法人向けインターネットバンキングサービスにおいて様々な情報を安全に通知するサービス「ANSER-M@ILTM」を開始 ~利便性向上ならびにスパイウェア等による不正取引を検知する手段を提供~

ニュースリリース/NTTデータ

2005年11月10日

株式会社NTTデータ

(株)NTTデータでは、法人向けインターネットバンキングサービス(注1)の一環として、金融機関から取引先企業へ様々な情報をセキュアに電子メールで通知する「ANSER-M@ILTM(アンサーメール)」を開始し、法人向けインターネットバンキングサービスの更なる拡充を図ります。
通知するコンテンツとしてまず、口座の入出金情報をリアルタイムに通知する機能から提供を開始し、順次提供コンテンツを拡大していきます。
今回リアルタイムでの通知を実現したことで、ANSER-M@ILを不正取引等の早期検知ツールとしても活用することができます。また、パソコンのアドレスだけでなく携帯電話のアドレスにも送信できるほか、送信されたファイルを取り込んで二次加工することも可能であるなどユーザの利便性にも配慮されています。
既に、みずほ銀行がANSER-M@ILの導入を決定しており、早ければ年内にもサービスを開始する予定です。

1.背景
従来、口座の入出金明細情報や当座勘定照合表、残高証明書といった各書類を金融機関から企業に対して通知する場合には、FAXや郵送等で送付したり、金融機関の担当者が書類を直接届けたりしていました。
一方で企業では、コスト削減のため紙で管理していた書類を電子化する動きが活発になっています。法的な整備も進んできており、平成17年4月に施行されたe-文書法により電子保存できる書類の適用範囲が広がり、税務書類を含めた様々な書類の電子化の取り組みが本格化すると考えられています。
また、インターネットバンキングの利用が増える中、近年、フィッシング(注2)やスパイウェア(注3)といった不正行為により、他人の預金を引き出すという事件が発生しています。これらの不正行為に対しては各種対策が講じられていますが、不正な預金引出しが合った場合、その事実をいち早く預金者に通知するという対策も重要視されています。

2.サービス概要
上記の背景を踏まえ、この度NTTデータでは、金融機関センタから自動的に企業に対してセキュアに様々な情報を通知するサービス「ANSER-M@IL」を開始します。ANSER-M@ILでは、金融機関センタから送信されてくる各種情報を電子帳票化しパスワードをかけた上で電子メールに添付して通知します。
本サービスの第一弾として、金融機関が取引先企業へ口座の入出金情報をリアルタイムに通知する機能(入出金明細メール通知サービス)を実現します。入金を確認して納品作業などを行っている企業は、自分で口座の情報を照会しなくても、入金の連絡を受けることができます。さらに、電子メールの送信先としては、パソコンのアドレスだけでなく、携帯電話のアドレスにも送信することができます。このため、企業の経理担当者は外出先でも情報を受け取ることが可能となります。
また、出金情報についても発生の都度通知することもできるため、昨今問題となっているスパイウェア等による不正預金引出しなどが発生した場合などにもいち早く検知することが可能となります。

3.入出金明細メール通知サービスの詳細 (参考:別紙 サービス概要図)
今回提供する入出金明細メール通知サービスは、法人インターネットバンキングサービスを利用する顧客に対して、口座の入出金情報をあらかじめ登録した電子メールアドレス宛てに通知するサービスを実現します。
  • 入出金情報は、金融機関センタから送信されてきたデータをPDF形式及びCSV形式に変換し、メールで送信します。顧客は明細を従来の帳票形式で保存することができるとともに、CSV形式のファイルを取り込んで二次加工することも可能です。
  • 通知されたデータは、ANSER-M@ILセンタにも一定期間保管されているため、後日、ANSER-M@ILセンタにアクセスすることにより参照することが可能です。
  • 携帯電話のメールアドレスで受信した場合には、ファイルを添付することができないことから、メール本文へのサマリ情報のみの通知となります。
4.入出金明細メール通知サービスの導入メリット
エンドユーザ(法人顧客)、金融機関にとってのメリットは以下の通りです。
(1)エンドユーザにとってのメリット
  • いち早く契約口座の動きを知ることができるため、振込入金を確認後、納品手続きを行っている企業にとって便利です。また、万一、フィッシングやスパイウェアなどによる不正取引(契約口座からの出金)が発生したような場合にも、いち早く検知することが可能です。
  • メールで送信される情報は、PDF形式、CSV形式で通知されるうえ、センタにアクセスすることによりブラウザで閲覧することも可能なため、各企業の利用シーンに適した形でご利用いただくことが可能です。
  • WEBブラウザおよびメールソフトのみで利用可能なため、複雑な端末設定は不要であり簡単にサービスを利用することができます。また、サービスのアプリケーションはNTTデータが運用するサーバ側に保有するため、端末側の設定変更等を要せずに、常に最新のサービスを利用することが可能です。
(2)金融機関にとってのメリット
  • 法人インターネットバンキングサービスにおいて、利便性の高い通知機能をメニューとして加えることができるとともに、出金情報を通知することにより、フィッシングやスパイウェア等による不正取引発生時の早期検知手段としてもご利用いただくことが可能です。
  • サービス導入にあたっては、金融機関の既存の外接系ホストを流用できるため、システム投資を抑え、早期に立ち上げることが可能です。
  • 通知データのフォーマット変換や蓄積、メール送信といった処理はNTTデータのANSERセンタにて実施するため、金融機関ホスト側の負担を軽減することが可能です。
5.今後について
NTTデータでは、今後3年間で約50金融機関の導入を見込んでいます。
また、ANSER-M@ILでは順次通知対象を拡大していき、金融機関から企業へ提示する様々な帳票を電子データで通知できる基盤として拡充を図っていく予定です。


(注1) 法人向けインターネットバンキングサービスとは、企業が、インターネットに接続するWebブラウザと電子メールソフトのみで残高照会、入出金明細照会、総合振込、給与振込といった各種バンキングサービスを利用することができるサービスです。NTTデータでは、法人インターネットバンキングサービスを実現する金融機関向け共同利用型サービスとして「ANSER-WEB(アカウントアクセス)コーポレートエディション」を提供しており、既に、都銀、地銀、信用金庫、信用組合ほか各業態で約80の金融機関に利用されています。

(注2) フィッシングとは、金融機関などからの正規のメールや、金融機関のWebサイトを装い、偽者のWebサイトに認証情報を入力するように誘導して、サービスにログインするために必要なIDやパスワードを搾取する不正行為です。

(注3) スパイウェアとは、パソコン内で動作し、ユーザの行動や個人情報を収集したりすることができるソフトウェアで、本機能を悪用し、インターネットバンキングサイトなどで入力したIDやパスワードを利用者が気づかないようにソフトの作成者に送信させて搾取してしまう不正行為が発生しています。

* 「ANSER」「ANSER-WEB(アカウントアクセス)」は株式会社NTTデータの登録商標です。
* 「ANSER-M@IL」は株式会社NTTデータの商標です。
* その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。


別紙:サービス概要図
本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
決済ソリューション事業本部
eBビジネスユニット eB商品企画担当
森谷、高田、小島
TEL:03-5484-4321
FAX:03-5484-4322