
NTTデータは、NTTが開発した大規模言語モデル「tsuzumi 2」を活用し、行政分野における生成AIの活用推進を目的として本公募に応募しました。その結果、「tsuzumi 2」が試験導入対象の国内開発LLMとして選定されました。選定されたLLMは、デジタル庁の生成AI利用環境「源内」において試験導入され、行政実務への適合性や有効性について評価・検証が行われます。
tsuzumi 2の特長
「tsuzumi 2」は、日本語に強みを持つ大規模言語モデルであり、ビジネスおよび行政分野での実務利用を想定して設計されています。日本語の高度な文脈理解能力や自然な文章生成能力を備えており、行政文書の作成支援や業務ナレッジの有効活用を通じて、幅広い行政業務の効率化と高度化に貢献することが期待されています。
今回の試験導入では、以下のような用途での活用が想定されています。
- 職員向け対話型AIサービス
対話型(チャット形式)で、業務に必要な情報の検索や整理を支援します。 - 行政業務アプリケーションへの組み込み
行政実務に特化したAIアプリケーションへ組み込み、業務プロセスの効率化や高度化を支援します。 - 行政業務の効率化・高度化支援
起案文書や説明資料の作成、要約、情報整理などを支援し、職員の業務効率向上を図ります。
NTTデータは、官公庁における豊富なシステム開発・運用の知見を生かし、本取り組みを通じて政府機関における生成AI活用の実証を支援します。
今後について
今後、デジタル庁の生成AI利用環境「源内」において「tsuzumi 2」を試験的に導入し、行政実務における実用性や課題について評価・検証が行われます。評価・検証の結果および府省庁の具体的なニーズを踏まえ、2027年度以降に政府職員向けの本格提供が行われる計画です。
NTTデータは、今後も「Smart AI Agent®」構想のもと社内外のAI活用を推進し、「tsuzumi 2」をさまざまな業界に対して積極的に展開していきます。今後も日本語性能が高いAI技術などの研究開発を進めるとともに、政府・自治体・企業における生成AIの安全で信頼性の高い活用を支援し、社会課題の解決とデジタル社会の実現に貢献していきます。
NTTデータグループが描くAI活用の未来
NTTデータグループは、積極的なAI活用の推進とガバナンスの両輪でお客さまのビジネス、当社のビジネスの変革を推進します。お客さまのビジネスでは、AIエージェントが指示に応じ自律的に対象業務のタスクを抽出・整理・実行する「Smart AI Agent」の実現をめざします。当社のビジネスでは、ソフトウェア開発の大幅な生産性向上や実践的AI人財の育成を加速します。これらを通じて、AIネイティブな業務プロセス改革に取り組み、人手不足等の社会課題解決に貢献するとともに、人が付加価値の高い業務領域に注力できる世界を実現していきます。
注釈
- 「tsuzumi」はNTT株式会社の登録商標です。
- 「源内」はデジタル庁の生成AI利用環境のプロジェクト名称です。
- 「Smart AI Agent」は、株式会社NTTデータグループの米国、英国、欧州連合および日本国内における登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。