企業内システムと外部システムをWebサービスにより連携させる「出張旅費申請システム」の運用開始 〜今年度からのサービス連携のソリューションの本格展開を視野に、Webサービスによる社内システムを構築〜

ニュースリリース/NTTデータ

2003年5月30日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータは、社員の出張旅費の申請から支払いまでの一連の業務を対象とした「出張旅費申請システム」を構築し、6月1日から運用を開始します。このシステムは、認証・Webサービスといった最新のITを駆使して、社内システムと外部システムを効率良く連携させるものであり、旅費制度の抜本改正、旅費業務集約および業務フロー見直しと併せ、間接業務の効率化および経費の効率的使用を実現します。

 このシステムにより、旅費業務の簡素化および集約、経費の効率的使用、旅費のキャッシュレス化を実現するとともに、社内の出張旅費申請システムと旅行代理店やクレジットカード会社のシステムを連携することで、旅費の申請からチケットや宿泊先の手配、そして決済といった出張に必要な一連の処理を、ユーザにワンストップでサービス提供することが可能になります。
 NTTデータでは、認証・Webサービス等の最新のITによるサービス連携のソリューションを提供しており、今回の運用開始は、今年度から本ソリューションの外部提供を本格展開する上での自社での先行導入と位置付けています。今後、NTTデータでは「出張旅費申請システム」を始めとして、企業内システムと外部システムのWebサービス連携によるソリューションを積極的に展開していきます。

【狙いと導入効果】
 「出張旅費申請システム」は、全社の旅費業務を集中処理させるとともに、出張者本人が出張日・目的地などの必要情報を入力することで、(1)外国出張については旅行代理店にデータを転送することにより航空チケットや宿泊先の手配が行われ、(2)国内外出張とも事前の概算払いを廃止し事後の実費払いに変更することにより、事務処理の簡素化・旅費の効率的使用が可能となり、旅費業務に関わる間接コストを3割、旅費の支出額を1割以上削減できるものと見込んでいます。
 また、個人決済型のクレジットカード(コーポレートカード)を全社員に貸与することで、交通費の他宿泊費も実費払いにするとともに、キャシュレス化を実現しています。

【仕組みと技術的特徴】
 旅費申請システムの仕組みおよび技術的特長は以下のとおりです。

  • 出張申請の稟議や業務処理のワークフローをシステム化
  • 旅行代理店やクレジットカード会社などの外部のシステムと、社内システムである会計システムやワークフローを連携させトータルなシステムとして構築
  • 外部を含め、システム間の連携は、将来的な拡張が容易なWebサービスを利用
  • コーポレートカードには、低価格で多機能を実現するNTTデータのICカードである「Xaica®-L」を採用
  • Linux, PostgreSQL, Apache, Tomcatなどのオープンソース製品を利用しパッケージ費用を1/2から1/10に抑制

【図】


【今後の計画】
 「出張旅費申請システム」として、今後は以下のようなサービス、機能を拡張していく予定です。

  • 2003年10月には、連携する外部システムとして、航空会社のオンライン予約システムと連動させ、さらなる社員サービスの向上、経費の削減の実現
  • エアラインだけにとどまらず、鉄道会社、ホテルなどとの連携も充実
  • 外部システムとの連携における認証基盤、サービス連携仕様として、業界標準であるリバティ・アライアンス仕様の活用

 また、NTTデータでは、この旅費申請システムの今年度の販売開始に向け、社内での先行導入によるシステムの検証を進めていきます。また、今後、このシステムのノウハウを活かし旅費申請に限らず社内システムと他社の提供する外部システムとのスムーズでセキュアなサービス連携を実現するソリューション提供を行っていく予定です。

*Xaica®は株式会社NTTデータの登録商標です。
*その他、文中に記載されている会社名、商品・サービス名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

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