「NTT DATA NET-ZERO Vision 2040」に基づく取り組みの最新状況をWBCSD会合にて発表
トピックス
2026年4月30日
株式会社NTTデータグループ
株式会社NTTデータグループ(以下、NTTデータグループ)は、世界持続可能開発ビジネス会議(World Business Council for Sustainable Development:WBCSD)の会合において、自社の気候変動目標に関する最新状況を発表しました。同会合では、NTTデータグループが推進する「NTT DATA NET-ZERO Vision 2040」注1の実現に向け、データセンターにおけるScope1(自社における直接排出)・Scope2(自社における間接排出)排出量は2030年までに、さらにオフィスを含む排出量は2035年までに、それぞれ実質ゼロを達成する見通しを示しました。また、削減が困難な残余排出への対応として、高品質な二酸化炭素除去(Carbon Dioxide Removal:CDR)注2の適用に向け、Climeworks社と提携することを発表しました。本提携により、当社がこれまで培ってきた経験と専門性を生かし、顧客のネットゼロ実現、持続可能なITの推進、およびバリューチェーン変革の実現に向けた支援を強化します。
背景
NTTデータグループは、「NTT DATA NET-ZERO Vision 2040」に基づき、2030年までにデータセンターからのScope1(自社における直接排出)・Scope2(自社における間接排出)排出量の実質ゼロ、2035年までにオフィスを含むScope1・Scope2の実質ゼロ、さらに2040年までにScope3(バリューチェーン全体における間接排出)を含めた実質ゼロをめざしています。この実現に向けて、省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの導入など、排出削減に資するさまざまな施策を進めています。
一方、データセンター事業に伴う排出のうち、Scope1に含まれる一部の排出源については、現時点で有効な削減手段の確立に至っていません。NTTデータグループは、こうした削減困難な温室効果ガスに対し、大気中からCO2を除去・貯留することで創出されるCDRクレジットを活用していく予定です。
概要(特長)
1.NTTデータグループの気候変動目標の最新状況
NTTデータグループの事業を支える電力は、2024年度において56%が再生可能エネルギー由来であり、これは前年度から7ポイントの増加です。2025年度においても、同様の進捗を報告する見込みです。
2.高品質なCDRクレジットの調達
本提携により、NTTデータグループはClimeworks社が提供する、複数のCDR技術を組み合わせた高品質かつ多様なCDRクレジットへのアクセスを確保します。これにより、2030年までにデータセンターにおけるScope1・Scope2排出量の実質ゼロ実現に向けた取り組みを着実に進めていきます。
3.脱炭素の社会実装に向けたパートナーシップの深化
NTTデータグループとClimeworks社は、脱炭素に向けた取り組みを理念にとどめるのではなく、実効性のある形で社会実装につなげていくという問題意識を共有しています。当社は日本に本社を置くITおよびテクノロジーサービス事業者として初めて、Climeworks社と提携します。両社は、長期的なサステナビリティ戦略の強化と同時に炭素除去産業における新たなビジネス機会の開拓に向けパートナーシップを深化させます。
株式会社NTTデータグループ 代表取締役社長 佐々木裕のコメント
気候変動への対応は、目標を掲げるだけでなく、それを実効性のある取り組みとして着実に実装していくことが重要です。当社は、自社の炭素排出量削減を継続的に進めるとともに、その知見と経験を活かし、顧客の皆さまが真に持続可能な事業運営を実現するための支援を行っています。今回のClimeworks社との提携は、削減が困難な残余排出に対して高品質なCDRクレジットを活用するものであり、CDR技術全体の有効性と普及拡大にも貢献できると考えています。Climeworks社との議論やパートナーシップを通じて、実践的かつ高い信頼性と実行性を持つNet-Zero注3に向けた取り組みをさらに深化させていきます。
株式会社NTTデータグループ サステナビリティ経営推進本部長 David Costaのコメント
今回のWBCSDでは、当社が世界中の顧客に提供しているサステナビリティ関連サービスについても紹介しました。これには、「Climate & Nature」「Corporate Sustainability」「Sustainable IT」「Sustainable Value Chain」などの分野が含まれます。これらのサービスを通じて、顧客のNet-Zero戦略の策定支援、開示・報告体制の高度化、IT関連排出量の削減、サプライチェーン全体の排出量の可視化、複雑なサステナビリティ課題解決を支援しています。当社の顧客は、測定可能で、実行可能かつ実データに基づいたサステナビリティ戦略を求めています。当社の役割は、構想を具体的な行動へつなげ、炭素排出量の測定・報告体制の整備から、事業、テクノロジー、バリューチェーン全体にわたる削減までを一貫して支援することです。今回の提携はこうした取り組みを強化するものです。当社はまず排出削減を優先し、削減が困難な残余排出に対して、高品質かつ多様なCDRクレジットを活用していく考えです。
Climeworks社 CEO兼 共同創業者 Christoph Gebaldのコメント
AIの拡大とデータセンター建設が進む中で、企業には自らのカーボンフットプリントを管理するための、明確で信頼性のある手段が求められています。本合意を通じて、私たちはNTTデータグループのNet-Zero・オペレーションに向けた取り組みを後押ししていきます。今後10年間にわたり、数十万トン規模のカーボンリムーバルへのアクセスを提供することで、Climeworksは、カーボンリムーバルがAI経済において重要な要素となりつつあることを示しています。
今後について
NTTデータグループは、本提携を通じてClimeworks社との連携を強化し、Climeworks社の専門知識とNTTデータグループのデジタル・ケーパビリティを融合させることで、Net-Zero実現に向けた取り組みをさらに推進していきます。これらの取り組みを通じてNTTデータグループは、顧客および社会全体のNet-Zero実現をめざします。
注釈
- 注1 グローバルで加速するNet-Zeroへの取り組み要請を踏まえ、2021年に策定した2050年までの気候変動対応ビジョンを改定し、2040年までにNet-Zero実現をめざす「NTT DATA NET-ZERO Vision 2040」を、2023年6月9日に新たに策定しました。
- 注2 二酸化炭素除去(Carbon Dioxide Removal:CDR)とは、二酸化炭素(CO2)排出を削減するだけでなく、実際に大気中から二酸化炭素(CO2)を取り除くことを指します。
- 注3 Net-Zero(ネットゼロ)とは、温室効果ガス排出量を可能な限り削減した上で、削減できない残余排出について大気中から除去・貯留することにより、排出量と除去量が均衡する状態を指します。
- 本リリースに記載されている内容は、発表日現在の情報であり、今後予告なく変更される場合があります。
- 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータグループ
サステナビリティ経営推進本部
E-mail:climate@kits.nttdata.co.jp