「ロボティクスインテグレーション推進室」を設置 ~システム開発技術とロボティクス技術の融合を促進~

ニュースリリース/NTTデータ

2010年10月 1日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータでは、『お客様満足度No.1の追求』および『変革の先進企業』を目指す中期経営(2009年度~2012年度)を着実に遂行し、イノベーションへの積極的な投資を行い、お客様への新たなサービス提供への対応能力強化などに取り組んでいます。

この度、先進的なセンサーネットワーク技術やロボット技術などを連携させるための技術開発・事業展開に取り組む専門組織として、「ロボティクスインテグレーション推進室」を2010年10月1日付けで技術開発本部内に設置しました。

新組織はNTTデータにおけるお客様への新たなサービス提供の対応能力強化に向けた取り組みを通して新たな市場創出を一層加速させます。

設置の目的

少子化に伴う生産力の確保、高齢化社会、インフラクライシスなどの社会課題を背景としつつ、ロボット分野が日本の成長分野のひとつとして注目されています。また、それら社会課題を支える社会インフラのICT基盤においても、スマートグリッドや構造物モニタリングなどでのセンサーネットワークシステムの多様化や連携が加速しています。

今後も、センサー情報の活用・分析を行い、それらを生活空間にフィードバックするようなサイバーとフィジカルが融合するロボティクス技術を用いた流れは、多くの情報システムが今後クラウド化していく時代の流れとともに、システム開発分野においても大きな影響を受け、その重要性はますます高まるものと想定しています。

そこで、NTTデータはシステム開発事業者の立場から、強みを持つシステム開発ノウハウにロボティクス技術をさらに取り込み、お客様への新たなサービス提供を目指した中期経営の取り組みを一層加速させるため、関連技術開発と社内・グループ内での横断的な連携を推進する組織として「ロボティクスインテグレーション推進室」を設置しました。

技術開発の取り組みのポイント

システム開発技術とロボティクス技術の融合は、様々なデバイスに組み込まれた各種センサー情報に対してネットワークを介してクラウドサービスに集積するインターフェースを整備し、集まってくるセンサー情報を分析して的確な指示を様々なアクチュエータ(ロボット)に出していく、その一連の流れをスムーズに行う必要があると捉えています。

そのために主に以下の技術開発に取り組んでいきます。

  1. 1.センサーネットワーク情報などのクラウドサービスと、ロボット技術との連携を容易にする機能要素の検証および技術開発
  2. 2.当該技術を取り込んだシステム開発を推進する統合的なシステム開発環境の整備
  3. 3.(1)(2)を支える国際的な標準化活動の推進

これまでNTTデータグループが提供してきた様々なセンサーネットワークシステムなどの開発ノウハウを活かしつつ、これらに取り組んでまいります。

今後の展開

主に次の2つの観点からロボティクス技術の展開を検討していきます。

  1. 1.当社が提供するビジネス領域への適用
    • サイバーとフィジカルとの融合が伴うスマートコミュニティ、スマートシティなど
    • 特に少子・高齢化、安心・安全、環境・エコを支える事業領域への技術適用
  2. 2.当社が目指す、SIerとしてのワークスタイルイノベーションへの適用
    • 自らが当該技術のユーザーとして、システム開発時のテスト自動化やデータセンターの運用管理自動化

これまでNTTデータグループが提供する環境や構造物のモニタリングに関するセンサーネットワークシステムやM2Mにおけるデバイス管理などの関連ビジネスに対して一層強化拡大を図るとともに、ロボティクス技術を有するメーカー、関係官公庁、自治体などと積極的に連携を図り、お客様に新たなサービスを提供していきます。

また、日本の成長分野であるロボティクス技術による「繋ぐ、守る、支える、豊かな暮らしを実現する、よりインテリジェンスな社会インフラ」の構築検討を通して、市場創出にも貢献していきます。

  • M2M

    Machine to Machineの略。携帯・固定網を利用し、遠隔の機器とITシステムの間で、人手を介さず行われる双方向通信サービスのこと。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
杉山
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
技術開発本部
ロボティクスインテグレーション推進室
TEL:050-5546-9863