「OMG Object Application Awards 2003」最優秀賞を受賞 〜オブジェクト指向技術に関する標準化団体であるOMGにより、 FHI FOKUSとNTTデータの共同研究プロジェクトが高く評価〜

ニュースリリース/NTTデータ

2003年6月27日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータは、フラウンホーファー研究機構(本部:ドイツ連邦共和国ミュンヘン市/以下 FHI)のオープンコミュニケーションシステム研究所※1(所在地:ドイツ連邦共和国ベルリン市、所長:ラドゥポペスク・ツェルティン/以下FOKUS)と2002年10月16日より技術提携・研究開発協力に関する包括的契約を調印し、次世代モバイルサービスに関する共同研究などを行っていますが、このたび両社の共同研究の一つである「モデル駆動型サービス設計技術に関する共同研究プロジェクト」において、オブジェクト指向技術における標準化団体であるOMG(Object Management Group)が主催する「OMG Object Application Awards 2003」で最優秀賞(Winner)を受賞しました。なお、授賞式は、2003年6月10日にロンドンで開催された「OMG Information Day London 2003」の中で行われました。

【OMG Object Application Awardsについて】
 OMGは、1989年に設立されたオブジェクト指向技術に関する世界で有数の標準化団体で、2003年6月現在、富士通、日立、NEC、日本ユニシスといったメーカやSI、システム構築業界を中心に全世界で約800の企業が参加しており、これまでにCORBA仕様やUML仕様※2の標準化策定を行うなど積極的な標準化活動を行っています。
 OMG Object Application Awardsとは、先進的なオブジェクト指向技術を取り入れた、優れたシステムを研究・開発しているプロジェクトに贈呈される賞であり、今年で9回目となります。この賞は、「Best integration using an MDA approach」と「Best vertical domain application」という2つのカテゴリに分かれており、それぞれのカテゴリより厳選されたプロジェクトに対して賞が贈られます。

 今回の受賞は、NTTデータとFOKUSのMDA(Model Driven Architecture)※3技術における先進的な研究開発が高く評価されたものです。同賞におけるカテゴリ1「Best integration using an MDA approach」での最優秀賞(Winner)受賞であり、最終候補(Finalists)3社の中から選定され、2003年6月10日にロンドンで開催された、OMG主催による「OMG Information Day London 2003」の中で発表されました。

【共同研究プロジェクトについて】
 今回の受賞に至った、NTTデータとFOKUSの共同研究である「モデル駆動型サービス設計技術に関する共同研究プロジェクト」とは、コンピュータ・システムに必要なアプリケーションを設計する際に、OS(Operating System)やミドルウェアなどのプラットフォームに依存しない「モデル」をUMLによって記述・蓄積する「モデル駆動型サービス設計技術」に関するものです。本設計技術を適用することにより、近年進歩の著しいソフトウェア開発環境に柔軟に対応していくことが可能となると言われており、オブジェクト指向によるシステム開発を進める上で近年注目されている設計開発技法です。
 NTTデータとFOKUSは、本技法を展開する上で必要なアーキテクチャであるMDAに注力して共同研究を行い、OMGの仕様に準拠したMDAを使用した、研究開発技法のプロトタイプ開発に成功しました。

【今後の展開】
 モデル駆動型のサービス設計技術は、近年のシステムのオープン化に伴い、オブジェクト指向によるシステム開発が増加する中で開発の主流となっていくと見られており、NTTデータは、今後とも本プロジェクトの成果を活用し、多様なプラットフォームに対応可能なオブジェクト指向によるシステム開発を、実際のビジネス上に展開していくことを目指します。


 ※1  FHI・FOKUS … フラウンホーファー研究機構(Fraunhofer Gesellschaft:FhG)は、ドイツ民法に基づく非営利目的の社団法人。2001年7月に、旧ドイツ国立情報研究所(GMD)と統合。ドイツ全国に56の研究拠点を有し、約11,000人の職員を擁している。年間853百万ユーロの受託研究(1/3が連邦政府から、2/3が産業界等から)を実施している。FOKUSはFHIの下部組織の一つで、モバイルマルチメディアなどのオープンコミュニケーションシステムに関する研究を行っている。ドイツ主要企業、政府機関、大学と連携し、ユーザ指向のユビキタスコンピューティング環境というビジョンをベースにした先端的研究や、分散オブジェクト技術を中心として、インターネットにおけるネットワークからミドルウェアアプリケーションまでの研究を行っており、またモバイルに関する技術開発も積極的である。特に、オープンアーキテクチャに基づくミドルウェア開発で優れた実績を有している。
 ※2  CORBA・UML … CORBAはCommon Object Request Broker Architectureの略。高い柔軟性を持った分散コンポーネント技術で、様々なプログラミング言語、プラットフォームをサポートする分散システム環境を実現するコンポーネント技術仕様。本技術により、異機種異言語相互運用性が実現可能である。UMLは、Unified Modeling Languageの略。オブジェクト指向分析/設計における標準的モデリング言語である。標準仕様のUMLをアプリケーション開発で使用することにより、開発者間やユーザとの間のコミュニケーションを容易にすることが可能となる。
 ※3  MDA … Model Driven Architectureの略。2001年3月にOMGにより採択された。モデル中心のシステム開発を実施するためのアーキテクチャで、アプリケーション開発者がUMLを利用してプラットフォームに依存しないモデルを記述することにより、任意のプラットフォーム・技術に対応したシステム開発をサポートする。
本件に関するお問い合わせ先

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