貿易手続きのデジタル化を官民一体で推進し、輸出企業の関税削減を支援

~JAFTAS®刷新により原産地証明のデータ連携を実現~

トピックス

2026年4月15日

東京共同会計事務所/株式会社東京共同トレード・コンプライアンス
株式会社NTTデータ

株式会社東京共同トレード・コンプライアンス(以下、東京共同)と株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、経済連携協定(Economic Partnership Agreement以下、「EPA」)注1活用プラットフォーム「JAFTAS®注2において、日本商工会議所が提供する第一種特定原産地証明書発給システム(以下、発給システム)の刷新に対応し、日商連携機能をリニューアルします。2026年5月中の提供開始を予定しています。本リニューアルでは、従来のPDFファイルによる連携から、原産品判定情報やサプライヤー証明書情報などをデータとして直接連携する機能を実装します。これにより、企業の原産地証明手続きにおける入力作業を削減し、業務効率化と品質向上を実現します。本取り組みは経済産業省の補助金事業とも連動し、官民一体での貿易手続きのデジタル化を推進します。

背景

近年、トランプ大統領による米国の関税政策等の世界情勢により日本の産業界においても関税インパクトを検討することは重要な経営アジェンダとなっています。米国との取引にどうしても注目が集まりますが、日本においては自由貿易を推進する流れは継続しており、日EU協定、CPTPP、RCEP協定など日本と主要貿易国・地域間でEPAを活用した関税の減免手続きが引き続き積極的に活用されています。グローバルサプライチェーン構築に際して、EPAを活用した関税戦略の巧拙を織り込む必要性が高まっており、大手製造業は原産地証明の重要性を再認識し、国内サプライチェーン全体でのEPA原産資格調査の体制を強化する流れが非常に強くなってきています。
2024年7月から発給システムとのシステム連携機能を搭載しているJAFTASは、令和7年度「貿易プラットフォーム活用による貿易手続デジタル化推進事業費補助金」(経済産業省)の事業として、JAFTASと発給システムのデータ連携機能の追加開発を実施しています。今般の追加開発は、日本商工会議所の発給システムが刷新されることを受け、JAFTASも利用者の利便性の維持・向上という目的・観点から、以下の【概要】のとおり改修を行いました。

図:貿易プラットフォームデジタル化推進事業支援について

概要

東京共同とNTTデータは、EPA活用プラットフォーム「JAFTAS」において、日本商工会議所の発給システム刷新に対応し、日商連携機能をリニューアルします。これにより、利用企業から輸出産品の原産品判定依頼書に関する情報の受け入れについて、従来のPDFファイルによる典拠書類注3の提出だけではなく、データ申請することが可能になります。原産資格調査に協力したサプライヤー企業においても、サプライヤー証明書に記載している情報を登録する機能を搭載します。制度理解が難しいEPA原産資格調査の判定機能を利用者へ提供することによって、原産資格調査の理解を促したうえで手続き効率化を行い、EPAを活用した輸出促進へ貢献することだけではなく、各判定事務所における審査の負荷を軽減する目的もあると考えられます。

発給システムの主な新機能

  1. 原産性判定に必要な資料の入力・作成機能(CTC対比表/VA計算ワークシート注4の入力・作成機能)
  2. サプライヤー証明書情報の入力機能
  3. 委託生産者チェックシート・誓約書の入力・作成機能

JAFTASの日商連携機能の主な新機能

  1. 原産品判定情報のデータ連携機能
  2. サプライヤー証明書情報のデータ連携機能
  3. 委託生産者チェックシート情報のデータ連携機能

今後について

今後も関係機関および利用企業との連携を強化し、サプライチェーン全体でのデータ活用を通じて、EPA活用の高度化と輸出企業の競争力向上に貢献します。

注釈

  • 注1 経済連携協定(EPA)とは、国や地域間の取引でかかる関税や規制を緩和し、物品やサービスなどの貿易の拡大を促進するための協定である自由貿易協定(FTA)に加え、投資や知的財産権などより広範囲を取り決めた国際的協定です。
  • 注2 JAFTAS(Japan Automotive FTA System)とは、契約企業およびそのサプライヤー企業に対して、EPA原産資格調査システムとEPA専門家のサポートを提供するEPA原産資格調査支援システムです。
    契約企業名称(主要契約企業)
    いすゞ自動車株式会社、スズキ株式会社、株式会社SUBARU、ダイハツ工業株式会社、株式会社デンソー、トヨタ自動車株式会社、本田技研工業株式会社、三菱自動車工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社、ヤンマーロジスティクス株式会社他(五十音順)
    一般利用企業2,120社超(2026年3月25日現在)
  • 注3 典拠書類とは、輸出入手続きや原産地証明書の発給において、申請内容の正確性を証明するために必要な根拠資料です。
  • 注4 CTC対比表/VA計算ワークシートとは、指定発給機関である日本商工会議所に提出する品目別原産地規則を立証するための典拠書類です。
  • 「JAFTAS」は株式会社東京共同トレード・コンプライアンスの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
  • 株式会社東京共同トレード・コンプライアンスは、「JAFTAS」の運営のため東京共同会計事務所の100%出資により設立された会社です。

本件に関するお問い合わせ先

東京共同会計事務所/株式会社東京共同トレード・コンプライアンス
JAFTAS事業部
広報担当
柴崎、中垣
TEL:03-5219-8660
E-mail:jaftas_info@tktc.co.jp

株式会社NTTデータ
第三公共事業本部
デジタルプラットフォーム事業部
第一システム統括部
第一営業担当
河田、吉村
TEL:050-5546-2910
E-mail:epateam@kits.nttdata.co.jp