NTTデータがIBM、日本オラクル製品を採用しSOAソリューションを開発 〜高品質・短期間のシステム基盤構築ソリューション「PRORIZE®」の新モデル〜

　株式会社NTTデータは、NTTデータのシステム基盤構築ソリューション「PRORIZE^®（プロライズ）^（注1）」の新たなモデルとして、日本アイ・ビー・エム株式会社（本社：東京都中央区、社長：橋本　孝之、以下、日本IBM）、日本オラクル株式会社（本社：東京都港区北青山、社長執行役員　最高経営責任者：遠藤　隆雄、以下　日本オラクル）両社のSOA^（注2）製品を採用したSOAソリューション、「PRORIZE SOAモデル」を開発しました。
　PRORIZEとは、これまで、システム構築のたびにシステム基盤（ハード・ソフト・ミドルウエア等）の設定・検証を行っていたものを、信頼性の高いシステム基盤の組み合わせをあらかじめ設定・検証し共通化したオープンシステム向けソリューションです。「PRORIZE SOAモデル」により、高品質なSOA基盤を、短期間で提供できるようになります。

【背景】

　企業を取り巻くビジネス環境は日々変化し、多様化しています。ビジネスの変化に柔軟に対応できる仕組みの一つとして注目されてきたSOAに関しては、ここ数年で考え方が普及し、また、SOAを実現する技術・製品も成熟してきており、SOAを適用するシステムは着実に増加しています。このような状況の下、SOAを適用するシステムの構築においても、複数のサービスをつなぎ合わせ、連携させることから、システム基盤（以下、SOA基盤）構築においても、「品質確保」「短期構築」という課題を解決していかなければなりません。

【概要】

　NTTデータでは、これまで主にWebシステムを高品質、短期間で構築するためのシステム基盤構築ソリューション「PRORIZE」を整備、展開してきましたが、今回、SOAを適用するシステムを実現するためのシステム基盤構築ソリューションとして「PRORIZE SOAモデル」を開発いたしました。「PRORIZE SOAモデル」では、SOA基盤としての豊富な実績を持つ、IBM、日本オラクルのそれぞれのSOA製品を採用いたしました。

• IBM：「IBM Websphere製品群」
• 日本オラクル：「Oracle Fusion Middleware」

　ソリューション化に際しては、可用性、性能などの検証を実施しており、これらの製品が堅牢かつ柔軟なSOA基盤を実現するものであることを実証しています。
　NTTデータと各ベンダは、強固なアライアンス関係を築き、高品質なSOA基盤を短期間に提供する体制と、運用後もお客さまに安心してご利用いただけるサポート体制を実現しています。
　また、NTTデータでは、SOA基盤の他、SOAを適用したシステムを開発するための開発方法論である「SOAガイドライン」も整備しており、これらを用いることにより、より一層のSOAを適用したシステムの開発を促進しています。

　今回のソリューション化にあたり、日本IBM、日本オラクルよりエンドースメントをいただいています（会社名50音順）。

<日本IBM社からのエンドースメント>

　日本IBMは、PRORIZE SOAモデルにおける、IBM WebSphere SOA製品群の採用を歓迎いたします。本ソリューションによって、お客様のSOAソリューションへの選択肢が広がることを期待します。日本IBMは、NTTデータ様との共同検証に基づき、SOA基盤構築に最適なWebSphere製品のPRORIZE SOAモデルへの提供に加え、PRORIZE SOAモデルに特化した技術サポートやSOA技術者の育成に向けた教育プログラムを提供します。

理事　ソフトウェア事業　WebSphere事業部長　デビッド・ベイト

<日本オラクル社からのエンドースメント>

　日本オラクルは、PRORIZE SOAモデルがOracle Fusion Middlewareを採用したソリューションを提供開始することを歓迎いたします。
　ミッションクリティカル領域での豊富な実績に裏付けされた高い性能と信頼性を支えるSOA基盤、Oracle Fusion Middlewareを活用し、昨年8月より両社にて開発を進めてきた連携ソリューションとNTTデータが持つ技術および運用ノウハウが組み合わさることでより高信頼性・高品質な基盤の構築が提供されることを期待しています。
　日本オラクルは、今後もNTTデータのPRORIZE開発を通してオープン且つ高品質なシステム基盤の提供を行ってまいります。

日本オラクル株式会社　代表執行役社長　最高経営責任者　遠藤　隆雄

【今後の展開について】

　NTTデータでは、適用するシステムの要件に合わせて、あらかじめ設定・検証し共通化したシステム基盤としてPRORIZE、Prossione^®、PORTOMICS^®の3ソリューションを展開しています。PRORIZEを始めとするこれらの3ソリューションを適用したシステム構築で、2年後に100億円の売り上げを目標としています。
　今後も、PRORIZE SOAモデルについてはラインアップの追加など、より多様なSOAの要件に対応できるモデルの整備を進めていきます。

（注1）　PRORIZEとは、従来、個々のお客さまのシステム開発プロジェクト現場で個別に培われてきた、システム基盤構築にかかわる種々のノウハウを、構築方法論、採用製品の標準化（マルチベンダ）、および、採用製品の利用技術という観点で整備し、それらの組み合わせをあらかじめ設定・検証し共通化したNTTデータのソリューションです。PRORIZEは、ベンダとの強いアライアンス体制により、ベンダ間での製品の相性問題にも対応した高品質なシステム基盤を開発するとともに、開発から運用保守までシステムのライフサイクル全般をサポートいたします。
（注2）　SOAとは、業務のまとまりのある単位である「サービス」を特定し、そのサービスを様々な業務が利用できるように、システム全体の構造を階層化の観点で整理していく考え方です。
注　PRORIZE^®、Prossione^®、PORTOMICS^®は株式会社NTTデータの登録商標です。
注　その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。