分野の枠を超え、共に成長する──NTTデータ九州「九州アジア開発CoE」の挑戦

NTTデータ九州の「九州アジア開発CoE(Center of Excellence)」は、高度な専門性を持つIT人材を育成し、拡大するIT需要に応えていくために生まれた組織です。2025年の発足以来、金融分野で培った高品質なシステム開発のノウハウや、自治体・地域企業・大学などの領域におけるナレッジを集約し、人材交流によるシナジー創出を目指しています。中国・ベトナム拠点との連携も強化し、「九州・アジアに挑戦できる」環境づくりにも取り組む同組織。その現在地を、4名のエンジニアへのインタビューからひも解きます。

目次

この記事に登場する人

Profile

太田 晋介

太田 晋介 Ota Shinsuke

2015年入社 九州アジア開発CoE 課長

クレジットカード関連のシステム構築を手掛ける部署でマネジメントを担う。東京のSIerで保険・金融・物流・製造などのシステム開発を経験後、地元・福岡で子育てをしたいという思いをきっかけに転職を決意。

大山 翔

大山 翔 Oyama Sho

2018年入社 九州アジア開発CoE 課長代理

インターネットバンキング/API通信連携基盤の開発リーダーを担当。東京のSIerで産業・物流系システムの開発に従事。全国転勤を経験後、地元・九州を生活拠点にしたいと思い転職。

小磯 緩美

小磯 緩美 Koiso Hiromi

2000年入社 九州アジア開発CoE 課長代理

地域金融機関向けWebシステムの開発プロジェクトでPMを担当。新卒で入社して以来、一貫して銀行や保険など金融領域のシステム開発に携わる。2回の産休・育休を経験。

瀬川 剛史

瀬川 剛史 Segawa Takeshi

2012年入社 九州アジア開発CoE 課長代理

東京勤務でメガバンクの法人向け資金管理システムのPMを担当。前職は大手SIerの協力会社で金融分野のシステム運用や開発に従事。より顧客に近いポジションでプロジェクトマネジメントに挑戦するために転職。

培ってきた品質確保のノウハウを武器に、シナジーを生み出していく

太田 晋介

2015年入社
九州アジア開発CoE 課長

九州アジア開発CoEは、業界や拠点をまたいだ知見を集約し、それぞれの強みを組み合わせてシナジーを生み出すことを目指す組織です。これまで金融システムを手掛けてきたチームが核となり、そこに公共領域や文教領域のシステムの知見を持つメンバーが段階的に合流してきました。現在は、当社が金融領域で培ってきた品質確保のノウハウを土台に、メンバーそれぞれが持つ技術をデータベース化し、エンジニアの技術力やマネジメント力の向上に役立てようとしています。

その一例が、プロジェクトマネジメントの標準化です。どの案件でも一定の品質を出せるよう、必要なドキュメントや進め方を「プロジェクトの標準セット」として整備し、PMはそれを参照しながらプロジェクトを進行します。加えてメンバーの能力に磨きをかけるために、マネジメント・AI・海外パートナーとの連携といったテーマ別に推進チームをプロジェクト横断で組成し、さらなるスキル開発を進める施策について議論しています。

こうした取り組みに加えて、中規模のSIerから転職した身としては、手掛けるプロジェクトの大きさも九州アジア開発CoEの特徴だと感じています。全国の金融機関向けの統一システムの開発など、前職よりも大規模な案件に関わることが増えました。そうしたプロジェクトでは新しい技術に取り組む機会も豊富です。

今後は、私たちの品質基準を守りながら、業務を効率化できるAIモデルを作り上げていきたいと考えています。開発工程における試験を、より早く、より正確に進められる仕組みを構築し、九州アジア開発CoEの競争力と価値の向上につなげていきたいと考えています。

九州アジア開発CoEだから得られる裁量と成長機会

大山 翔

2018年入社
九州アジア開発CoE 課長代理

インターネットバンキング/API連携基盤の開発プロジェクトでリーダーを担当しています。ホスト通信基盤の一部をオープン化する計画に、私は基本設計のフェーズから加わりました。単に決められた仕様を実装するのではなく、開発方式の設計から手掛け、チームで新しい仕組みをつくり上げていくプロセスは大変でしたが、とても楽しく、充実した経験でした。

前職では開発業務に特化していましたが、転職後はマネジメント業務を担う機会が増えました。現在手掛けているシステムは、直接やり取りするお客様の先に、全国各地の金融機関がいて、さらにその先にエンドユーザーである事業者の方々がいる大規模なものです。

ステークホルダーが多く、多方面から要望が集まるプロジェクトは、要件変更が発生しやすくなります。大切にしているのは、課題の影響範囲を整理した上で関係者に共有し、合意形成をリードすること。大規模なプロジェクトを前進させることは簡単ではありませんが、着実にマネジメントスキルを磨けている実感があります。

九州アジア開発CoEには、業務に関係することであれば、柔軟に新しいことに取り組める風土があります。特に新たな技術の取得には積極的で、AIやマネジメントに関する勉強会など、誰でも参加できるオープンな学びの場も用意されています。入社前は「お堅い」社風のイメージがありましたが、誠実で仕事もプライベートも楽しむ、魅力的な人が多い職場です。

興味のある勉強会に参加して、最新技術やプロジェクト運営の知見を仲間と一緒に学びながら、現場での実践を通じて成長していける。そうした多くの学びの機会が得られることは、この組織の魅力だと思います。

サービスや組織の発展とともに広がる活躍の場

小磯 緩美

2000年入社
九州アジア開発CoE 課長代理

私は今、全国の地域金融機関を対象とした事業者向けポータルサービスを開発するプロジェクトのPMを務めています。初期段階は、帳票を電子化する機能をメインに開発し、第二段階では融資相談のやり取りを行える機能を追加。そして現在は、お客様のご要望をくみ取りながら仕様追加を行いつつ、エンドユーザーへお知らせを発信する機能を開発しています。

競合サービスも少なくありませんが、お客様からは「こういう機能が欲しい」「こんな使い方をしたい」と多くの要望をいただいており、まだ成長の余地が多分にある領域だと感じています。

開発メンバーの勤務地はさまざまで、センター機能がある首都圏のほか、九州を含む国内の複数拠点と、中国のオフショアチームが連携して開発を行っています。場所にとらわれず、全国規模のシステム開発に携われることは大きな魅力だと思います。最近ではベトナムの現地法人との協働プロジェクトもスタートし、海外とのつながりも今後さらに広がっていく見込みです。

これから九州アジア開発CoEは、より幅広い領域へ事業を拡大していく予定です。ゆくゆくは私も、金融に限らず、より幅広い分野のシステム開発にも取り組んでみたいと考えています。組織の発展とともに、新しい挑戦の機会が増えていくことが楽しみです。

また、働く環境の面では、リモートワークやフレックス、時間単位で取得可能な有休などが整備されている点も魅力です。私も、保育園からの急な呼び出しや学校行事にも柔軟に対応できていますし、子育て中の方にとっても働きやすい職場だと思います。

顧客と同じ目線で挑む、グローバルサービスの最前線

瀬川 剛史

2012年入社
九州アジア開発CoE 課長代理

私は東京拠点で、メガバンクが海外展開企業向けに提供する資金管理システムの、業務アプリ開発チームでPMを務めています。当社が担当している機能の進捗・品質管理や、お客様との仕様調整が私の主な役割です。

手掛けるシステムの主なユーザーは海外展開する大手企業が中心で、システムの規模も金額も大きく、お客様のビジネスにも強い影響を持つのが特徴です。そんなサービスを、お客様と非常に近い立ち位置で開発できることに、とてもやりがいを感じています。米国やロンドンの拠点にいるベンダー・銀行担当者と時差を越えてやり取りしながら、海外製品との競争を勝ち抜けるようなサービスを開発しています。

プロジェクトは福岡・東京・協力会社・オフショアによる多拠点構成で、リモート開発が前提です。私は東京勤務なので、同僚と対面で会う機会は多くありませんが、オンラインでの進捗共有や議論を重ねることで、お客様も含めた一体感あるチームをつくれている実感があります。

お客様のご要望にお応えするために直近2~3年で開発規模も人員も2倍ほどに拡大しました。今後は生成AIを用いた開発や、要件定義などの上流工程におけるAI活用も推進し、さらに効率的にマネジメントできる体制を築いていきたいと考えています。

九州アジア開発CoEには、ベトナム拠点を起点に、フィリピンをはじめとした人口が多く平均年齢も若い地域で、海外パートナーとの協働体制を広げていく構想があります。これから私もその開発体制の構築に関わり、グローバルにシステム開発をリードしていくつもりです。

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多様な分野で社会の基盤を支えながら、新しい技術に踏み出していく横断的な組織である九州アジア開発CoE。そこでの仕事のあり方やキャリアはさまざまですが、品質へのこだわりを軸に、それぞれの強みを掛け合わせながら新しい価値づくりに挑戦しています。九州から全国・アジアへ。九州アジア開発CoEの可能性は、これからさらに広がっていきます。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです