金融機関向けバランスト・スコアカードの導入支援サービスを開始 〜産学共同研究の成果を生かしたサービスを展開〜

ニュースリリース/NTTデータ

2003年11月 5日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:浜口友一)は、総合的経営管理・業績評価手法であるバランスト・スコアカード※1(Balanced Scorecard、以下BSC)を金融機関向けに導入支援するサービスを11月5日から開始します。
 
 NTTデータでは、日本の金融機関に対するBSC適用に関して、今年3月から筑波大学大学院の小倉昇教授や金融機関などと産学共同研究を進め、このほど、その成果を生かし、サービスを展開することとしました。
 なお、当サービスにおいては、勘定系システムや情報系システムなどのバンキングシステムの最上位システムの位置づけとして、経営戦略の策定・実行のためのナビゲーション機能を有する「マネージメント・コックピット※2」を提案していく予定です。

【金融機関におけるBSC】
 BSCは企業のビジョン・戦略を具体的な実行に結びつけるための経営管理ツールとして、一般企業においては一定の評価が得られています。
 一方、大多数の金融機関においては、不良債権処理が長らく優先的な経営課題であったためか、BSCについては一般企業ほど導入が進んでいない現状です。
 経済環境の底打ち感とともに不良債権残高が減少傾向に転じ、金融機関が力強く収益のV字回復に踏み出し始めた今こそ、BSCが本来の役割を果すべき時期であると言っても過言ではありません。

【金融機関におけるBSC導入のメリット】
 金融機関においてBSCを導入することにより、以下のメリットが期待できます。

  1. 戦略マップや重要業績評価指標(KPI)を通して、経営戦略の実行状況を多面的に捉えることができ、環境の変化などに対して、迅速・的確にアクションを起こすことが可能となります。

  2. ROEや自己資本比率などの財務的要素のみならず、内部プロセスや従業員のエンパワーメントと言った非財務的要素についても適切に評価・コントロールすることが可能となります。また、財務的要素と非財務的要素間、或いは短期的指標と長期的指標間のバランスを通して、資源配分の最適化と経営戦略の実効性を高めることが可能となります。

  3. 戦略立案や実行、評価の各段階において、共通の尺度を通して、組織や階層間でのコミュニケーション向上が図られます。

【BSC導入支援サービスの内容】
 NTTデータでは、今年3月から、金融機関のBSCに詳しい筑波大学大学院の小倉昇教授や金融機関などと産学共同研究を開始し、日本の金融機関の特徴を踏まえた戦略マップやKPIの分析を行ってきました。今回、この研究成果をテンプレート(雛型)として体系化し、金融機関向けにBSC導入支援サービスを展開します。
 NTTデータが提供するBSC導入支援サービスは、戦略マップの組立てに始まる上流工程からシステムの構築・運用に至る下流工程までの一貫した内容としています。

  1. ビジョン・戦略に沿った戦略マップの組立てやKPI設定などに関するコンサルティング(金融機関経験者やNTTデータ経営研究所スタッフなどによる高度なビジネスソリューションを提供)

  2. BSCの啓蒙活動に関する支援

  3. マネージメント・コックピットの構築または構築の支援
    (1) 戦略マップやKPI等のモニタリングのためのマネージメント・コックピット
    (2) 収益管理、原価管理などの既存情報系システムとのインタフェース
    (3) 業績評価システム など

  4. マネージメント・コックピットの運用に関する支援

【今後について】
 今後NTTデータでは、3年後に10金融機関への導入を目標として、活動を行っていきます。

※1 バランスト・スコアカード(BSC)は、1992年にハーバードビジネススクールのロバート・キャプラン教授と経営コンサルタントのデービッド・ノートン氏により開発された「経営戦略策定」、「業績評価」の手法です。BSCでは、これまで経営において重要視されてきた財務的な視点だけでなく「財務・株主」、「顧客」、「業務・組織」、「学習・成長」の4つの視点で戦略を捉えることにより、バランスの取れた戦略の遂行を可能とすることが特徴です。米国では、BSC導入により業績を向上させた事例が紹介され、これらを契機に広く浸透しています。日本では90年代の終わり頃から採用する企業が出始め、急速に普及し現在では地方自治体等においても活用されているものです。
※2 NTTデータでは、BSCに基づく経営管理システムを「マネージメント・コックピット」と定義し、経営戦略の策定・実行のためのナビゲーション機能有する戦略オペレーション・ツールとして、預金や融資・為替等の勘定系システム、収益管理や顧客管理等の情報系システムなどの従来のバンキングシステムの最上位に位置付けています。
本件に関するお問い合わせ先
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株式会社NTTデータ
広報室 宗像
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本件内容に関するお問い合わせ

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金融システム事業本部
バンキングソリューション企画室 松澤、竹内
TEL:03-5546-9169


金融ビジネス事業本部
資金証券ビジネスユニット 谷守、堀越
TEL:03-5219-2151