(株)東京証券取引所における情報系システム統合基盤の構築について

ニュースリリース/NTTデータ

2004年7月27日

株式会社NTTデータ

 NTTデータは、株式会社 東京証券取引所(以下、「東証」という。)の次期情報系システムにおける情報系システム統合基盤(以下、「統合基盤」という)を構築します。これは、本日開催の、東証の取締役会で承認され、正式に決定されたものです。

 東証の情報系システムとは、取引参加者、上場企業などへの情報提供プラットフォームです。現在の情報系システムは、1)Target(ターゲット)、2)MDB(マスタデータベース)、3)DWH(データ・ウエア・ハウス)、4)TMI(東京・マーケット・インフォメーション)、5)TDnet(ティ・ディ・ネット)、6)公開HP、の6システム*1から構成されています。

 今回、NTTデータが構築する東証の統合基盤とは、現在の情報系システムを構成している6システムを対象に各システムにおける共通機能を基盤として統合する重要なシステムです。

 統合基盤では、従来、縦割り型に構築されていた各情報系システムを最新ITを駆使することで、横割り型に整備統合(共通・統合型プラットフォーム化)します。具体的には、データベースソフトとしてOracle10gおよびOracle Real Application Clusters、サーバとしてSun Microsystems社製品を採用し、ビジネスパートナーとして伊藤忠テクノサイエンス(CTC)社の協力のもとで構築します。
 これにより、効率的なリソース配分を実現し、各業務システムのサービス・セキュリティー・運用・品質のレベルアップと標準化を図るとともに、システムトータルコスト(TCO)の削減を図ります。

 NTTデータでは、統合基盤の来年度の稼動を目指します。また、今後、本システム構築を通して、東証における情報提供プラットフォームの拡大についても、IT面から一層の貢献を行うことで顧客満足の向上に努めます。


【補足】
*1:6システム。各システムの主な機能は以下の通りです。
1) Target(ターゲット):東京証券取引所と取引参加者、上場会社間で授受する書類を電子化するバックオフィス支援システム
2) MDB(マスタデータベース):上場会社情報、銘柄情報、取引参加者等のデータを一元管理するデータベースシステム
3) DWH(データ・ウエア・ハウス):マーケットに係る主要データを蓄積し、社内業務を支援する統計システム
4) TMI(東京・マーケット・インフォメーション):コーポレートアクション情報、TOPIX基礎情報を配信する情報システム
5) TDnet(タイムリー・ディスクロジャー・ネットワーク):上場会社による適時開示情報を報道機関等へ配信するシステム
6) 公開HP(ホーム・ページ):東京証券取引所のホームページ http://www.tse.or.jp/

【参考】システムイメージ
【図】


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