NTTデータと日本統計センターがエリアマーケティング分野で協業 ~NTTデータのSaaS型サービスMaDoRE®に日本統計センターのマーケティングソリューションを組み合わせ、エリアマーケティングサービスを提供開始~

ニュースリリース/NTTデータ

2010年6月30日

株式会社NTTデータ
株式会社日本統計センター

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ、本社:東京都江東区、代表取締役社長:山下 徹)と株式会社日本統計センター(以下:日本統計センター、本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:加来 伸一郎)は、6月30日よりSaaS注1型サービス「MaDoRER(マドア)注2エリアマーケティング」を提供開始します。

「MaDoRE エリアマーケティング」は、NTTデータのクラウドサービス「BizXaaSR注3プラットフォームサービス」の豊富なアプリケーションメニューのひとつとして、お客様の成長戦略を支援するサービスです。日本統計センターのマーケティングソリューション「MDS」注4(Marketing Dynamic System)をベースに、NTTデータのSaaS型サービス提供プラットフォーム「MaDoRE」を組み合わせて開発しました。「MDS」は80行の金融機関や、流通業界、メーカーにも導入実績を持ち、高機能かつ非常に高い信頼性があります。今回、新規出店計画やマーケティングを担当される方向けに、ニーズの高い機能を絞り込み、SaaS型で多彩なコンテンツを持つ「MaDoRE」と組み合わせることで、低価格で分析精度の高いエリアマーケティングサービスを提供することが可能になりました。

本サービスで2013年度までに3.5億円の売上を目指します。

概要

2008年の金融危機以降、企業を取り巻く環境は厳しさを増しています。設備投資が抑制される中、初期導入費用の負担が少ないSaaS型サービスのニーズはますます拡大しています。一方成熟と飽和段階にある市場ではよりきめの細かいマーケティングが必要とされています。

このようなニーズに応えるために、NTTデータのSaaS基盤や日本統計センターの分析手法、独自の手法で補正した統計データなど、両社が長年培ってきたノウハウや技術を組み合わせ、SaaS型サービスMaDoREエリアマーケティングを提供することとしました。

エリアマーケティングの各業務に特化した分析ツールとして、12のテンプレートを提供します。またMaDoREの保有する多彩なコンテンツと組み合わせることで、様々な観点からエリアを分析できます。さらにお客様固有の分析ロジックをテンプレートに組み込む、コンサルティングサービスも提供します。

経営判断にスピードが求められる中、テンプレートを利用いただくことで、新規出店計画を策定する店舗開発担当者やマーケティング部門の方々の分析業務の高度化と大幅な時間短縮を実現します。

MaDoREエリアマーケティングは、エリアの特性に合わせた新規出店による売上拡大、市場潜在力からみた既存店舗の業績評価および店舗統廃合によるコスト削減など、多様なエリアマーケティングの場面でお客様を支援します。

MaDoREシステム構成図

【図】

BizXaaSプラットフォームサービス構成図

【図】

MaDoREエリアマーケティングの特長

1.町丁目等の小地域別データ

独自の手法で推計変換したエリアの現状に即した精度の高いデータで分析できます。

  • 統計データ補正「秘匿推計」注5、「按分推計」注6
  • 毎年更新「人口・世帯数データ」注7

2.お客様に最適なエリアマーケティングを提供

エリアマーケティングの各業務に特化したテンプレートを用意しています。

お客様の業種・業態に応じた分析手法をコンサルティングし、テンプレートのカスタマイズ、新規テンプレートの作成も可能です。

3.SaaS型サービス

  • スモールスタート可能
  • 導入期間短縮
  • テンプレートの追加を容易に実現
  • 常に最新のデータを提供
  • サーバの構築・維持費用やデータの更新作業不要

MaDoREエリアマーケティングのテンプレート

エリアマーケティング業務区分テンプレート概要
商圏作成最短距離商圏地域を最短距離に立地する店舗の商圏として自動設定。店舗(支店/ATM等) の統廃合、新設時に店舗ごとの商圏を再作成できます。
顧客密度商圏取引先(顧客)の地域分布をもとに、取引先の集中度が高い地区を抽出し、店舗(支店/ATM等)の商圏として自動設定することができます。
商圏分析商圏レポート出店候補地、既存店のある商圏の市場潜在力を詳細な業種区分(コンビニ、牛丼店等)から評価。業種区分別に出店候補地の市場分析、既存店の業績評価ができます。
商圏情報出力任意点から、半径○km圏、車や徒歩○分圏の商圏を作成。出店業種・業態に応じた定型様式で市場を分析します。
エリアポテンシャル評価複数の指標を任意に組み合わせて、指定エリア内の地域別ポテンシャルを総合評価。商品等によって異なる販促エリアの設定、出店候補地の比較評価等に活用できます。
新規出店計画出店空白地分析出店検討地域で競合先または自社既存店と商圏の重ならない地域を抽出し、そのエリアの市場力を確認できます。
出店候補地評価出店候補地の市場性を規模・富裕・集中・成長・競合の5項目で評価。新規出店時の総合的な判断材料として活用いただけます。
医療開業支援任意点を中心に仮想来院圏を設定。圏域内の診療科目別見込み患者数や診療報酬を推計します。
ターゲットエリア選定地域範囲を定め、新規出店を想定する業種を指定することにより、有望地域を自動的に選定します。
既存店舗の市場力分析店舗市場力評価既存各店舗の個人・法人マーケットの規模や特性を評価し、店舗ごとに強化事項を検討できます。
営業先抽出新規開拓支援任意点を中心にターゲットとなる業種の企業をリストアップ。お客様保有の顧客情報と照らし合わせ、営業活動未実施企業を新規営業先に組み込むことができます。
店舗業績集計支店カルテ支店のマーケット概況、個人取引状況、法人取引状況などを定型様式で編集できます。

今後の展開(取り組み)

テンプレートの追加などエリアマーケティング機能の拡充を図り、2013年度までに3.5億円の売上を目指します。

注釈

  • 注1SaaS(Software as a Service)

    ソフトウエアをネットワーク経由でサービスとして利用すること。

  • 注2「MaDoRER(マドア)」

    NTTデータのSaaS型サービス提供プラットフォーム。営業系業務アプリケーションと各種コンテンツをワンストップで提供している。

  • 注3BizXaaS

    NTTデータのクラウドサービスのブランド名称。

  • 注4MDS

    日本統計センターのマーケティングソリューション。

  • 注5秘匿推計

    秘匿措置が講じられている地域のデータを独自の手法により推計・算出。

  • 注6按分推計

    異なる時点・統計データ間で加工計算できるよう、単純な面積按分ではなく、各種統計に基づく実績値を参考に按分推計し、統計データを補正。

  • 注7人口・世帯数データ

    国勢調査(人口・世帯数に関連するデータ等)の更新が5年に1回のところ、財団法人国土地理協会より毎年提供される住民基本台帳ベースの「全国人口統計マスター」および「推計年齢階級別人口付き全国人口統計マスター」を、町丁単位に相当する国勢調査の町丁・字等別地図の地域コードに、独自の手法にて推計変換を行った「町丁・字等別人口・世帯数データ」を毎年更新提供。

  • 「MaDoRE」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「BizXaaS」は株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他記載された社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部 高橋
TEL:03-5546-8051

株式会社日本統計センター
総合企画室 古石
TEL:093-521-3726
E-mail:homepage@nihon-toukei.co.jp

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
ビジネスソリューション事業本部
プラットフォーム&サービスビジネスユニット
クラウドサービス統括部
小林(千)
TEL:03-5251-9374

MaDoREエリアマーケティング
URL:http://madore.glbs.jp/contents/marketing.html(外部リンク)

MaDoRE
URL:http://madore.glbs.jp/index.html(外部リンク)

BizXaaSプラットフォームサービス
URL:http://www.ps.nttdcloud.jp/(外部リンク)

株式会社日本統計センター
システム部
宮地
TEL:093-521-3726

日本統計センター
URL:http://www.nihon-toukei.co.jp/(外部リンク)

日本統計センター MDS
URL:http://www.nihon-toukei.co.jp/business/system/mds/mds.htm(外部リンク)