NTTデータ相談役 青木 利晴「IEEE Founders Medal」を受賞

ニュースリリース/NTTデータ

2006年6月16日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータ 相談役 青木 利晴(前社長)は、このたび、IEEE*(電気電子学会:The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)の2006年Founders Medalを受賞しました。
 IEEE(アイトリプルイー)のFounders Medal(ファウンダーズメダル)は、電気や電子業界の技術開発と経営で世界的に卓越した個人やグループを表彰するきわめて権威のある賞で、日本人としては、井深大、尾見半左右、米澤滋、小林宏治、盛田昭夫の各氏(敬称略)に次ぐ6人目の受賞者となります。


【功績の概要】
 『ブロードバンド・マルチメディア・ネットワーク技術の実用化および国際標準化における卓越したリーダーシップ』


 このたびの受賞は、このブロードバンドマルチメディアネットワーク技術について、先導的研究開発とそのビジネス化、さらにそれを世界的に普及させるために国際標準化機構を設立・推進するなど、その世界的なリーダーシップが評価されたもので、具体的には下記の3点が大きく評価されたものです。
  1. ブロードバンドマルチメディアネットワークにおいて世界を先導するネットワーク技術を開発し、現在世界的に導入されつつあるブロードバンドサービス実現の基礎を築いた。
  2. 将来、通信と情報処理の融合がネットワークに求められることを予見し、その推進団体であるTINA-C(Telecommunications Information Networking Architecture Consortium)の設立と推進に尽力した。今日ではその成果はネットワーク上で多様なサービスを実現させる構造の基準となり、各国において幅広く応用されている。
  3. 今後、導入拡大が見込まれる光ネットワークの加入者系の世界的な標準の策定を行うFSAN(Full Services Access Networks)の設立を1995年に提唱し、その設立と推進に尽力した。その成果は国際的な標準仕様の策定のみならず、光通信関連装置の国際的な調達を可能とすることで光加入者系の大幅なコストダウンを実現させ、今日のブロードバンドサービスの普及拡大に寄与している。

 受賞者の選考は、IEEE表彰委員会の技術賞審議会を通じて行われ、受賞者には、金メダルとブロンズレプリカおよび賞金が贈呈されます。
 また、授賞については、2006年6月24日に米国ミネアポリスで開催されるIEEEのHonors Ceremonyで行われる予定です。


※ IEEEとは
 IEEEは、世界で最大の専門技術者組織(学術団体)です。その活動目的は、社会の発展のため、電気・電子技術およびその関連科学の進歩を推進し、専門知識の向上や会員の利益向上を図ることにあります。IEEE会員は、全世界で150ケ国、36万人以上の会員がいます。米国ニューヨークに本部を置き、Technical Councilを含め39の専門部会があり、それぞれ国際会議開催、論文誌の発行、技術者教育等の活動を行っています。



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