NTTデータとVMwareが仮想化ソフトウエアのライセンス販売、およびコンサルティングに関する包括契約を締結 〜NTTデータがVMware®仮想化ソフトウエアの販売からコンサルティング、開発、保守・運用までトータルなサービスを提供開始〜

ニュースリリース/NTTデータ

2006年7月21日

株式会社NTTデータ
ヴイエムウェア株式会社

株式会社NTTデータとヴイエムウェア社注1は、仮想化ソフトウエア「VMware®(ヴイエムウェア)」製品のライセンス販売およびコンサルティング業務などについて、ディストリビュータ契約注2(平成18年6月20日締結)およびVMware認定コンサルティング(VAC)パートナー契約注3(同7月11日締結)を締結しました。
本契約の締結に伴い、NTTデータは平成18年7月よりVMware製品のライセンス販売、導入コンサルティングから開発、保守・運用までトータルなサービスの提供を開始しました。


NTTデータは、平成13年より仮想サーバ構築ツールへの取り組みとして、VMware製品の検証・自社内での使用などによりノウハウを蓄積してきました。国内の販売店(2次店)および、ユーザに対し同製品の提供を行うディストリビュータ契約の締結と、VMware認定コンサルティングパートナー「VMware Authorized Consulting(VAC)Partner」契約の締結により、VMwareの認定コンサルティングメニューを提供可能になりました。
NTTデータでは、NTTデータグループと連携し、VMware製品のライセンス販売、およびVMware製品に関するコンサルティング、VMware製品を適用したシステムの提供を展開し、今後3年で50億円の売上を目指します。

【背景】
仮想化ソフトウエアは、ハードウエアリソースを論理的に複数に分割し、1台のハードウエア上で複数の仮想マシンの稼働を実現し、あたかも何台ものマシンが存在しているかのようにみせることができるソフトウエアです。仮想マシンごとに、基本ソフトウエア(OS)やアプリケーションを割り当てることができるため、例えば異なるベンダのOSや共存の困難なアプリケーション、新旧OSの共存など、これまで1台のマシンに集約することが困難であった環境を1台のマシンで同時に動作させることができます。
米国の調査会社であるIDCによると、仮想化ソフトウエアを使用した仮想化サーバ市場は平成21年に150億ドル近くに拡大する見込み(平成17年10月発表)など、サーバマシンの統合によるTCO削減やサーバ・リソースの有効活用、システム開発やテストの効率化といったメリットを得ることができるため、仮想化ソフトウエアの注目度は高まってきています。

【VMware製品の特徴】
VMware製品は、VMware社が平成11年より販売しているソフトウエアで、1台のx86サーバやPCに、複数の仮想環境(仮想マシン=VM:Virtual Machine)を構築できるツールです。
VMware製品の最大の特徴は、「カプセル化」です。これは、1台のマシンにインストールしたVMware製品上で複数の仮想マシンを動かし、かつ複数の仮想化マシンの動作環境を1つのファイルもしくはカプセルのように扱えることです。これにより、従来は非常に困難で時間のかかっていた作業(環境の構築や、別のマシンへの移動、バックアップやリストア、障害発生時の復旧など)が、このカプセルのコピーやバックアップを行うだけでより簡単に行えるようになります。

【NTTデータにおけるライセンス販売・ソリューション展開について】
NTTデータでは、VMware製品のライセンス販売、およびパッケージ保守に基づく問い合わせの一時窓口としての対応を行います。
また、下記3つを主軸として仮想化ソリューションの展開を進めていきます。
  • VMware ESX Serverによるサーバ統合ソリューション
    VMwareで複数のサーバを統合して不要なサーバを排除することで、TCOとダウンタイムを同時に削減することができ、リソースの最適化やシステムの可用性を高めることができます。
  • VMware製品によるシステム延命ソリューション
    仮想マシンとして、旧OS上で稼働するシステムをVMwareソフトウエア上で稼働させることで、老朽化したハードウエア上で稼働するシステムを新しいハードウエアへ移行することができます。
  • VMware ESX Serverによるシンクライアントソリューション
    VMware ESX Serverとシンクライアント端末を組み合わせることにより、従来のアプリケーションをプログラムの変更なしに仮想マシン環境で動作させながら秘密情報や新しいアプリケーションをシンクライアント環境で使用するなど、既存ソフトウエア資産の活用とセキュリティ強化の両立を図ることができます。
また、VMware認定技術者(VCP)による、仮想環境への移行支援や導入コンサルティングなどの有償サービスも提供します。

NTTデータでは、顧客のサーバマシン30台を5台に統合、あるいは自社内でVMwareとシンクライアント、IPフォンを組み合わせて約60名でセキュアなオフィス環境を実現するなどといった開発・運用実績があります。

【今後の展開】
NTTデータは、VMware認定技術者(VCP)を多数保有しており、さらにグループ会社を含めてVCP保有者の拡大を図っていきます。また、VMware製品の活用と、社内の情報システムインフラ構築に関するさまざまな専門技術部隊との連携により、ユーザへ提案・システム提供を行っていきます。
また、すでにVMware社の販売代理店となっているNTTデータグループ企業とも連携をとり、首都圏以外でのライセンス販売、導入支援も実施し、今後3年間で50億円の売上を目指します。
さらに、今後はx86サーバだけでなく、ネットワークストレージ、クラスタソフトウエアなど周辺環境と組み合わせたシステム構成をメニュー化し、導入コンサルティングから開発、保守・運用まで一元サポートを提供していくことを計画しています。


注1 ヴイエムウェア社:
ヴイエムウェア社は、業界標準システムの仮想化ソフトウエアのグローバルリーダーとして、本社をカリフォルニア州パルアルトに置き、EMC社(NYSE:EMC)傘下でビジネスを展開しています。VMware製品は、世界的にビジネスを展開する大企業において採用され、現在のコンピューティング資源を最大限に活用しながら、企業のITを簡素化し、変化するビジネス要求へのより速い対応を実現しています。VMware製品は現在、世界各国で300万人を越えるユーザを持ち、フォーチュン100の90%など。20,000社を超える企業で採用されています。ヴイエムウェア社についての情報は、http://www.vmware.com/jp/をご覧ください。

注2 ディストリビュータ契約:
VMware製品を一次代理店として取り扱うことができる契約です。ディストリビュータ自ら販売することもでき、かつ他のリセラー経由で販売することもできます。

注3 VMware認定コンサルティング(VAC)パートナー契約:
VMware社の「VMware Authorized Consulting (VAC) Partner Program」は、2004年4月にワールドワイドで開始された認定パートナー制度です。同プログラムの参加企業は、VMware製品のトレーニングを受けた認定エンジニア「VMware Certified Professional」(以下VCP)を規定人数擁し、同社が提供する認定コンサルティングメニューを再販することができます。

* VMwareは、VMware Inc.の登録商標です。



参考:VMware仮想化セミナーの開催について


本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ

株式会社NTTデータ
広報室 塩手
TEL:03-5546-8051

ヴイエムウェア株式会社
マーケティング 角(すみ)
TEL:03-5789-5892

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