クレジットカード会社向け共同対外接続システム共同FEP「MEGAシステム」運用開始 〜共同利用型サービスにより、対外接続システムの投資・運用コストを低減〜

ニュースリリース/NTTデータ

2004年3月22日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータは、クレジットカード会社向けの新たなインフラとして、各カード会社の外部ネットワーク接続システムを共同化する新システム「MEGAシステム」をイオンクレジットサービス(株)、(株)オリエントコーポレーション、(株)クレディセゾン、ユーシーカード(株)の4社及び(株)インテリジェントウェイブと共同開発し、平成16年1月21日より、同システムの運用を開始しました。

 「MEGAシステム」は、カード会社が外部ネットワークとの接続の際に必要なシステム(FEP:Front End Processor)を共同化したもので、MEGAシステムを利用することにより、ICカード化やインターネット対応、モバイル対応などに伴って必要となる外部ネットワーク接続システムの追加開発コストの削減や、外部ネットワーク毎に発生する各社毎の変更対応も一本化され、カード会社での電文受入方法※1も共通となることから、外部ネットワーク毎の管理費用の削減が可能となります。特に、クレジットカードのICカード化に伴うFEP部分の追加開発は、カード会社が個社でFEPを構築している場合1〜3億円ほどの費用が発生しますが、MEGAシステムを利用することにより、同システムの利用料のみでの対応が可能となります。
 NTTデータは、MEGAシステムの開発を行った4社以外のクレジットカード会社へも同システムの利用を呼びかけていき、平成16年度で合計10社での利用を目指します。

【MEGAシステムの特徴】
  1. 外部ネットワークとの接続システム構築・運用のコスト削減


  2. 参加企業同士の内部処理のネットワークコスト削減
    MEGAシステム利用カード会社間での通信は、FEP内通信処理を行うため、国内取引における対外クレジットネットワークとの通信費用を削減


  3. 広域災害を考慮した信頼性の高いシステム
    共同接続システムはクレジット業界で初めてとなる広域災害を考慮し、FISC(財団法人金融情報システムセンター)の安全基準に配慮した2センタ構成を実現


  4. ICカードへのフル対応
    共同接続システムの特徴であるICカードのフル対応を実施するため、MEGAシステム内に高セキュリティルームを構築


  5. 通信プロトコルの標準化
    CAFISやVISA、MasterCardなどの主要ネットワークとの接続に、標準的なTCP/IPを使用。また、2センタ間や各カード会社のホスト機の接続ネットワークについては、NTTデータのIPネットワークサービスを使用。

【サービス提供時期】
平成16年1月21日より運用開始

【今後の展開】
 NTTデータでは、カード決済総合ネットワークCAFIS®などの運用実績を元に、MEGAシステムの安定的な運用を行うとともに、今後発生し得る対外ネットワークとの接続にも迅速に対応するなど、クレジットカード会社のニーズを反映したサービスの提供を行っていきます。また、MEGAシステム利用会社については、現在複数のカード会社と交渉を進めており、平成16年度で約10社程度の利用を目指しています。


※1 電文受入方法 … オーソリ情報などの電文(クレジットカード取引などの処理に必要なデータ)のをカード会社が受け入れる際の手順。外部ネットワーク毎に手順が異なる場合、カード会社はそれぞれ個別に対応する必要がある。

* 「CAFIS®」は株式会社NTTデータの登録商標です。その他、文中に記載されている商品・サービス名はそれぞれ各社の登録商標または商標です。

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